株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪 賢治)は、大分自動車道の、法面補修工事において、電動ミニショベルの充電用に可搬式の水素混焼発電機を設置し、建設現場での水素活用に関する実証実験をコマツ(株式会社小松製作所、本社:東京都港区、社長:小川啓之)の協力の下で行った。
本実証実験を通じて、建設現場における水素の活用に向けた課題の抽出と電動化建機の実用性を確認した。
■概要
施工段階のCO2排出削減のためには電動化建機の導入が有効だが、配電網が整っていない地域の建設現場においては、「給電インフラの整備」が課題の一つとなっている。
本実証実験では、受電が難しい建設現場における電動化建機の運用検証を行うため、大分自動車道の法面補修工事で、土砂の積み込み作業にGX建設機械に認定されたコマツの電動ミニショベル「PC30E-6」と、その充電用としてコマツの水素混焼発電機を採用した。
現場実証に当たっては、事前に大林組の西日本ロボティクスセンター(大阪府枚方市)で、建設現場での各機械の運用を想定した検証を行ったうえで、同現場に導入した。
また、発電機の燃料は、大林組が大分県玖珠郡九重町で製造した水素を供給しており、軽油のみを燃料とした場合と比較して、充電時のCO2排出量を約40%削減することができた。
■問い合わせ先
株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp/