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グラフィソフト、「Archicad 29」の日本語版をリリース。建築確認申請に対応

2025年10月16日 分類: CAD、BIM・CIM

グラフィソフトジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:トロム ペーテル)は、建築確認申請に対応したBIMツール「Archicad29」をリリースした。
強力な機能強化に加え、2つの新製品「MEP Designer」と「AI Assistant」を追加した。
 
Archicad29
 
■概要
Archicad 29、MEP Designerには、AI Assistant(ベータ版)が直接組み込まれており、シームレスなアプリ内体験を提供する。
ツールを切り替えることなく、優れたプロンプト、モデルクエリ、専門的なガイダンスを利用できるため、Archicadの機能を通じてプロジェクト推進を円滑にサポートする。
 
[主な機能]
・簡単なショートカットで要素を瞬時に90°回転させ、ワークフローを高速化。
・断面図/立面図に開口部を直接入力し、非平行要素上でも正確な配置を実現。
・キッチンキャビネットの更新により、柔軟性とユーザー主導の改善を強化。
・未使用ビューをフィルタリング・選択し、出力の整理とエラー削減を実現。
・3Dビューの解像度を手軽に設定し、3DビューのDPIを制御することで、常に鮮明で高品質な出力を実現。
・macOSのダークモードでは、ダークモードとライトモードの切り替え時に、カスタマイズされた視覚体験を提供。
 
■ドキュメント機能
・マーカーの改修ステータスにより、各図面フェーズに表示される内容を完全に制御。
・線ツールの始点と終点で異なる矢印先の設定が可能。組み合わせ自由で図面を容易に明確化。
・スケジュールフォーマットの改善により、書式設定・色・表示の細分化が強化され、カスタムデータ可視化を実現。
 
■コラボレーションツール
・Bimplus Connection:分野やプラットフォームを超えた共同モデル共有を実現。
・ネイティブ OBJ インポートサポート:外部3Dモデルをプロジェクトに簡単に取り込み可能。
・Bluebeam Studio Connection:緊密な統合により Bluebeam Studio ワークフローを簡略化。注釈を実用的なArchicadの課題に変換。
 
■Graphisoft AI Assistant(BETA)
2026年の正式リリースを予定しているAI Assistant (BETA)は、Archicad、MEP Designerなど、今後追加予定の全てのGraphisoftソリューションに直接組み込まれる予定。
ワークフローの効率化と創造性の向上を目的に設計されたAI Assistantは、今後の実装により、建築家やエンジニアが建物の設計に集中できるよう支援する。
 
[主な機能]
・シームレスなアプリ内体験
AI Assistant(BETA)はArchicad 29、MEP Designerに直接組み込まれ、シームレスなアプリ内体験を提供する。
ツールを切り替えることなく、インテリジェントなプロンプト、モデルクエリ、専門的なガイダンスを利用できる。
・AI Visualizerとの連携
AI Assistant(ベータ版)はAI Visualizerに直接接続し、シンプルなテキストプロンプトでモデルから可視化を実現。
Archicad内のAI Visualizer 2.0では、プロンプトによる画像作成、スタイルと創造性の調整、結果の即時生成が可能。
スライダーで前後比較、ブラシツールで特定領域を編集、最終画像をArchicadに直接保存することができる。
・信頼できる情報源(Graphisoft製品ガイド、サポート記事、コミュニティインサイト、Learnコースなど)に基づく製品知識により、ツール、ワークフロー、機能に関する回答の正確性と最新性が保証されている。
・プライバシー、セキュリティ、社内開発は、Nemetschekグループの厳格なプライバシーデータ基準に準拠している。
顧客データはトレーニングに使用しないため、完全な管理とユーザーの機密性が確保されます。
 
■Graphisoft MEP Designer
Graphisoft MEP Designerは、エンジニアが最新のBIM環境内で正確なシステムレイアウトを作成できる、新開発の完全統合ソリューションである。
macOSおよびWindowsで利用可能なMEP Designerは、ArchicadおよびOPEN BIMと完全互換性を持ち、現実のエンジニアリングワークフロー向けに設計されている。     
 
[主な機能]
・自動生成される詳細なドキュメント
平面図や断面図からスケジュールや部品リストまで — カスタマイズ可能で提出準備完了。
・組み込みの可視化ツールとパラメトリックライブラリ。
・現場でもリモートでも、円滑なコミュニケーションとモデルの一貫性を実現。
 
※Archicad CollaborateにはMEP Designerの機能を含む。単独製品としては日本未リリース。
 
■Project Aurora
Project Auroraは、グラフィソフトの次世代クラウドネイティブプラットフォーム。
よりスマートに、より迅速に、より情報に基づいた設計ワークフローを実現できるよう構築されている。
スカイラインの形成からコミュニティ計画まで、Project Auroraは建築家が最初のスケッチから確信を持って意思決定を行うことを支援する。
 
[主な機能]
・迅速なモデリングとプロトタイピング
直感的なモデリングツールとAIを活用したアイデア生成支援により、アイデアを瞬時にデジタルコンセプトへ変換。
・迅速な文脈データアクセス
設計内で敷地・建物・環境データにアクセスし、情報に基づいた意思決定の基盤を構築。
・予測性能・持続可能性分析
予測型持続可能性分析で将来の性能を評価し、効率性向上と環境負荷低減に向けた設計を導く。
 
2025年10月現在、テスト段階にあり、検証フェーズの成功後、Project Auroraの一般提供を予定している。
 
 
■問い合わせ先
グラフィソフトジャパン株式会社
https://www.graphisoft.com/jp

最終更新日:2025-10-16



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