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ほたて貝殻の粉末を利用したシーリング材「スキャロップシール」を開発

2024年6月28日 分類: 建築資材・工法

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪 賢治)は、セメダイン株式会社(本社:東京都品川区、社長:水澤 伸治)とともに、目地や接合部のシーリング材に配合される炭酸カルシウムの代替に、ほたて貝殻を粉砕して製造したバイオマスフィラーを使用した、2成分形変成シリコーン系シーリング材「スキャロップシール」を開発し、大林組が施工する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」新築工事で現場適用した。
 

 

特長
1.廃棄予定のほたて貝殻を有効利用
ほたて貝殻の主成分は炭酸カルシウムで、難燃性と分解されにくい性質から焼却処分が難しく、処分方法が課題となっている。
この貝殻を粉砕してバイオマスフィラーとして再利用することで、廃棄物の削減が可能。
 
2.シーリング材製造時のCO2排出量を低減
ほたては成長する過程で海水中のCO2を貝殻へ吸収・固定化するため、ほたて貝殻のCO2排出量は-0.44kg-CO2/kgとなり、それを廃棄せずバイオマスフィラーとして再利用することで、シーリング材製造に係るCO2排出量を低減できる。
 
3.従来品とほぼ同等のコストで優れた性能を発揮
スキャロップシールは使用実績の多い一般の2成分形変成シリコーン系シーリング材とほぼ同等のコストで、同様の耐水性、耐熱性を実現する。
また仕上げ塗料との密着相性も良く、バイオマスフィラーの効果で従来品に比べ動粘性が高いため、液垂れを抑制できるなどの作業性にも優れている。
 
 
 

問い合わせ先
株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp/

最終更新日:2024-06-28



 


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