株式会社nojimoku(所在地:三重県熊野市 代表取締役:野地 伸卓)は、マスタープラン一級建築士事務所(所在地:兵庫県西宮市)の小谷和也氏と共同で、天井・壁材の新商品「こなみいた」を開発し商品化した。
桧の羽目板をベースにひと手間を加え、日本風の建築様式である「格子風」に仕上げたもので、小さな波を描くような断面から「こなみいた」と名づけた。

■桧を使った新商品の開発
日本の一般的な山は杉が8割を占めているのに対し、熊野の山は桧が約半分を占めている。
そんな熊野に育つ豊富な桧材を有効活用すべく、小谷和也氏とともに新商品の開発プロジェクトを進めてきた。
桧は和風建築のイメージだが、「和室以外でも使ってもらえるシーンが増やせれば」と試行錯誤の末、開発されたものが既存の羽目板の表面にスリットを入れた「小幅板風羽目板」である。
北欧の小幅板のようなリズミカルな質感を持つ羽目板で、住宅をはじめ、事務所や店舗などで利用されている。
■特長
古い街並みの軒下に整然と並ぶ窓の格子のように、繊細で規則正しい様を表現した、熊野の桧材による羽目板である。
板に巾の大きな溝を掘り、細い棒が並んでいる様子を再現。
格子のように見せるため、薄い板に掘れる限界の深さに挑戦し、その溝の連続性と実(さね)の結合性を両立させつつ、しっかりした強度を確保している。
深い陰影が天井や壁、軒裏などに表情を与え、貼り方によって多彩な表現が期待できる商品である。
規格の格子巾は、11mmと26mmの2種類。
11mm巾は、室内天井をはじめ、軒裏などに使っても深い陰影が出て、和風よりもモダンでシャープな仕上がりになる。
窓格子などと同等の26mm巾は、天井はもちろん、壁に貼ることで格子仕上げのようなリズミカルさを楽しむことができる。
■問い合わせ先
株式会社nojimoku
https://nojimoku.jp/