地震時における多層階での揺れを一括して制御するシステム。
本システムは、建物の多層階にわたって架設する「タイロッド部」、地震時の揺れを吸収する「制震ダンパー部」、制震ダンパーを安定して作動させる「揺動機構部」の3つで構成される。
タイロッド部が架け渡された多層階の水平変形を揺動機構部に集約し、揺動機構部のシーソーのような仕組みで上下方向の動きに変換して制震ダンパー部に伝える。
従来の制震構造よりも少ない制震ダンパー数で効果的に揺れを制御し、コストダウンを図ることができる。
設置するシステム数が少なく、平面計画上の制約を小さくできるほか、新築のみならず既存建物の耐震改修にも適用が可能である。
現在建設中の同社の寮で初めて適用されており、今後は新築および耐震改修への適用を積極的に提案していく予定。

■問い合わせ先
三井住友建設株式会社
https://www.smcon.co.jp/