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土木・建築を中心とした建設ソフトウェアやハードウェアなど、建設ITに役立つ新製品・新サービス等を紹介します。

トンネル覆工裏込め注入工法「スペースパック工法®」で使用するカーボンネガティブタイプの可塑性注入材を開発

2024年2月7日 分類: 土木資材・工法

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪 賢治)は、トンネルの覆工や護岸などの補修に用いる裏込め注入工法「スペースパック工法」において、新たにカーボンネガティブを実現する可塑性注入材を開発した。
 

■特長

  1. 注入材製造時のCO2排出量を実質ゼロ以下に削減
    今回開発したカーボンネガティブタイプの注入材は、標準型の可塑性注入材にCO2を吸収し固定化した炭酸カルシウムを主成分とする粉体を混合することで、標準型注入材と比べて、製造時のCO2排出量を最大約130%削減できる。
     
    また、従来の低炭素型注入材に同様の処置を行いカーボンネガティブタイプとすることで、製造時のCO2排出量を最大約250%削減することが可能。
  2. 従来と同様の性能・施工性を維持
    トンネル覆工裏込め注入材に必要な強度、流動性、充填性などの性能に加えて、さまざまな用途に対応した性能(長距離圧送性、流水不分離性)も確保したまま、カーボンネガティブを実現。また、施工性にも優れており、従来と同様の方法で施工できる。

 
 
 
■問い合わせ先
株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp/



集水井の三次元点検システム

2024年1月22日 分類: 土木資材・工法

 集水井の点検時に、井内へ立ち入らずに、吊り下げ式の高性能カメラで撮影した高画質静止画をSfM解析後、3Dモデルやシームレスの展開写真を作成し定量的に把握するシステム。
 
 地すべり対策工として施工される立て坑構造物(集水井等)の点検に適用可能。
 

井内撮影状況
井内撮影状況
3Dモデル作成例
3Dモデル作成例
偏心量測定例
偏心量測定例

■特長
① 集水井内に点検者が立ち入る必要がなくなり、安全性が向上する。
② 酸素濃度測定等の事前調査が不要となるため、施工性が向上する。
③ 集水井全体の変状を1枚の写真で把握できる。
④ 見落としや転記ミス、技術者の力量による成果品の品質の差がなくなる。
また、展開写真から変状が把握できるため品質の向上が図れる。
⑤ 集水井の偏心量や傾倒、腐食の発生範囲等を把握できる。
 
NETIS登録番号 KT-230180-A
 
 
■問い合わせ先
国土防災技術株式会社
https://www.jce.co.jp/



地盤改良材「サスティンGeo」

2024年1月19日 分類: 土木資材・工法

セメントを使用せず、産業副産物などを利用した地盤改良材。
 
従来の地盤改良に使用されるセメント系固化材と比べ、地盤改良時のCO2排出量や六価クロムの溶出量を低減できる。
 

■特長
①CO2排出量を低減
従来材料と比較し、材料由来のCO2排出量を低減することができる。
粘性土を対象とした実証試験では、従来材料と同程度の添加量で必要強度を満たし、CO2排出量は約5割低減となった。

②六価クロムの溶出を抑制
本製品を固化剤として用いた場合、溶出量は現行の土壌環境基準値(0.05㎎/L)以下になることを実証実験において確認している。
 
 
■問い合わせ先
三井住友建設株式会社
https://www.smcon.co.jp/



アルミニウム合金製波返し」Surfinal(サーフィナル)」

 分類: 土木資材・工法

既設護岸の越波対策に使用する、アルミニウム合金製の波返し製品。
 

従来は護岸の嵩上げコンクリートで対応していたが、本製品では型枠組立・解体やコンクリート打設・養生が不要となり工程の短縮ができる。
 
護岸前面に設置する製品のため眺望を維持したまま改修でき、周辺環境への影響が抑制される。
NETIS登録番号 KT-230190-A
 
 
■問い合わせ先
日軽エンジニアリング株式会社
https://sne.co.jp/



ポリマーセメント系無収縮グラウト材「プレユーロックスDXP」

 分類: 土木資材・工法

 無収縮モルタルとポリマーセメントの性能を併せ持つ、コンクリート構造物の断面修復用グラウト材。
現場で所定水量と練り混ぜるのみでポリマーセメント系無収縮グラウトが得られるプレミックスタイプ。

製品写真
製品写真
施工写真
施工写真

 
■特長
① 材料分離抵抗性に加え、優れた流動性を発揮するため、間隙をスムーズに充填することができる。
また、充填後にブリーディングが発生しないため、硬化後の空隙処理が不要。

② 低乾燥収縮性・遮塩性および凍結融解抵抗性に優れており、乾燥ひび割れ・塩分浸透および凍害の抑制ができ、品質の向上が図れる。

③ 粉じん低減材を配合し、練り混ぜ時の粉じんの発生が抑制でき作業環境の改善につながる。
 
NETIS登録番号 KK-230050-A
 
 
■問い合わせ先
太平洋マテリアル株式会社
https://www.taiheiyo-m.co.jp/



無機系固形凝集剤「ソリッドエースNCC」

2024年1月12日 分類: 土木資材・工法

汚濁水に対して、アルカリ剤付きの固形凝集剤を投入し沈降分離を行う技術。従来の無機系凝集剤ポリ塩化アルミニウムによる処理とは異なり、Mアルカリ度数に関わらず濁度を下げることができる。

網袋を直接濁水に投入して使用できるため、濁水処理設備は不要。また処理水のpH値調整作業の必要もないため、工程の短縮と施工性の向上が図れる。
 
 
 
■問い合わせ先
日本ソリッド株式会社
https://www.nihonsolid.co.jp/



着雪防止装置「NHルーフ」

 分類: 土木資材・工法

道路標識柱や道路情報板柱などの横梁上に設置し、降雪時に少ない着雪量での自然な落雪を促進するロケット型の装置。
 
道路管理者が高所作業車等を使用し人力で実施していた従来の着雪除去作業の負担を軽減するほか、集中豪雪により大きな塊となった着雪が、日中の気温上昇等で道路走行中の車両に落下することで起きる車両破損や事故の発生低減が期待される。
 
2028年6月末までに、門型標識柱25基への設置を目指している。
 

 
■製品の特長
① 太陽光熱を利用し、着雪が大きな塊になる前に「こまめな落雪」を促す素材と形状。
② 太陽光の熱を利用するため電源などは不要で、バンドで止めるだけで簡単に設置できる。
③ 道路標識柱の梁径φ101.6、φ114.3、φ139.8、φ216.3に対応可能。
 
 
 
■問い合わせ先
株式会社アークノハラ
https://arc-nohara.co.jp/



FSグリッド

 分類: 土木資材・工法

株式会社栗本鐵工所と共同で開発された、鉄筋コンクリート床版延命工法。
床版の下面に補強材を設置するアンダーデッキ工法のため、工事中でも車両が通行ができ、大規模で長期間にわたる交通規制をすることなく施工が可能。
渋滞の低減や工期短縮に貢献するほか、既存の床版を活用することで建設廃材も削減できる。

 
主部材はFRP製で、人力でも運搬できる軽さも特長である。
 
 
 
■問い合わせ先
株式会社IHIインフラ建設
https://www.ihi.co.jp/iik/



降雪視程不良時の除雪車両等の走行における「物体検知型映像鮮明化システム」

2023年11月30日 分類: 土木資材・工法

降雪による視程不良時の走行前方のカメラ映像を鮮明化し、AIによる物体検知と接近警告をモニタに表示してオペレータの前方確認をサポートする技術。
従来は目視による確認で対応していたが、本技術の活用により安全性・環境・品質・施工性の向上が図れる。
 

■特長
①吹雪やホワイトアウトのような視程の悪い映像をコントラスト調整により鮮明に表示する
②鮮明化した映像からをAIにより物体検知を行う(人、車両、標識、矢羽根、信号が対象)
③人および車両を検知した場合、接近距離に応じて3段階の警告をメッセージと表示色を変えて表示する
 
NETIS登録番号:HK-230013-A・HK-230013-A
 
 
■問い合わせ先
株式会社岩崎
https://www.iwasakinet.co.jp/



グースアスファルト舗装簡易補修工法「マイルドグース」

 分類: 土木資材・工法

鋼床版橋面舗装の基層部(グースアスファルト舗装)を小規模補修する技術。
現場混合したスラリー状常温特殊混合物を、単粒度砕石の間隙に流し込み補修する。
 

前田道路株式会社

1セット(約0.5㎡)単位で材料調達ができるため、省資源・省エネルギーを実現。
また、養生時間が従来と比較し2時間程度短縮される。
 
NETIS登録番号 KT-230141-A・KT-230141-A
 
 
■問い合わせ先
前田道路株式会社
https://ssl.maedaroad.co.jp/



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