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土木・建築を中心とした建設ソフトウェアやハードウェアなど、建設ITに役立つ新製品・新サービス等を紹介します。

天然素材からつくられた土系舗装・防草材「ZERO カーボN ソイル」がMaterial Driven Innovation Award2022 ファイナリスト賞を受賞

2022年8月23日 分類: 土木資材・工法

グリーン&ウォーター株式会社(代表取締役:吉泉 秀樹)が販売している「ZERO カーボ N ソイル」は、CO2を吸着固定する性質を持つ天然海水から抽出される酸化マグネシウム(環強マグネシア)と火山灰シラスを主原料とした天然無機系凝集保水剤、高品質な自然石粉やリサイクル石粉、山砂をプレミックスした低炭素型土系舗装材である。
同製品は、2022年5月に行われたMaterial Driven Innovation Award2022において、ファイナリスト賞を受賞した。
 
ZERO カーボN ソイル
 
■ZERO カーボN ソイルの特長
1.酸化マグネシウムを使用することで CO2を吸着固定することが可能となり、カーボンニュートラルに寄与する
2.一軸圧縮強度は、18N/mm2以上と高強度であり、耐久年数は10年以上
3.透水性と保水性の両方を兼ね備えているため、ヒートアイランド対策に有効
4.収縮が起こりにくく、ひび割れが発生しにくい
5.土系の材料を使用しているため、自然な景観を保つことができる
6.天然素材のため、安心して使用できる
7.セメント※を使用していないため、産業廃棄物が発生しない
8.プレミックスした商品のため、施工が容易
 
 
■問い合わせ先
グリーン&ウォーター株式会社
https://greenwater.jp/



通信内蔵3軸傾斜センサー 「OFM-111S」

2022年6月21日 分類: 土木資材・工法

法面や鉄塔、信号機などを遠隔で監視する目的で開発された通信内蔵の3軸傾斜センサー。
 
OFM-111S
 
対象設備の傾きや振動、衝撃の発生を検知するとアラートを連続で発報し、1分ごとの状況変化をメール等で担当者へ通知する。
70mm×134mmというコンパクト設計のため設置性に優れており、多地点監視を低コストで実現し、定期巡回負担を大幅に軽減することができる。
 
 
■お問い合わせ
オプテックス株式会社
https://www.optex.co.jp/



日常点検車 「ROAD CAT」

 分類: 土木資材・工法

点検員が高速道路の路肩に降りて、橋梁の伸縮装置(橋梁のつなぎ目)を点検する作業の安全性向上と省力化を目的に開発された、走行するだけで伸縮装置の変状を検知する日常点検車両。
 
ROAD CAT
 
降車点検は、路肩からの目視点検と車両通過時の異常音などの確認をするため、点検員の安全性確保に加えて、聴覚や体感などに頼る定性的な点検となっていることが課題となっていた。
本車両には、車両が伸縮装置を通過する際に発生する音から伸縮装置の健全性を計測するシステムと、変状部位を特定するためのシステムによる「JIシステム」を搭載。
点検員の路上作業を削減し、安全性向上や省力化、点検結果の定量化が期待できる。
 

  • ROAD CAT2
    小型マイクロホン
  • ROAD CAT3
    振動加速度計
  • ROAD CAT4
    レーザ変位計

  •  
    今後、愛知県、岐阜県、三重県内の路線で試行導入し、点検結果の蓄積や評価の検証を行い本格展開を目指す予定である。
     
     
    ■お問い合わせ
    中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社
    https://www.c-nexco-het.jp/



    コンクリート・鋼構造物 旧塗膜・錆除去工法「ハンドミストジェット工法」

     分類: 土木資材・工法

    ウォータージェット技術を応用した機械式工法(湿式)により、コンクリート、鋼構造物の旧塗膜および錆等の除去を行う技術。
     

  • ハンドミストジェット工法
    施工状況
  • ハンドミストジェット工法2
    施工面比較

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    作業で発生する除去材、粉塵等を発生水と同時に自動吸引できるようにしたほか、表面に凹凸がある鋼構造物の塗膜除去を連続的に施工するために、2種類の専用端末装置(平坦部用、ボルト用)を開発・活用している点に新規性が認められた。
     
    ■工法の特長
    1.施工音は低音域で鈍い音であるため、周辺環境への影響を抑えることができる。
     
    2.均一な圧力で施工するため、従来のディスクサンダーを用いた乾式工法と比べて施工面にムラがなく、品質の向上が図れる。
    また、熟練工に頼らなくても安定した品質を確保できる。
     
    3.ミスト状の水を高圧力で衝突させるため表面は高温となり、余剰なミストは蒸発し、乾燥した面となる。
    このため、次工程に速やかに取りかかることができ工程短縮が図れる。
     
    4.除去材、粉塵等を発生水と同時に自動吸引するため、有害成分を含んだ塗膜もオープンスペースで施工することができ、作業環境が大幅に改善される。
    また飛散もないため作業員への安全性が向上する。
     
    ハンドミストジェット工法3
    ハンドミストジェット使用時の車両配置
     
    NETIS登録番号KT-220012-A。
     
     
    ■お問い合わせ
    株式会社サーフェステクノロジー
    https://www.sf-tech.co.jp/



    アシストスーツ 「DARWING ワーキングアシストAS」

    2022年5月24日 分類: 土木資材・工法

    清水建設株式会社と共同で開発された、人力での掘削作業の負担を軽減するアシストスーツ。
     
    DARWING ワーキングアシストAS
     
    腰コルセットと腕サポートパーツが付随した、身体に密着したベスト型のスーツで、掘削作業時の腕を引き上げ、腰周りを安定させることにより作業負荷の軽減を実現する。
    肩腕パーツは付け替え可能で、動作に応じて片腕のみの装着、両腕への装着が選択できる。
     
     
    ■お問い合わせ
    ダイヤ工業株式会社
    https://www.daiyak.co.jp/



    早期復旧法・強化復旧法

     分類: 土木資材・工法

    降雨や地震により被災した盛土の早期復旧を実現する工法。
    岡三リビック株式会社小岩金網株式会社ライト工業株式会社との共同研究により開発されたものである。
     
    早期復旧法・強化復旧法
     
    ■早期復旧法
    盛土が被害を受けた場合に、大型土のうの代わりにかご枠を使用するのが特長。
    被災した区間にかご枠を設置し、その中に砕石を埋めることで早期復旧を可能にする。
    また、従来工法のような複雑な工程がなく、耐降雨性も7割程度向上し、さらに工期は3割、工事費は6割削減することができる。
     
    ■強化復旧法
    早期復旧法に地山補強材を追加施工することで耐震性能を高める工法。
    早期復旧法に比べ5割程度強い地震まで耐えることができる。
     
    なお「強化復旧法」は、令和元年の台風19号で被災した三陸鉄道リアス線の盛土復旧工事に採用されている。
     
     
    ■お問い合わせ
    公益財団法人鉄道総合技術研究所
    https://www.rtri.or.jp/



    結束バンド 「生分解性インシュロック」

     分類: 土木資材・工法

    植物由来の生分解性プラスチックを使用した結束バンド。
    循環型社会の形成およびCO2削減に貢献する。
     
    生分解性インシュロック
     
    ■製品の特長
     
    1.循環型社会の形成に貢献
    植物由来のプラスチックである「ポリ乳酸」を主原料としており、石油由来のプラスチックに比べ枯渇性資源への依存度が低
    いため、循環型社会の形成に貢献する。
     
    ・ポリ乳酸
    植物が生成したデンプンや糖を原料とするバイオマスプラスチック。
    条件が整った環境下で微生物によって分解される生分解性プラスチックである。
     
    2.CO2削減に貢献
    ポリ乳酸は燃焼時のCO2排出量が他のプラスチックに比べて少ないため、CO2削減に貢献する。
     
    3.水と二酸化炭素に分解
    コンポスト(堆肥化)装置などの適切な環境下で、温度・湿度などの影響による加水分解、その後微生物による生分解が起こり、
    最終的にほぼ全てが水と二酸化炭素に分解する。
    通常の環境下ではほとんど分解しないため、同社の従来品である「インシュロック」と同じように使用することができる。
     
    ・コンポスト
    生ごみや落ち葉、枯れ草などの有機物を微生物の発酵分解によって堆肥化するための装置。
     
    生分解性インシュロック2
     
     
    ■お問い合わせ
    ヘラマンタイトン株式会社
    https://www.hellermanntyton.co.jp/



    強化型プラスチック敷板®Ultra

     分類: 土木資材・工法

    「スーパーエンジニアリングプラスチック」と呼ばれる超高分子量ポリエチレン(一般のポリエチレンの20倍の分子量)を使用した、強化型プラスチック敷板。
     
    「強化型プラスチック敷板®Ultra
     
    大型プレスで1枚1枚を型圧縮製造することで、材料の樹脂が型の中で隅々まで均等に圧縮され、完成した敷板には気泡や層ができることがない。
    これにより、本製品は同社の従来品である「こうじばん」同様の超硬質を実現しており、軟弱地でも凹みが少なく、車両の通行を妨げないという特長がある。
     
    本製品の滑り止めは立体的で、タイヤのスピンを防ぐと同時に、滑り止めが地面をしっかりつかむため敷板がずれることがない。
    また、滑り止めの形状はオーバル(楕円)を縦方向・横方向に組み合わせた特殊なデザイン。点字ブロックのような形状で、1つのパターンで「タイヤが滑らない」「敷板がずれない」「人が歩きやすい」というマルチな機能を実現している。
     
    強化型プラスチック敷板®Ultra2 強化型プラスチック敷板®Ultra3
     
    120t車の通行も可能な耐荷重を有し、-30℃から60℃までの温度に対応可能。
    サイズは2440×1220mm、色はブラック、重量は39kg。
    「両面すべり止め」および「片面すべり止め」から選択可能である。
     
     
    ■お問い合わせ
    株式会社こうじばん
    https://www.koujiban.jp/



    土木学会CPD認定プログラムを取得した「施工動画!」リニューアルオープン

    2022年4月1日 分類: 土木資材・工法 | その他

    一般財団法人 経済調査会(東京都港区、理事長:森北 佳昭)は、2020年12月に開設した動画コンテンツ「施工動画!」を、2022年4月1日にリニューアルオープンした。
     
    施工動画!
     
     
    「施工動画!」は、3Dモデルによる工事の施工手順や積算方法をWeb上で「いつでも」「どこでも」学べ、公共土木工事に携わる施工者、設計者、発注者が広く活用できる。
    2022年4月より、これまでの10工種に加え新たに18工種を追加し、さらに土木学会CPD認定プログラム(e-ラーニング)を取得した。
     
     
    ■「施工動画!」の特長
    1.さまざまな工種の施工手順や留意点が分かる
    国の基準に準拠した工種で、「土木施工単価」、「工事歩掛要覧」等に掲載されている工種を対象に3Dモデルにより動画を作成しており、実際の作業手順(流れ)や施工上の留意点について解説しています。
     
    2.積算方法が分かる
    工種ごとに積算方法や積算上の留意点を解説しており、当該工種に関する積算方法を理解しやすい内容となっている。
     
    3.「いつでも」「どこでも」
    PCだけでなくタブレットやスマートフォンにも対応しているため、通信環境が整っていれば「いつでも」「どこでも」該当工種について閲覧できる。
     
     
    ■「施工動画!」の概要
    【名称】施工動画!
    【URL】https://www.sekodoga.com/
    【追加工種】トンネル工、床版取替工、下水道工事、ひび割れ補修工(充てん工法、低圧注入工法)、断面修復工、切削オーバーレイ工、鉄筋工、ガス圧接工、道路標識設置工、道路付属物設置工、吹付枠工、橋梁塗装工、構造物とりこわし工、機械式継手工、連続繊維シート補強工、抵抗板付鋼製杭基礎工、ひび割れ誘発目地設置工
     
     
    ■問い合わせ先
    一般財団法人 経済調査会
    https://www.sekodoga.com/
    https://www.zai-keicho.or.jp/



    床版切断システム 「水平カッター」

    2022年1月24日 分類: 土木資材・工法

    床版取替工事における、既存のRC床版の鋼桁との接合部の床版切断システム。
     
    水平カッター2
     
    幅や厚みが異なる床版に対応可能な固定台と2機のウォールソーで構成され、ウォールソーが自動で走行レールに沿って水平移動す
    るだけで切断作業が行われる仕組み。
    従来のワイヤーソーによる切断作業と比較して約1.5倍の高速化を実現している。
     
    また、カッターブレード自体が同社開発の専用の鋼製カバーで覆われており、作業時の破片の飛び散りがないほか、粉じんや振動もほとんど発生しない。
    断面が平滑で鋼桁との接合面ぎりぎりで切断できるため、新たに設置する床版との接合部の下地(ケレン)作業の省力化も可能。
     
    水平カッター
     
    中国自動車道・蓼野第四橋(島根県)の床版取替工事で試験導入され、効率的で安全な撤去作業を実現した。
     
     
    ■お問い合わせ
    三井住友建設株式会社
    https://www.smcon.co.jp/



     
    

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