三井化学株式会社と共同で開発された、発がん性物質「MOCA」無配合のウレタン舗装材。
2021年に実用化に成功し、今年9月に滋賀県で開催予定の「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025」の大会スタジアムに本製品が導入されている。
MOCAは、膀胱がんとの関連性が明らかにされている物質。
従来の舗装材はMOCAの含有量が1%を超えていたため、製造および施工中にマスクを着用しなくてはならないなどの規制があった。
これに対して本製品は、特定化学物質障害予防規則の対象にならない「特化則フリー」であり、またシックハウス症候群の原因物質でもあるホルムアルデヒド・VOCフリーも実現している。
本製品の採用により、競技場のメンテナンスの費用低減と期間短縮が可能に。
表面の摩耗やスパイク傷に対しては、舗装材を全て撤去・新設することなく、表面の切削オーバーレイ工法でリニューアルできる。
このため、工事により利用できない期間が短くなり、施設の有効活用に寄与する。
陸上競技場のほか、公園のジョギング走路、学校グラウンド、多目的グラウンドなどにも使用可能。
さらに、環境対応型ウレタン舗装材であるため、保育園・幼稚園の園庭、病院のリハビリテーションスペースなどでも安心して導入できる。
■問い合わせ先
日本体育施設株式会社
https://www.ntssports.co.jp/