株式会社 安藤・間(本社:東京都港区、代表取締役社長:国谷一彦)と株式会社WorldLink&Company(本社:京都府京都市、代表取締役社長:須田信也)は共同で、建設現場でのデジタルツインを実現するプラットフォームを開発した。
また、現在施工中の大規模造成工事において本プラットフォームの運用を開始し、施工管理業務における有効性を確認した。
本プラットフォームは点群をベースに仮想空間を構築したことで現場の変化を3次元的に捉えることができ、工程情報と連携させて施工の進捗率や今後の進捗を予測して利用者に提示するなど、単なる3次元ビューアとしてだけでなく、施工管理を支援するツールとして活用できる。
■本プラットフォームの詳細機能
(1) 進捗管理の省力化
現場の計測で蓄積される点群から土量の変化(出来形)を自動算出し、施工実績を管理するだけでなく、現在の進捗率から今後の進捗を予想して、工程の遅延が見込まれる場合は該当工種を視覚的に目立たせ職員に対応を促すなど、リスク管理にも活用できる。
(2) 現場確認・作業打ち合わせの効率化
現場所長が遠隔地から仮想空間に再現された現場を巡回したことで、現地への移動にかかる時間を1回あたり約80%削減できた。
また、毎日の作業打ち合わせでは、元請職員と協力企業の職長がデジタルツインによって最新の現場状況を共有し、作業調整や指示を詳細かつスムーズに行うことで作業内容の理解度が向上し、手戻りや事故の防止につながった。
(3) 現場データ取得の自動化による業務負荷の軽減
日々変化する現場の地形を適時デジタルツインの仮想空間に反映するため、自動運用型ドローンや職員が持つスマートフォンを利用した自動データ取得システムを構築した。
各デバイスによる計測からデータの生成、仮想空間での可視化、解析までのフローを自動化しており、利用者はわずかな操作を行うだけで、手間なくデジタルツインを活用できる。
■問い合わせ先
株式会社 安藤・間
https://www.ad-hzm.co.jp/