福井コンピュータ株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役社長:杉田 直)は、建設現場の3次元化とCIMへの対応を強力にサポートするCIMコミュニケーションシステム『TREND-CORE Ver.3』を2016年1月26日に発売する。
■製品の概要
本バージョンでは、4D施工ステップによる施工手順の”見える化”を始め、国土地理院の「基盤地図情報」やオルソ画像など地形情報の使い勝手を向上させている。
さらに発注者や地元住民への合意形成を手助けするフリービューアーの提供など、建設現場におけるCIM活用をより高度に支援する機能が実装される。
追加される主な機能は下記の通り。
●容易な4D施工ステップ作成により、施工手順の”見える化”を実現
施工ステップごとにモデル化した施工場面(「シーン」)を連続再生することにより、施工手順や変更案の比較、進捗状況等を”見える化”する。
発注者との設計協議では、表現力の向上と協議時間の短縮が図られる他、地元住民説明会においては、臨場感のある分かりやすい説明が可能となる
「シーン」では、モデルに付与した「工程」「試験結果」「担当者」など、さまざまな属性情報を使った多彩な表現で、施工計画の検討・共有を支援する。
●重機可動範囲や危険箇所の”見える化”
配置した重機モデルに対して、性能に沿った可動範囲を鳥かごのような表現で”見える化”することで重機の配置計画に利用できるだけでなく、電柱や電線・架線からの安全離隔距離を容易にモデル化可能。
視覚的に危険箇所の把握ができ、施工計画検討や安全管理に役立つ。
●国土地理院が提供するデータの活用範囲を拡大
国土地理院の「基盤地図情報」を活用する機能を拡充。
地形モデルに加えて、建物の外周線から建物モデルが構築可能で、さらに「地理院タイル」のさまざまな「地図」や「空中写真」を、座標を元に自動で「地形」モデルへマッピング(貼り付け)が可能になる。
誰でも施工現場に近接する施設を含むモデル作成に挑戦できる(出所の明示など国土地理院の規則に則った掲載が必要)。
●点群から生成したオルソ画像を自動マッピング
同社の3D点群処理システム「TREND-POINT」で作成した”オルソ画像”を取り込むことにより、位置合わせすることなく自動で「地形」モデルにマッピング(貼り付け)ができる。
点群データを活用することで、よりリアリティの高い現況モデル作成が可能となり、計画モデルと融合した3Dモデル構築が簡単に実現可能となった。
●現地状況をより分かりやすくする3Dモデルデータへのデジタル写真取り込み
デジタルカメラやスマートフォンで撮影した位置情報付き写真を3Dモデル上に自動配置できる。
同社の現場端末システムX-FIELD(クロス・フィールド)の使用で、図面上で位置を指定して写真撮影できるため、誤差のない正確な撮影箇所に写真を自動配置が可能。
●「EX-TREND 武蔵」との連携で「発注図」から配置モデルを作成
同社の土木施工管理システム「EX-TREND 武蔵」に登録した線形情報と横断図から「配置モデル」(2.5次元表現)としてTREND-COREへ連携する。
「EX-TREND 武蔵」との併用により、発注図から3Dモデル構築の効率が大幅にアップした。
●横断図を参照した線形モデル入力・編集
横断図のCAD データを下図として、モデルの入力編集が可能となった。
一般的に入力が難しいとされる緩和曲線に沿ったモデル入力も横断図を参照し、形状をマウス指定することで、自動的に線形方向に配置する。
また、平面と横断両方のCAD を参照しながら3Dモデルを構築でき、従来は難しかった片勾配や断面変化を伴うモデル構築が効率的で正確にできるようになった。
●作成した3Dモデルと属性情報がフリービューアーで閲覧可能
TREND-COREで構築したCIMモデルをより多くの場面で利活用するために「TREND-CORE CIM ビューアーFree版(仮称)」の提供を開始。
TREND-COREがインストールされていない環境でも、フリービューアーをインストールすることで、TREND-COREで作成したCIMモデルを閲覧できる(Windows32ビット版/64ビット版を提供予定)。
■標準価格(税抜き)
TREND-CORE基本部:600,000円
■問い合わせ先
福井コンピュータ株式会社
TEL:0776-67-8860
http://const.fukuicompu.co.jp/