日鐵住金建材株式会社(本社:東京都江東区、社長:増田 規一郎)は、高強度の冷間ロール成形角形鋼管(BCR)『UBCR365』を発売した。
■製品の概要
建築構造用冷間成形角形鋼管は建築構造用の柱を主用途とする変形性能に優れた鋼管で、JIS規格(STKR400、STKR490)ではなく、SN材(建築構造用鋼材)をベースとする大臣認定品。従来品のロール成形管BDR295に比べ、より高強度のタイプが望まれていた。
「UBCR365」は、同社と新日鉄住金が共同開発した、耐震性と変形性能に優れた建築構造用冷間ロール成形角形鋼管。設計基準強度(F値)は365N/mm2で、従来のBCR295(F値295N/mm2)に比べ約24%向上し、柱径ならびに板厚のサイズダウンが可能となり、鋼材重量を最大で20%低減できる。
シャルピー吸収エネルギーは70J(0℃、板厚12mm超)とBCR295に比べ約2.5 倍の高い靭性を有し、寒冷地の建物にも適している。炭素等量(Ceq)、溶接割れ感受性組成(PCM)、マグ溶接熱影響部靭性指数(fHAZ)に上限値を設けるなどして化学性分をコントロールし、溶接熱影響部の靭性も確保している。
製造サイズはBCR295と同様、□150×6~□550×22。
国土交通大臣認定(MSTL-0735、0736)を取得するとともに、設計・溶接施工についても(財)日本建築センターの構造評定を取得し、従来のロールコラムと同様に「冷間成形角形鋼管設計施工マニュアル」に準拠して設計できる。
■問合せ先
日鐵住金建材株式会社
TEL 03-3630-2562
http://www.ns-kenzai.co.jp/