安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:国谷 一彦)は、コンクリート構造物における品質向上と現場施工の効率化を目指し、コンクリート打継面処理の評価を誰でも簡易かつ瞬時に漏れなく行える打継面処理評価システム「ミドリガメ(※1)」を開発した。
■概要と効果
- 本システムは、打継面処理後の打継面の骨材分布状態に着目し、以下の構成とした。
初めにタブレット端末で打継面画像を取得。
対象とする骨材のみを抽出するためにフィルタサイズ(※2)の異なる2種類の平滑化画像(※3)を生成。
次に、これらの差分から骨材部を定量的に抽出し、骨材部の面積割合を基に処理の良否を判定する。
- 任意のメッシュ単位で「処理十分」「処理不十分」の判定結果を数秒で表示。
これにより、漏れなく追加処理の要否をその場で確認することができ、迅速に是正指示が行える。
- 事前に現場環境に適したパラメータ設定を行うことで、打継面の乾湿状態にかかわらず誰でも簡易かつ適切に判定が行える。
- 判定結果は自動的にタブレット端末に保存され、トレーサビリティの確保に活用できる。
※1
「ミドリガメ」は打継面処理(=グリーンカット)をカメラ判定することから「グリーン=ミドリ」とカメラ判定の「カメ」を取って名付けられたもの
※2
一般的に画像のノイズを除去するために行われる処理(フィルタ処理)の平滑化を行う領域のサイズ
※3
画像中の急激な濃度値の変化を滑らかにした(ぼかした)画像
■問い合わせ先
株式会社 安藤ハザマ
https://www.ad-hzm.co.jp/