建設ITガイド

トップ >> 新製品ニュース 新製品ニュース

土木・建築を中心とした建設ソフトウェアやハードウェアなど、建設ITに役立つ新製品・新サービス等を紹介します。

クラウド型ビル管理システム「DK-CONNECT BM」を発売

2022年8月12日 分類: 建築系

ダイキン工業株式会社(本社:大阪市北区、取締役社長兼CEO:十河 政則)は、ビルや商業施設、工場、学校、病院などにおける設備管理業務の品質向上と建物の価値向上をサポートするクラウド型ビル業務管理システム「DK-CONNECT BM(ディーケーコネクト ビーエム)」を発売した。
 
クラウド型ビル管理システム「DK-CONNECT BM」
 
■開発の背景
ビルや商業施設などの長期的な運営には、空調や電気、水道、衛生といった設備の維持管理が不可欠である。
バブル期以降に建てられた大量のビルや商業施設の老朽化に伴い、中小規模の建物においても設備管理の需要は増加傾向となっている。その一方で、設備管理に関わる技術者の高齢化による労働力不足が進み、設備管理業務の品質低下を防ぐための業務効率化や省人化が求められている。
 
設備管理では一般的に、紙や表計算ソフトなどで作られた設備管理台帳を確認しながら管理担当者が現地で設備の点検や電気・水道の検針を行い、点検報告書を作成する。
建物の規模によっては一人の担当者が複数物件の設備管理を担当することもあり、移動にかかる時間や報告書を作成する工数の削減、管理担当者同士がノウハウを共有する機会の少なさが、業務の効率化や品質向上の課題となっている。
こうした中、近年では、DXによる設備管理業務プロセス改善への意識も高まっている。
 
■概要
本システムは、設備管理業務プロセスの平準化と設備管理業務の遠隔化による業務効率化で、管理品質向上と省人化の両立を促進するソリューション。
具体的には、空調をはじめ電気や水道など、保有する設備機器の種類や台数、導入時期、図面や設置場所、設備点検の月次計画や履歴、点検後の報告書などをクラウド上で一元管理し、遠隔からでもデータの閲覧や作成を可能にする。
 
特に空調機においては一元管理できる情報が豊富で、ダイキン工業が展開するクラウド型空調コントロールサービス「DK-CONNECT」や業務用空調機のドレンパン遠隔点検サービス「Kireiウォッチ」と連携することで、空調機の稼働状況やエラー情報、メンテナンスの履歴を自動で取得する。
これまで、現地で行っていた定期的な設備点検や機器が発するエラーの確認なども遠隔からできるようになり、不具合の早期発見や緊急時の迅速な対処が可能になる。
また、2022年10月のアップデートにより、設備の使用時間に応じた適切な修繕計画の策定が可能になるため、建物のライフサイクルコストを構成する修繕費、更新費の最適化も図れる。
 
■主な特長
1.個別に管理されていたビル管理に必要なデータを一元管理し、業務効率を向上保有する設備機器の種類や台数、設置場所、図面や導入時期、点検履歴などをクラウドで管理。個人のパソコンなどに保存していた各種資料も複数の担当者で共有しながら管理できる。
複数の建物の設備情報を、建物ごとや設備の種類ごとなど、業務に応じた分類方法で閲覧可能。
 
2.現地で行うしかなかった設備の点検、検針、報告書作成を、遠隔からも実施可能 場所や時間を問わずに、作業の新着や設備エラー情報を遠隔で確認でき、素早い状況把握を支援。
現地への移動にかかる時間やコストを削減し、複数の建物を並行して管理する多棟管理を効率化。一棟当たりにかかる管理工数の削減で、人手不足による管理品質の低下を抑制。
 
3.アナログ作業をデジタル化し、点検作業にかかっていた無駄な工数を削減。紙に書いてから持ち帰り、表計算ソフトなどに転記するのが一般的だった点検・検針結果の記録を、タブレットなどのモバイル端末でシステムに直接入力し、毎回の転記の工数を削減。
点検結果から作業報告書が自動生成されるため、報告書作成にかかっていた転記や印刷作業、メール送信などのルーティン作業を削減可能。
 
■標準価格(税別)
サービス開始時の初期環境構築料金:400,000円
サービスの年額ユーザーライセンス料金:360,000円
 
 
■問い合わせ先
ダイキン工業株式会社
https://www.daikin.co.jp/



PDFなど多種の画像、CADデータの表示・印刷・変換に対応「Croscope」(クロスコープ)の新バージョン

2022年8月5日 分類: CAD、BIM・CIM

株式会社FMシステム(本社:東京都文京区 代表取締役社長:柴田 英昭)は、PDFを含む多種の画像、CADデータの表示・印刷・変換に対応したビューアーの新バージョン「Croscope 2」を発売する。
 
 
Croscope 2
 
 
■概要
「Croscope 2」は、さまざまなデータ形式の表示、印刷、編集、変換を行える機能を標準装備。難しい設定操作を行わず、直観的に操作が行える。
複数のソフトを使い分けせずに、CADや大判サイズの画像の確認作業や印刷を行える。
図面やドキュメントへの図形などの付加情報の配置・追記・更新が行える。
マルチページファイルのページの追加・差し替え・ファイル結合も可能。
[主な用途例]
· 工事用積算の図面指示書作成(施設管理)
· 数千点に及ぶ製品図面の表示・確認・印刷(製造業)
· 異種フォーマットのCAD 図面の一括TIFF 変換(建設業) 他多数
 
 
■主な機能強化内容
1.変換機能
・CAD 変換出力バージョンの拡張
・DWG/DXF(2018-2022 形式)、JWW(7.00 形式)、DRA-CAD(2017/2018 形式)
 
2.印刷機能
・連続印刷時の印刷設定対応 (用紙サイズ、向き、倍率、対象ページ)
・マルチページファイルのプレビュー表示対応
・PDF ファイルへのフッター印字設定
 
3.作図・編集機能
・図形オブジェクトの配置整列(左揃え、右揃え、上揃え、下揃え、中央揃え)
・図形オブジェクトの数値入力によるサイズ変更
・図形オブジェクトの数値入力による位置移動
 
4.外部連携・その他
・図面・文書管理システム「まいく郎WEB」(別売)連携
(セキュリティ制御、属性情報表示、擬似マルチ対応等の起動連携、他)
 
 
■標準価格(税別
新規購入:30,000円(1 ライセンス)
バージョンアップ:10,000(1 ライセンス、「Croscope」Ver.1 より)
 
 
■問い合わせ先
株式会社FMシステム
https://www.fmsystem.co.jp/



3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO」の最新バージョンリリース

 分類: CAD、BIM・CIM

福井コンピュータアーキテクト株式会社(本社︓福井県坂井市、代表取締役社長︓田辺 竜太)は、3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO Ver.9」を2022年9月14日(水)にリリースする。
ARCHITREND ZERO Ver.9では、2025年度省エネ適合義務化も見据え省エネ設計機能を刷新。
またコロナ禍による社会変化を踏まえ、データ共有サービス「ARCHITREND Drive(以下ATDrive)」との連携をさらに強化することで、新しいワークスタイルの提案とユーザーの業務効率化ならびに使用満足度の向上を図る。
 
3D建築CADシステム『ARCHITREND ZERO』
 
■最新版のポイント
平面図チェック機能に「外皮性能チェック」を追加。
プランニング段階から耐震性・省エネ性を考慮したプラン検討が可能となる。
さらにATDriveではCADデータや各種ファイル共有だけでなく、3Dモデルやパノラマ画像をホームページやLINEなどのSNSに簡単に公開できる機能を追加して、コロナ禍における施主との円滑なコミュニケーションを
実現する。
その他にも天空率計算、各種面積算定、WEB確認申請作成ツールなどの機能を強化して、営業~設計~生産に至るシーンで運用効果の向上を図る。
 
ARCHITREND ZERO Ver.9 の主な新機能
1.将来的な省エネ適合義務化を見据えた設計機能強化
ZERO基本に「外皮性能チェック」機能を新搭載。プラン検討時に耐震性能と合わせて、標準的な建材仕様による外皮性能の素早い確認が可能となった。
 
2.クラウド・テレワーク対応
データ共有サービス「ATDrive」がURL発行機能に対応。50GBの大容量で3Dモデルやパノラマ画像の自社ホームページへの掲載やメールやLINEなどのSNSで手軽に施主と共有が行える。
さらに「ATDrive」ではマスタ配布機能により取引先も含め社内外に関わらずCADの設定や自社仕様を簡単に共有可能。
また、「まるごとお引越し機能」によりPCの入替や増設、テレワークなどの際にも、同一環境をスムーズに構築可能で社内業務の効率化・生産性向上を支援する。
 
3.ユーザーの要望を反映した基本機能の強化
これまでに意見や要望が多かった機能やコマンドを重点的に改善し、ユーザビリティ向上を実現した。
 
■標準価格(税別)
基本構成︓ZERO基本 800,000円~(平面図、天井伏図、屋根伏図、配置図、立面図、ARCHITREND Manager)
※ATDriveの利用には3Dカタログ.com有料会員サービス(Bプラン月額3,500円)が別途必要。
 
 
■問い合わせ先
福井コンピュータアーキテクト株式会社
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/architrendzero/index.html



建築・空間デザイン用3D素材販売サイト「建プロダウンロード」を開設

 分類: CAD、BIM・CIM

メガソフト株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:井町良明)は、メタバース・VR・3DCG作成に利用できる3D素材の販売サイト「建プロダウンロード」を開設した。
販売するのは、メガソフトの建築デザイン用3Dソフト専用書式の3D素材と、それらをもとに作成したGLB・3DS・DXF・JPG・PNG形式の素材などで、あらゆる建築・空間デザイン用にはもとより、メタバースやゲーム空間、マンガの背景作成などにも利用可能。
 
建築・空間デザイン用3D素材販売サイト「建プロダウンロード」
 
■概要
サイト名称:建プロダウンロード
URL:https://kenpro-download.jp/
利用方法:会員登録の上、1点から購入可能。詳細はご利用ガイドを参照
公開素材数:合計42,766点(8月2日10:00/サイトオープン時)
素材価格:1点330円~ ※一部無料素材あり
提供ファイル形式:3Dモデル GLB、3DS、DXF、M3D(メガソフト製品専用)
テクスチャ用画像:BMP、JPG、MTB(メガソフト製品専用)
添景素材:PNG
 
素材は、57のカテゴリに分類して掲載し、全素材サムネイル付きで表示。
また、キーワードや、ファイル形式、カテゴリ名、色などで検索することが可能。
 
 
■問い合わせ先
メガソフト株式会社
https://www.megasoft.co.jp/



図化アプリ「OPTiM Geo Design」

 分類: CAD、BIM・CIM

株式会社オプティム(以下 オプティム)は、平面図、縦断図、横断図を作図するための図形データ作成をする図化アプリ「OPTiM Geo Design」を発表した。
スマホ3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」の無料オプションである本アプリを利用することで、測量データから平面図や縦断図、横断図の作成まで、簡単に行える。
 
図化アプリ「OPTiM Geo Design」
 
■「OPTiM Geo Design」開発の背景
オプティムではGNSS測量・杭打ちアプリ「OPTiM Geo Point」を「OPTiM Geo Scan」の無料オプションとして提供しており、「OPTiM Geo Point」を用いることで、高精度な座標データを手軽に取得できる。
ユーザーから、測量データから平面図や縦断図、横断図などの2次元図面を作成したいという要望が寄せられていた。
そこで「OPTiM Geo Scan」の無料オプションとして、図化アプリ「OPTiM Geo Design」を開発したもの。
 
「OPTiM Geo Design」を利用することで、測量データから平面図や縦断図、横断図を作成する際、高価なソフトウェアの購入や、ソフトウェアを使用する人材育成などをする必要なく、追加料金なしで初心者や専門知識のない方も2次元図面に必要な図形データの作成を簡単に行える。
 
■図化アプリ「OPTiM Geo Design」とは
GNSS測量・杭打ちアプリ「OPTiM Geo Point」などで取得した座標データを「OPTiM Geo Design」のマップ上に表示し、任意の点と点を選択することで、簡単に図形を作成することができるアプリ
本アプリは「OPTiM Geo Scan」Web版から利用することができる。
 
■特長
・導入コストが0円
「OPTiM Geo Scan」の無料オプションのため、「OPTiM Geo Scan」のユーザーであれば、追加費用・機材などなしで利用できる。
 
・シンプルなUIで操作が簡単
「OPTiM Geo Design」は、シンプルなUIを搭載し、建設現場で使用頻度が高い機能に特化している。
専門知識がなくても、すぐに操作を覚えて図形データを作成することができます。
 
・「OPTiM Geo Point」を用いて測量から作図のための図形データ作成までワンストップで完結
「OPTiM Geo Point」を用いて取得したデータは、「OPTiM Geo Design」でもシームレスに利用できる。
座標データ
 
 
■問い合わせ先
株式会社オプティム
https://www.optim.co.jp/



3号建築申請時に要求される図書を追加した 木造建築物構造計算システム「KIZUKURI 2×4 Ver6.1」

 分類: 建築系

株式会社コンピュータシステム研究所(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長尾 良幸)は、5,000ライセンス以上の出荷実績を有する木造建築物構造計算システムの最新版「KIZUKURI 2×4 Ver6.1」をリリースした。
枠組壁工法版である「KIZUKURI 2×4」の今バージョンでは、3号建築申請時に要求される図書の追加や最大通り数250への対応など、より使いやすいシステムにバージョンアップしている。
 
木造建築物構造計算システムの最新版「KIZUKURI 2×4 Ver6.1」
 
■「KIZUKURI 2×4 Ver6.1」の主な新機能
1.基礎反力図の計算および出力を追加。
 
2.最大通り数を250に変更。
 
3.柱のプロパティに「金物」を追加。
 
4.応力図を出力する通りの仕様を下記のように変更。
・テンプレートファイルを作成する場合、全てonになるように変更
・壁のある通りをonにする「壁on」ボタンを追加
・軸力のある通りをonにする「軸力on」ボタンを追加
 
5.構造規定のチェックを強化。
・耐力壁線とは(耐力壁+支持壁+柱+まぐさ)が連続する位置とする。
・耐力壁には支持壁を含まない。
・ある位置で90cm以上の耐力壁があるかL字の耐力壁があるかチェックを行う。
・4隅とは(xmin,ymin)(xmin,ymax)(xmax,ymin)(xmax,ymax)が「耐力壁線区画」上にある場合とする。
 
6.「一般事項の入力」「許容応力度」「基礎」「基礎版面積」の入力を布基礎の場合も有効にした。
「転倒モーメントによる短期接地圧の検定」に関わる修正機能。
 
7.KIZ-run 起動メニューをonに戻した。
・KIZ-runのCADファイル変換操作はサポート外。
※左右反転/上下反転/90度回転/180度回転を行った場合、梁受け金物の情報は追従しない。
 
■標準価格(税別)
新規購入:450,000円
増設(2本目以降):225,000円
バージョンアップ:75,000円(利用のバージョンによって異なる)
 
 
■問い合わせ先
株式会社コンピュータシステム研究所
https://www.cstnet.co.jp/



住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」、図面作成機能を伴う新機能をリリース

 分類: CAD、BIM・CIM

nat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿)は、住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」に、図面作成機能を伴う新機能(バージョン1.0.3)をリリースした。
 
住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」
 
■「Scanat」とは
「Scanat」はiPhone/iPadのLiDARセンサーを活用した、現地調査から設計、施工管理まで行える日本発のiOSアプリ。
対象物をスキャンするだけで、3Dモデルの作成・同種アプリ内最高の精度での計測(mm単位 ※1)が可能であり、現地調査や図面作成を行う住宅・建設業界を中心に業務支援ツールとして利用されている。
 
■図面作成機能について
今回の新機能では、Scanatで作成した3Dモデルの平面図化を行う「図面作成機能」を追加。
これにより、現地調査から図面作成にかかっていた人員・時間・費用の削減が可能になり、提案に費やす時間の確保や顧客満足度の向上が期待できる。
 
Scanat導入前後での費用比較検証では、図面作成1件/1カ月の場合で23%、6件/1カ月の場合で34%の削減(※2)が見込まれる。
図面作成機能はアプリ内の「CAD」ボタンを押すと図面の作成依頼画面へ遷移し、通常のサブスクリプション費用とは別でオプションでの利用となる。
 
■その他の新機能について
・メジャー計測補助機能:XYZ補助線の追加、及び対象物をタップする時に拡大可能
・面積計測機能:任意の3点以上をタップした後、内側の領域が計算可能
・ウォークスルー機能:撮影した3Dモデルをアプリ内で歩き回るようにしながら、各部屋の内部や住宅の外側を見て回ることが可能
・アプリ内契約機能:App Store内でサブスクリプションサービスの契約が可能
 
 
※1 東京都産業技術センターにて、座標測定器およびレーザー干渉計で設定された5000.6mmに対する精度検証を行った結果、19.6mmの誤差(1%以下)と実証された。
※2 nat株式会社調べ。現場監督、助手、現地調査スタッフ、CADオペレーターの人件費はそれぞれ3万円、2万円、2万円、4千円として試算。スキャンする対象物により値は変動する。
 
 
■問い合わせ先
nat株式会社
https://www.natincs.com



大林組が社員教育に活用しているバーチャル鉄筋・配筋教育システム「VRiel」を外部企業向けに販売開始

 分類: 建設共通

積木製作(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:城戸 太郎)は、建設現場等で使用できる配筋教育システム「VRiel」の販売を開始した。
 
配筋教育システム「VRiel」
 
■概要
本システムは、株式会社大林組と2016年に共同開発したシステムを販売用にアップデートしたもの。
一体型VRデバイスを使用し、どこでもOJTを実施することができる。
製品URL http://tsumikiseisaku.com/vriel/

 
■特長
1.どこでも手軽に使用することが可能
2.多様なバリエーションの教育が実施できる
3.正解モデル、不正解モデルの両方を視覚的に確認できる
4.実際に身体を動かしてVR上を動き回り、不具合に気付く感性を身に付けることができる
 
 
■問い合わせ先
株式会社積木製作
http://tsumikiseisaku.com/



建設DXを推進するコミュニケーションツール「PC版Kizukuトークアプリ&現場ビデオ会議」

 分類: 建設共通

コムテックス株式会社(富山県高岡市、代表取締役:後藤 敏郎)は、Windows OSで利用できる「PC版Kizukuトークアプリ」(無料)および「現場ビデオ会議」(オプション有料)をリリースした。
 
PC版Kizukuトークアプリ」(無料)及び「現場ビデオ会議
 
■概要
メッセージトークを中心にしたKizukuで行うコミュニケーションの迅速化、円滑化をグレードアップすることを念頭に置き、開発したもの。
KizukuはWEBブラウザおよびスマホ端末でサービス提供していたが、今回はそれらに加えパソコンのWindows OS上で動作するトーク機能、建設図書機能をメインにビルドアップされたアプリケーション。
内勤でキズクを利用する元請会社などの利用ユーザー、また現場作業員間での双方向のリアルタイムなやりとりなど、これまでより「コミュニケーション」を迅速かつ円滑に行うことができる(ダウンロード無料)。
 
■想定される利用シーン
1.新着を知らせるバッジ機能
新着トークをパソコン画面内のバッジ表示&プッシュ通知で知らせるため、最新の通知を見逃さず、やりとりをより迅速に行える。
 
2.図書へ高速アクセス
トークエリアから1クリックで図書内資料へのアクセス可能で、簡単に図書での資料共有を行える
 
3.メッセージブックマークで業務タスク管理
すぐに対応できない等、後で振り返りたいメッセージをブックマークできる。
ブックマーク一覧=タスクリストとして利用することで、対応忘れを防止。
 
 

■問い合わせ先
コムテックス株式会社
https://www.ctx.co.jp/



AI(画像認識・文字認識)を利用したコンクリート打設の数量管理・時間管理システムを開発

2022年7月21日 分類: 建設共通

株式会社安藤・間(本社:東京都港区、代表取締役:福富 正人)は、Avintonジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:中瀬 幸子)の有するエッジAI(※1)技術を利用して、コンクリート打設の数量管理および時間管理を自動で行うシステムを開発した。
 
AI(画像認識・文字認識)を利用したコンクリート打設の数量管理・時間管理システムを開発
 
 
■開発の背景
コンクリート打設において、打設数量をリアルタイムで把握することは、打設ペースの確認と最終数量調整、打重ね時間の確認、戻りコン(※2)の低減のために非常に重要である。近年、一度に大量のコンクリートを打設する工事が増えてきた。
これらの工事では、複数の生コン工場から出荷されたコンクリートを数台のポンプ車を用いて打設する場合が多く、各ポンプ車に専任の管理者の配置が必要であることから人的負担が増える。
そのうえ、トータル打設数量をリアルタイムに把握するためにはさらに工夫が必要である。
そこで、省人化と品質確保の両立を目的として、ICTツールを駆使した本技術の開発を行った。
 
 
■技術の特長
・エッジAI(画像認識システム)を搭載した端末(ネットワークカメラとminiPC)により、各生コン車の現場到着時刻、打設開始時刻、打設終了時刻を人の手を介さず電子データ化し、瞬時にクラウドに送信できる。
 
・文字認識システムと連携したタブレットを、コンクリート納品書を集積する場所に配置しており、生コン車の運転手がボタンを押すだけで、納品書の記載内容を電子データ化し、瞬時にクラウドに送信できる。
 
・上記データをクラウド上で統合することにより、生コン工場ごとの打設数量、各生コン車の打設時間をリアルタイムに把握・管理することができる。
さらには、打設ペース、待機する生コン車数、打設中の生コン車数など逐次変化する状況も把握することができる。
 
・コンクリート打設管理帳票などを自動で作成できる。
 
・生コン工場側にとっては新たな設備投資(ネットワーク化など通信機材等の導入)が不要で従来の納品書による管理で済むため、システムの導入も容易。
 
・管理データ、ネットワークカメラ画像はクラウドを介して、関係者はどこからでもリアルタイムに確認できる。
 
 
■使用実績と効果
これまでに、大型ケーソン工事のコンクリート打設に適用してきた。
この工事では、1回当約1,500m3のコンクリートを、7カ所の生コン工場から受け入れ、4台のポンプ車を用いて打設した。
本システムの導入により、従来はポンプ車ごとに配置していた4名の専任の管理者をゼロにすることができた。
また、打設量をリアルタイムに把握できるため、戻りコンの量もそれまでと比べ、約6割低減することができた。
 
 
■今後の展開
ICTツールを活用した施工管理のDX化の一つとして、上下水道施設、ポンプ場、水門など、一回当たりのコンクリート打設量が多い工事に広く展開する予定である。
また、保有する「打上り高さ・打重ね時間自動測定システム」「生コン車の位置情報確認システム」「締固め自動判定システム」などと連携させ、総合的な生コン管理システムに発展させることで、施工管理のより一層の高度化、省力化を目指す。
 
 
※1 エッジAI
端末(ここではインターネットに接続可能なネットワークカメラとminiPC)にAIを搭載し、その場でAI処理する手法のこと。画像などの大量データを送信する必要がないため、送信速度が速まり、リアルタイム性が高まる
 
※2 戻りコン
現場からの注文に応じて出荷・納品されたが、余ってしまい打設されずに生コン工場に戻されるコンクリート
 
 
■問い合わせ先
株式会社安藤・間
https://www.ad-hzm.co.jp/



 


  掲載をご希望の方へ


  土木・建築資材・工法カタログ請求サイト

  けんせつPlaza

  積算資料ポケット版WEB

  BookけんせつPlaza

  建設マネジメント技術

  一般財団法人 経済調査会