アサヒ飲料株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:米女 太一)は、“CO2を食べる自販機”で回収したCO2を活用した道路用材料を前田道路株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:今泉 保彦)と共同開発し、アサヒ飲料の研究施設内の道路に活用する実証実験を開始した。
自動販売機を通じて吸収した大気中のCO2をアスファルト舗装材料に用いる取り組みは国内初となる。

■概要
道路の舗装に使用されるアスファルト混合物は、石粉や砂などを所定の割合で配合しており、今回の道路用材料には、石粉の代替品としてCO2吸収材を利用している。
一般的な石粉を使用した場合と比較して、道路面積1m²当たり約0.9kgのCO2排出量を削減できる。
アサヒ飲料と前田道路は、2023年8月から道路などのインフラ設備を利用したCO2資源循環システムの開発および検証に着手。
アサヒ飲料がCO2吸収材を前田道路に提供し、前田道路はそのCO2吸収材を利用したアスファルト混合物の道路用材料としての可能性を検証していた。
CO2吸収材の道路用材料としての適用性やそれを利用したアスファルト混合物の仕様規定への適合性を確認し室内検証を終了したため、実道への適用に向けて施工性や耐久性等を評価する。
あわせてアスファルト混合物の製造方法の検討や環境負荷の低減度等を検証し、全国の約120万kmに渡ってネットワークされた道路の一部に適用した場合の効果も確認する予定。
■問い合わせ先
アサヒ飲料株式会社
https://www.asahiinryo.co.jp/