株式会社奥村組(所在地:大阪市阿倍野区、代表取締役社長:奥村 太加典)と、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学(所在地:名古屋市千種区、総長:杉山 直)は、人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物(以下、PFAS)を、超強力酸化触媒を用いて浄化する技術を開発し、特許を出願した(特願2024-116259)。
なお、本件開発については、2023年9月に名古屋大学と共同研究契約を締結している。
■概要
本技術は、名古屋大学物質科学国際研究センター/大学院理学研究科の山田泰之准教授・大学院理学研究科の田中健太郎教授のグループが開発した超強力酸化触媒「金属錯体担持カーボン触媒」を用いてPFASを酸化分解するものである。
これまでに山田准教授らは、二階建て型構造を持つ金属錯体触媒をカーボンに担持することでその酸化活性が大きく高められることを見出し、天然ガスの主成分であるメタンなど、難反応性の有機物の酸化反応に利用してきた(特許7303556)。
今回同大学研究グループでは、奥村組との共同研究によりカーボン触媒のさらなる高活性化に成功し、水溶液中でさまざまなPFAS類が酸化分解可能であることを確認した。
さらに本技術を用いれば、汚染された河川水から99%以上のPFOAを吸着により除去しつつ、同時にその一部を分解できることがわかった。
■問い合わせ先
株式会社奥村組
https://www.okumuragumi.co.jp/