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土木・建築を中心とした建設ソフトウェアやハードウェアなど、建設ITに役立つ新製品・新サービス等を紹介します。

PFOS・PFOA吸着処理システム「De-POP’s ION™」

2023年1月27日 分類: 共通資材・工法

メタウォーター株式会社と共同で開発された、イオン交換樹脂を用いた水中のPFOSS(ペルフルオロオクタンスルホン酸) およびPFOAA(ペルフルオロオクタン酸)の吸着処理システム。
 
本装置は、微細な砂やゴミなどの懸濁物を取り除く「除濁装置ユニット」と、イオン交換樹脂が充填されPFOS・PFOAを効率的に除去する「イオン交換樹脂塔ユニット」で構成される。PFOS・PFOAを含む池や湖沼、水槽等の近くまで運搬し設置することが可能で、現地にて処理対象水のPFOS・PFOAを除去することができる。
 
イオン交換樹脂の代わりに粒状活性炭の使用や、その併用も可能。また、循環処理法により処理した水を外部に放流・破棄することなく、もとの池や水槽へ返送、循環処理することで、環境負荷の低減にも寄与する。
 

De-POP’s ION A

設置状況

De-POP’s ION B

循環処理法の処理フロー

 
 
■お問い合わせ
前田建設工業株式会社

https://www.maeda.co.jp/



特殊繊維・特殊骨材入り 遮熱性舗装用塗料「ミラクールロードWα」

 分類: 共通資材・工法

遮断性舗装用塗料として多くの採用実績を有する、アクリルエマルジョン樹脂を用いた株式会社ミラクールの「ミラクールロードW」の新製品。
特殊繊維と特殊骨材を配合したことにより、耐久性と遮熱性の向上を実現した。
カラーは標準色9色がラインアップされている。
 
■製品の特長
 
①耐久性・遮熱性の向上:耐久性および遮熱性の確認試験により優れた性能が確認されている。
②密粒舗装への適用:ゴムレーキ、自在ぼうき、ローラーでの施工が可能。
③開粒舗装への適用:スプレーで施工が可能で、透水性能を損なうことがない。
④すべり抵抗性:振子式スキッドレジスタンステスタにて滑り抵抗性(BPN)を確認済み。
 東京都建設局の定める遮熱性舗装の規格をクリアしている。
 
 
ミラクールロードWαA
 

ミラクールロードWαB

設置状況

ミラクールロードWαC

循環処理法の処理フロー

 
 
■お問い合わせ
株式会社ミラクール

https://www.miracool.jp/



ビューティスカーレット スイッチトイレ

 分類: 共通資材・工法

優れたデザイン性と快適性が特長の仮設トイレ「ビューティスカーレット」の新製品。
従来は本水洗と簡易水洗はユーザーの要望により使い分けるため2棟の在庫が必要であったが、本製品は1つのトイレで本水洗と簡易水洗の切り替えが可能。
建屋(パネル)は兼用で、便器部も1つのユニットでアダプターの交換とロータンクの脱着のみで瞬時に切り替えでき、コストを大幅に縮減できる。
 
ビューティスカーレット
 
 
■お問い合わせ
株式会社ビー・エス・ケイ

https://www.bsk-net.co.jp/



ヨド物置 エルモ BEAMS DESIGNモデル

2022年12月27日 分類: 共通資材・工法

株式会社ビームスのライセンスブランド「BEAMS DESIGN」がプロデュースする、“ミリタリーコンテナ”をデザインコンセプトにした物置。
既存モデルである「ヨド物置 エルモ LMD(S)-2215」を基本仕様としながら、本体色には庭や自然に溶け込む黒みのある「オリーブドラブ」を採用。
アウトドアグッズのみならず、それらを収納する箱にもこだわるユーザーへの展開が期待される。
 
ヨド物置 エルモ BEAMS DESIGNモデル
 
 
■お問い合わせ
株式会社淀川製鋼所

https://www.yodoko.co.jp/



ビューティスカーレット スペシャルエディション

 分類: 共通資材・工法

株式会社ビー・エス・ケイのトップセラーシリーズである「ビューティスカーレット」の新製品。
内側710色、外側654色から好みの色を選択できるのが特長で、完全オリジナル・オンリーワンの快適トイレの提供を実現する。
 

 
観光地などでは、地区の条例により華美にならない構造物や建築物が求められるが、従来の仮設トイレに多い青や緑などの製品カラーではこうした条例に対応できなかった。
本製品は内外装の色をカスタマイズできるため、周辺の環境に配慮したトイレ設備の提供が可能。
 
また、内部の加工なども職人が手作りで製作するため高級感のある仕上がり。
ハイグレードなグランピング施設などへの納入実績もあり、今後は仮設トイレにとどまらず、さまざまな活用が期待される。
 

 ■お問い合わせ
株式会社ビー・エス・ケイ

https://www.bsk-net.co.jp/



CO2吸収・硬化セメント系材料「カーボフィクス®セメント」

 分類: 共通資材・工法

製造段階でのCO2発生量を抑制し、かつ硬化時にCO2を吸収することで、大幅なCO2削減を実現するセメント系材料。
 

 
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業「炭素循環型セメント製造プロセス技術開発(2020~2021年度)」で得られた知見をもとに開発されたもので、同事業ではCO2排出量の約60%削減を達成している。
 
廃コンクリートにCO2を固定化した合成炭酸カルシウムやCaOを含む各種リサイクル原料を用いることで、原料由来のCO2排出量をさらに削減することができ、カーボンネガティブの達成も期待できる。
 
ポルトランドセメントを製造している既存の設備での製造が可能で、またポルトランドセメントを上回る廃棄物を原料に使えるため、サーキュラーエコノミーの構築にも貢献する。
 
 
■お問い合わせ
太平洋セメント株式会社
https://www.taiheiyo-cement.co.jp/



コンクリート仕上げ助剤「サーフェスエイド」

2022年11月29日 分類: 共通資材・工法

コンクリート打設および仕上げの際に撒くことでコンクリート表面の急速な水分損失を減少し、早期乾燥によるプラスチックひび割れなどのリスクを低減することができる仕上げ助剤。
 
成分は完全無機物のため、コテ滑りなどの施工性を改善。
また表層への残留物もなく、各種仕上げ材との接着性にも影響がない。
急激な乾燥を防ぐため、オープンタイムも延長可能となっている。

【仕上げ比較写真】

プラスチックひび割れ
 

サーフェスエイド使用時



■問い合わせ先
株式会社エービーシー商会

https://www.abc-t.co.jp



建設SIGNESSデジタルサイネージシステム

2022年10月26日 分類: 共通資材・工法

大型ディスプレイのデジタルサイネージを用いた建設現場用の情報配信システム。
従来の安全衛生掲示板を用いた情報伝達とは異なり、静止画だけでなく動画による情報伝達が可能となるため、品質の向上が図れる。
また、掲示情報を準備する手間や編集・更新の作業時間の低減が可能となるため、施工性・経済性の向上および工程の短縮が期待できる。
 
NETIS登録番号KT-220068-A。
 

■問い合わせ先
ジャパンギャランティサービス株式会社

https://www.jgskk.co.jp/



ウレアウレタン樹脂系抗菌クリアトップコート「ジョリエース JU-VT」

2022年9月14日 分類: 共通資材・工法

アイカ工業株式会社(代表取締役:海老原健治、本社:名古屋市中村区)は、既存の塗り床に上塗りすることで抗菌性能を付加できるウレアウレタン樹脂系抗菌クリアトップコート「ジョリエース JU-VT」を発売した。
 

「ジョリエース JU-VT」施工イメージ
 
■開発の背景
2021年6月1日から原則として全ての食品等事業者に対し、HACCP(ハサップ)※1に沿った衛生管理への取り組みが義務化されたことにより、衛生意識が高まっている。
 
アイカ工業では、2021年11月に抗菌SIAAマーク※2を取得した硬質ウレタン樹脂系塗り床材「ファブリカ 抗菌 流しのべ工法」を発売しており、食品工場やドライ厨房向け塗り床材として販売してきたが、既存の塗り床に対しても抗菌性能に対するニーズが高く、簡単に性能を追加できる製品が求められていた。
 
そこで、既存塗膜の上に重ね塗りすることで抗菌性能を付加できるウレアウレタン樹脂系抗菌クリアトップコート「ジョリエースJU-VT」を開発した。
既存塗膜の撤去は不要で、簡易研磨のみで施工可能。
 
また、ファブリカ 抗菌 流しのべ工法と同様に抗菌SIAAマークを取得している。
衛生管理に寄与する改修用塗り床材として、食品工場やドライ厨房向けに提案し拡販を図る。
 
※1 危険度分析による、国際的な食品衛生管理手法。
Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因分析と重要管理点)の頭文字からなり、食品等の事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の流通・販売に至る全工程でそれらの危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保することを目的としている。
 
※2 SIAAは、抗菌製品技術協議会の略称。
適正で安心できる抗菌・防カビ加工製品の普及を目的とし、抗菌剤・防カビ剤および抗菌・防カビ加工製品のメーカー、抗菌試験機関が集まってできた団体。
抗菌・防カビ・抗ウイルス加工製品に求められる品質や安全性に関するルールを整備し、かつそのルールに適合した製品に、安心のシンボルとしてSIAAマークの表示を認めている。
 
■「ジョリエースJU-VT」の特長
・抗菌性能を有し、SIAAマークを取得
細菌の繁殖を抑制し、清潔感の維持に貢献する。
SIAAの安全性基準に適合していて、抗菌SIAAマークを取得している。
 
・簡単に改修可能
既存塗膜を撤去せず、簡易研磨のみで施工可能。
*適用下地はエポキシ、硬質ウレタン、水性硬質ウレタン。
下地の状況によりプライマーの使用を推奨している。
 
・耐久性に優れる
食品工場やドライ厨房等の床に必要な耐久性を有している。
 
■問い合わせ先
アイカ工業株式会社
https://www.aica.co.jp/



低炭素型PCa製品の標準化およびエコリーフ環境ラベルの取得

2022年7月21日 分類: 共通資材・工法

株式会社安藤・間(本社:東京都港区、代表取締役:福富 正人)と安藤ハザマ興業株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:田渕 勝彦、以下、「安藤ハザマ興業」)は共同で、安藤ハザマ興業が千葉工場で製造する普通強度領域(~60N/mm2)の建築部材を対象としたプレキャストコンクリート製品(以下、PCa製品)に低炭素コンクリートを採用した低炭素型プレキャストコンクリート製品(以下、低炭素型PCa製品)を標準的に供給できる体制を確立した。
 
低炭素型PCa製品の標準化およびエコリーフ環境ラベルの取得
 
通常のPCa製品と同じ製造サイクルで強度や耐久性などの要求性能を確保しつつ、部材や位置の制限なく建築構造物へ適用が可能である。
さらに、開発した低炭素型PCa製品の5製品(※1)の製造を対象にライフサイクルアセスメント(以下、LCA)(※2)を実施し、製品の環境情報を客観的に「見える化」できるエコリーフ環境ラベル(以下、エコリーフ)(※3)を取得した。
低炭素型PCa製品の標準化およびPCa製品のエコリーフの取得は、国内で初めて(※4)となる。
 
これらにより、お客さまは通常のPCa製品と同等のコスト・品質で、セメント由来のCO2排出量を約20%削減した低炭素型PCa製品の選択が可能、環境配慮型社会の実現にも貢献できる。
 
 
■開発の背景
環境配慮型社会の実現が求められる中、安藤ハザマでは、セメント材料に由来するCO2排出量の削減を目的とした現場打ち低炭素コンクリートの技術を開発している(※5)また、環境影響を評価し、負荷削減策を計画・実行するために、建築物にLCAを実施し、CO2排出量の定量評価を行うなどの取り組みを重ねてきた(※6)。
今回、現場打ち低炭素コンクリートの技術を生産性向上・工期短縮が図れるPCa製品に適用し、低炭素型PCa製品のメニューを整えた。さらに、低炭素型PCa製品を製造するプロセスで排出される、CO2をはじめとする環境負荷を定量に評価する手法を確立した。
 
 
■技術の特長
・普通セメントの20%を高炉スラグ微粉末(※7)で置換することで、材料由来のCO2排出量を約20%削減できる。・通常のPCa製品と同じ製造サイクルやコストで、同等以上の強度と耐久性を有している。
・部材や位置の制限なく、建築構造物へ適用可能。
・第三者認証制度であるエコリーフを取得することで、客観的で信頼性の高い環境情報を「見える化」することを実現した。
・エコリーフが付与された低炭素型PCa製品を適用した建築物は、LEED認証(注8)の加点対象となる。
 
※1 5製品
設計基準強度Fc=36、42、48、54、60N/mm2の5製品
 
※2 ライフサイクルアセスメント(LCA)
製品・サービスがライフサイクル全体(資源採取-原料生産-製品生産-流通・消費-廃棄・リサイクル)または、その特定段階で与える環境負荷を定量的に評価する手法。
 
※3 エコリーフ環境ラベル
一般社団法人サステナブル経営推進(SuMPO)が運営する環境情報開示方法の仕組み。国際規格「ISO 14025 タイプIII環境宣言(EPD:Environmental Product Declaration)」に準拠した環境ラベルで、企業の製品やサービスの環境情報を定量的に評価するための客観的な根拠として活用されている。
今回の登録番号:JR-BH-22002E~JR-BH-22006E
 
※4 2022年4月12日時点。安藤ハザマ調べ。
 
※5 技術・ソリューション 低炭素コンクリート
https://www.ad-hzm.co.jp/solution/energy_saving/detail_01/
 
※6 技術・ソリューション CFP(カーボンフットプリント)
https://www.ad-hzm.co.jp/solution/energy_saving/detail_05/
 
※7 高炉スラグ微粉末
製鉄所の高炉における製鉄の際に副生されるスラグを微粉砕したもので、水硬性を有する。
 
※8 LEED認証
米国グリーンビルディング協会が開発および運営を行っている建物・敷地利用についての国際的な環境性能評価システム。Leadership in Energy & EnvironmentalDesign(省エネと環境に配慮した建物・敷地利用を先導するシステム)の略。
 
 
■問い合わせ先
株式会社安藤・間
https://www.ad-hzm.co.jp/



 


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