建設ITガイド

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書籍版「建設ITガイド」に掲載した特集記事のバックナンバーです。

タブレットはホントに建設現場で使えるのか?

2015年4月27日

 

あっとクリエーション株式会社
代表取締役 黒木 紀男

 

ノートパソコンとタブレットの違いとは?

「タブレットを導入してみたけど、何に使ったらいいのか?よく分からないなぁ」
 
「プレゼンに使うか、動画を見るか、メールする以外に使い方が思いつかないよ」
 
 
タブレットを導入してみたものの、結局あまり使われることなく、机の引き出しに入れっぱなし…というケースをよく耳にします。
実際にそうなってしまった方のお話を聞いてみると、冒頭のような言葉が返ってくることが多いんです。
 
なぜこうなってしまったのか?
その人たちの話を聞いてみると、とても納得できます。
 
 
「プレゼンや動画、メールなら、ノートパソコンでもできるのに、わざわざタブレットを使う必要が見当たらないんだよね」
 
「メールを書くとしても、キーボードがある方が効率がいいので、どちらを使おうか?っ て考えたら、ノートパソコンだよね」
 
「ノートパソコンとタブレット両方を一緒に持ち歩くのは重いから、結局タブレットを持ち歩かなくなった」
 
 
どの意見もごもっともで、その通りだと思います。
 
しかし、タブレットが世間で注目されていることは事実です。
では、タブレットは、なぜこれほどまでに注目されているのでしょうか?
タブレットは、本当に仕事に役に立つのでしょうか?
役に立つのだとしたら、何に使えるのでしょうか?
 
また、もうひとつ、よく言われること。
 
 
「わたしらみたいな歳になると、こんな新しいモンはもう使われへんわ」
 
 
これも本当でしょうか?
これについては、実際に使われている事例を見ながら、確認してみたいと思います。
 
これらの点に注目して、実際に使われている事例から、
タブレットやスマートフォンをうまく業務に生かす方法を考えてみたいと思います。
 
 

タブレット・スマートフォン活用の成功事例

タブレットやスマートフォンが業務でうまく使われている事例をいくつか見てみましょう。
 

現地調査支援アプリ「カンタンマップ for iPad・iPhone」

「カンタンマップ」は、あっとクリエーション株式会社が開発した、
タブレットやスマートフォンを使って現地調査を効率化しようというアプリです。
 

図-1 カンタンマップ

図-1 カンタンマップ

 
現地調査に行く際には、地図や図面、デジカメ、手帳、携帯電話、過去の調査資料など、とても荷物が多くなります。
建設現場によっては、道なき道を入っていくような現場も多く、タダでさえ荷物を減らしたいものです。
 
以前に比べITは進化し、カメラはフィルムカメラがデジカメになり、GPSも搭載されたり、どんどん進化しました。
携帯電話もガラケーからスマートフォンになり、もの凄い勢いで進化しています。
 
にも関わらず、現地調査を考えた時、使うツールひとつひとつは進化したものの、
現地調査そのものの効率化や高度化はあまり進んでいないのが現状です。
現場から戻ったら、現場で撮影した何百枚もの写真は手作業で整理する必要があり、
いざ作業をしてみると、この写真はどこで撮影したものだったっけ?ということもしばしばあります。
 
この現地調査のIT化を推進すべく、現地調査に必要なITツールをひとつにまとめようと考えたものが「カンタンマップ」です。
 

図-2 必要なITツールをひとつに

図-2 必要なITツールをひとつに

 
ここで、具体的にどのように使われているのか?を見てみましょう。
河川維持工事業務で利用されている例です。
 
河川維持工事では、堤防に陥没ができていないか?堤防にある階段などが壊れていたりしないか?など、日々点検を行っています。
点検の結果、何か事象を見つけたら、どこで何が起こっているのか?をメモを取り、写真を撮り、
Excelベースの報告書として河川管理者に報告する必要があります。
 
ここで、現状で生じている課題として、現場から戻ってからパソコンを起動し、Excelに 生じている現象を書き込み、
その写真と場所が分かるように、地図を貼り付ける作業を行わなければなりません。
 
これをタブレットを使って、現地で全ての作業ができてしまえばどうでしょうか?
タブレットに表示された地図上に、起こっている事象の場所を記録し、その内容をメモ書きします。
また、タブレットに付いているカメラで写真を撮影して、その写真にスケッチを描き込めたら便利です。
メモ書きもタブレットの音声入力が使えれば、キーボードを打つ必要もありません。
 
さらに、河川維持では、堤防の形状なども重要になるのですが、
GoogleマップやAppleマップでは、堤防のような細かい形状は表現されていません。
このような地図では河川維持をはじめ、建設現場での利用では役に立たないため、
カンタンマップでは業務に必要な精度の地図を重ね合わせて表示できる機能があります。
 
これにより、例えば堤防のどこに亀裂が発見されたのか?といった詳しい情報をきちんと記録することができ、
次回の点検の際にもそれを見逃すことがなくなります。
 
また、現地調査では、山の中など災害時などで通信環境が使えないところでも使える必要があるため、
全ての機能がオフラインでも使えるようになっていることも特長のひとつです。
 
加えて、オプションで指定の帳票様式に印刷するためのカスタマイズなども可能であり、
これまでの現地調査のやり方を変えてしまう可能性のあるアプリです。
 
「カンタンマップ」は、河川維持の他、下水道などの地下埋設管管理やマンホール・電柱管理、林業における林班表示、
農地管理における施設管理、固定資産調査、道路附属物点検、道路やトンネル計画地の現地調査など、
さまざまな分野で利用されています。
 
中には、河川の現況調査で、図-3のような使われ方をしているユーザーもいます。
iPadだけで作業ができるからこそ実現しうる調査手法ですね。
 

図-3 河川での現況調査にて

図-3 河川での現況調査にて

 

位置情報付き写真管理システム「キロふぉと」

「キロふぉと」は、JR西日本およびジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社が開発した、
線路や架線、付帯設備を点検する作業を効率化するためのアプリです(図-4)
 

図-4 キロふぉと

図-4 キロふぉと

 
鉄道運行には、人命に関わることもあり、非常に高いレベルの日常点検が求められます。
そのため、線路や架線などに異常がないか、日々の点検作業がとても重要になります。
 
その点検作業では、何かが発見されたら場所を記録し、写真を撮影して、
事務所に戻ったら、その結果報告を所定の形式による報告書を作成し、実施するという作業を行います。
 
「キロふぉと」はこの点検、報告作業において、スマートフォンを使用することによる業務の効率化を目指したアプリです。
 
このアプリを使った作業では、事象があった箇所の写真を撮影し、写真にメモを書き込め、どのようなことがあったのか、
事前に登録しておいた項目から選択するだけで登録が完了します。
文字入力の必要はありませんが、必要な場合、キーボードによる入力もできるようになっています。
 
このアプリは、さらに鉄道の点検にとって必要かつ重要な機能があります。
写真を撮影する際に、現在地のGPS情報をサーバに送ることで、「キロ程」に自動的に変換されるようになっています(図-5)
 

図-5 GPSの緯度経度から「キロ程」を算出する

図-5 GPSの緯度経度から「キロ程」を算出する

 
これにより、日常業務で使い慣れているキロ程で管理できるため、その写真がどこで撮影されたかがすぐに分かります。
 
例えば、撮影された場所が、GPSの経緯度ではなく、「東海道本線のキロ程500キロ+580m地点の右側に10m離れた場所」のように、
鉄道管理者であればすぐに分かるような言葉に置き換えて、位置情報を伝えていることにあります。
 
スマートフォンにて各所から送られてくる報告は、事務所にあるパソコンで一覧表示され、
管理者/担当責任者はすぐに状況を確認することができます。
 
また、パソコンから所定のExcel帳票(ユーザーが普段使用している報告書形式で生成)も印刷することができるため、
点検者は現場から写真を送った後、事務所に戻ってから作業日報のようなものを作成する必要もありません。
 
実際にこのアプリを導入した現場では、設備のちょっとした故障や破損の報告、定期交換時の記録等、
あらゆる場面で活用されています。
また、緊急時や災害時に大きな威力を発揮することも分かりました。
これまでは線路の管理は土木担当者、架線の管理は電気担当者と縦割りであったのですが、
緊急時や災害時に現場に入った作業者が撮影した写真を部門横断的に共有することにより、
適切で迅速な対応が取れるようになったそうです。
今後、指令と現場をつなぐツールとしての活用も期待されています。
 
そのような成果が評価され、
このアプリはJR西日本において、「現場の技術開発制度」で最優秀として社長表彰という結果につながりました。
 

図面管理システム「CheX(チェクロス)」

「CheX」は、株式会社YSLソリューションが開発した、図面管理を目的とした情報共有アプリです。
 
ビルなどの工事中などでは、設計変更が頻繁に行われます。
その際、変更された図面と現場との確認が発生します。
施工後の現場と図面との照合も必要です。
 
紙に印刷した複数の図面を、現場に持って確認する作業は大変な作業です。
またそのチェックで発覚した問題箇所を、設計担当者や業者に伝えるのも手間がかかります。
図面上にメモを書き込んだり、手持ちのカメラで写真を撮ったりしてなど、天候が悪い時などは特に面倒です。
 
現場担当者は、持ち運びに便利なタブレット端末(iPad)を、現場に持って行くだけで、 図面の参照が簡単に行えます。
 
CheXは、図面の拡大縮小や参照箇所の移動もカンタンな操作でスピーディです。
タブレット端末には、複数の図面を入れることができるため、複数のフロアやいくつもの建物の確認も可能です。
 
直前に変更された図面や忘れてきた図面も、ボタン一つでクラウドと通信して、簡単に呼び出すことができます。
 
ボタン一つでクラウドと通信
 
現場でチェックした箇所には、タブレット端末に表示された図面に、手書きでマークや文字を書き込むことができます。
またタブレット端末のカメラで撮ったチェック箇所の写真を、その図面に張り付けたりすることも可能です。
 
1つの図面にたくさんのチェック個所がある場合は、図面上にピンを立てて、
そのピンに メモと写真を添付する機能もあります(図-6)
 

図-6 Chex(チェクロス) ピンを立てて、メモや写真を貼付できる

図-6 Chex(チェクロス) ピンを立てて、メモや写真を貼付できる

 
それらのメモや写真入りの図面を、メールを使って関係部門へ送り、情報共有することで、
関係者間の情報共有のツールとなっています。
 
事務所などでは、現場で入力された情報などが、パソコンでも見ることができ、そこから印刷することなども可能です。
 
現在では、大手ゼネコンをはじめ、多くの現場で活用されています。
 
 

なぜタブレットは使えるのか?~成功事例の共通点~

上記の事例を見てきて、なぜこれらのアプリはうまく活用され、また実際に仕事に役立っているのか?
これには、いくつかの共通点があります。
 
 
そのひとつは、「現場で使うことを想定」していること。
 
 
タブレットを使いたい場所とはどこでしょうか?やはり、現地調査であったり、建設現場であったり、屋外であることが多いです。
 
では、なぜ屋外で使われることが多いのか?と言えば、そこにノートパソコンを持って行くわけにはいかないからです。
現地調査にカンタンマップやキロフォトの代わりにノートパソコンであればもっと便利になるか?現場で図面を見るのに、
CheXよりノートパソコンが良いか?と言われると、そうではないことは誰もが想像できるところです。
 
冒頭で書いたように、タブレットはノートパソコンの代わりではありません。
タブレットとは、これまでノートパソコンではできなかったことを実現することができる、新しいITツールなのです。
 
よって、タブレットの能力を最大限に生かすのは、プレゼンや動画を見せることではなく、
これまでパソコンでは実現しにくかったことをタブレットだからこそできることに利用することこそ、
タブレット導入に必要な考え方であることが分かります。
 
 
もうひとつは、「カンタン」であること。
 
 
日常的に使っているスマートフォンやタブレットのアプリには、マニュアルのようなものはありません。
ダウンロードして何となく使ってみて、使えそうだったら使い続ける。
そんな感じのものが多いです。
 
紹介したアプリも一度使い方の説明を聞けば、マニュアルが要らないくらいカンタンに使えます。
それは、それぞれの目的に特化して、必要な機能しか付けられていないためです。
 
先に成功事例として紹介したアプリも全て、使う目的もシチュエーションも、そこで必要な機能も明確にしています。
 
こんなこともできます、あんなこともできますということで、他のアプリより多機能高機能であることで差別化するのとは、
全く逆のアプローチです。
むしろ、「これだけしかできません。」というのが特長となっています。
 
その結果、初めて使おうとする人でも、すぐに使いこなせてしまうわけです。
このようなアプリであれば、使い続けてもらえるわけですね。
 
いかに要らない機能を省くか?いかにシンプルなアプリとするか?これはタブレットやスマートフォンを業務で利用する際に、
とても大事な考え方です。
 

業務アプリ以外でもタブレットやスマートフォンを仕事に使い倒そう

ここまで紹介してきたアプリは、いずれも業務向けに開発されたアプリであり、導入には相応のコストがかかります。
しかし、タブレットを業務で活用するには、
このような業務用アプリを導入する以外にもアイデア次第でもっと気軽に活用することも可能です。
 
 
例えば、タブレットをデュアルディスプレイとして使ってみたり、車で出張に行く際のカーナビとして使ったり、
ドライブレコーダーとして使うことも可能です。
 

図-7 タブレットをカーナビとして

図-7 タブレットをカーナビとして

 
さらに、電車で移動中に打合せ資料や論文などを読んだり、プレゼンの予行演習をしてみたり、
緊急時にはポータブルテレビとして情報収集することにも使えるでしょう。
 
タブレットもスマートフォンも、マニュアルがなくても使えるようなカンタンな道具です。
 
難しく考えることなく、ちょっとしたアイデアで便利に使えるものです。
業務を楽にすることに加えて、仕事を少し楽しくするために使ってみてもよいのではないでしょうか?
 
現在、筆者は自治体やCPDSセミナーにおいて、本文で紹介した以外にも、タブレットの有効活用などの講師をしています。
また、紹介したアプリなどの導入支援コンサルタントも行っているので、興味がありましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。
 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2015
特集3「建設ITの最新動向」
建設ITガイド 2015
 
 



今すぐ使える、実践BIMテクニック~シェルパブログから~《後編》

2015年4月26日

 

株式会社 シェルパ

 

③設定、テンプレート(準備)

Revit 2Dオブジェクトを作る シェルパブログ 2014.5.9掲載

BIMでモデルを作っても、全て3Dで表現しなくても良い場合もありますよね。
そういう場合に2Dのオブジェクトを用意しておくと便利だと思います。
 
例として、ユニットバスの2Dオブジェクトを作ってみましょう。
 
「新規作成」から「ファミリ」を選択します。

 
Revit 2Dオブジェクトを作る
 
 
この事例の目標は、「備品などの部品形状を無理に作るのではなく、
2D図を貼り付けることで平面だけでなく効率よくモデル上でも表現をする」ことである。
 
この事例ではユニットバスを取り上げ、ユニットバスの細かい部品まで3D形状で作成するのではなく、
2D図を利用して3Dモデルでは線で表現する手法をRevitのファミリを用いて紹介している。
 
モデルを作成する時に、いかに忠実に部品を再現できるかと考えてしまいがちであるが、このモデルでの確認事項は、
ユニットバスの細かな部品ではなくユニットバスを取り囲む壁の位置確認である。
その壁が部屋のどの位置にあるかの確認であるから、ユニットバスの平面的な大きさが分かり、
平面図でユニットバスの存在が分かれば十分である。
他の図面を読み込むという考えから、この手法を利用すれば、
Revitのファミリで大きさやタイプなどをパラメトリックに作成することで利用範囲はさらに広がる。
 

ArchiCAD 部品倉庫を作ろう! シェルパブログ 2014.12.22掲載

ArchiCADで作図するときに、モデルに目的があるか、無いかで、
出来上がったモデルは、3Dで見える外見は同じでも全く異なったものになってしまいます。
 
また、複数の人で作図する場合は、統一したルールのもとに作らなければ十人十色のモデルになってしまいますよね。
 
そして、CADの設定は自由自在、ルールを決めてもそのルールに現れない部分も出て来ますし…。
 
さらに、作図者が考えながら作図していてはどんどん時間ばかり過ぎてしまいますよね。
 
そこで、あらかじめテンプレートファイルを作成して、その中に作図する部位の部品を置いておき、
作図する人はその部品をコピーして使うことにすれば、誰が作図しても部品に含まれる情報は同じものになります。
 
これが、物件毎の部品倉庫です。

 
ArchiCAD 部品倉庫を作ろう!
 
 
この事例の目標は、「属性を仕込んだ部品をテンプレートファイルに置き、作図者によらずモデルの質を確保する」ことである。
 
ここでは、物件ごとにあらかじめ属性が仕込まれた部品を
実際に配置する高さに置いたテンプレートファイルを作成することの利点を説明している。
このテンプレートファイルがプロジェクトごとの「部品倉庫」である。
 
①作図者によらない、②把握したい正しい属性を持ったモデルを、③効率よく作成する、ことが可能となる。
この部品倉庫のテンプレートファイルを蓄積していくことで、次期プロジェクトのテンプレートを早く作成することができ、
品質が良いモデルを効率よく作図することができるのである。
 
 

シェルパの「技術相談」

シェルパでは社内総力でプロジェクトを支えていくために、技術的な疑問を相談する社風となっている。
3年前まではASPを利用していたが現在は「サイボウズ」を活用している。
そこに挙げた技術的な相談は発信するとすぐにメールでメンバーに送られるので、
時間ができたときに皆の経験などを基にアドバイスを受けることができる。
そこでもより良い知識、ノウハウが選定され、また記録を残すことで改善が図られていく。
シェルパの「技術相談」
 
シェルパの「技術相談」
 
 

④作図ノウハウ

ArchiCAD 屋根伏図の作図方法 シェルパブログ 2014.7.17掲載

3Dドキュメントを使って屋根伏図を作成する方法をご紹介します。
 
①モデルを平行投影の設定で、上面図にします

 
ArchiCAD 屋根伏図の作図方法
 
 
この事例の目標は、「モデルから屋根伏図を切出し作成する」ことである。
 
伏図というと通常は平面ビュー上から作成しているが、上部に他の構築物がある場合は、建物全てを表現することが難しい。
そこで3D表示画面で、モデルを平行投影の設定にして上面図表示にすると、上空から見下ろした伏図を作成することができる。
 
上空から見下ろした伏図を作成することができる
 
ArchiCADのバージョン17からは「平面図から新規3Dドキュメントを作成」でもこの配置図作成が可能となった。
しかしこの事例を応用すると、斜め面などの複雑形状を正対視してから3Dドキュメントを作成し、
それをワークシートに貼り付けることで、縮尺対応した図面作成につなぐことができる。
 

ArchiCAD 防火区画ラインを描く シェルパブログ 2014.11.17掲載

防火防煙区画の線を描く時に、壁を塗りつぶしで色を付けて表示しても、建具があると、
そこだけ色が抜けてしまって区画の線が途切れ途切れになってしまうことがあると思います。
 
ArchiCAD 防火区画ラインを描く
 
そうならないようにするには、もう一つビューを作ってモデル表示オプションで建具を非表示にしたビューを作ります。

 
 
この事例の目標は、「防火区画壁の色分け平面図を作成する」ことである。
 
通常ArchiCADの平面図では、壁に色を付けても建具の部分には色が塗られない。
そこで、モデル表示オプションで建具を非表示としたビューを作成し、レイアウト上でビューを重ねることでその問題を解消している。
あくまでモデルは一つであるので、一度このレイアウトを作成してしまえば後の変更などにも確実に追従する。
 
この手法を用いることで、平面ビュー上で図面表現のために無駄な作業を省くことができる。
 
 
二つのビューをレイアウトブックに配置
 
二つのビューをレイアウトブックに配置
 
二つのビューをレイアウトブックに配置して、その二つのビューを重ねます。
 
これで区画ラインの通った区画図ができます。完成

 
 

シェルパの「改善提案」

シェルパでは毎月社内会議を行っており、そこで一人最低一件の改善提案資料を作成し社内評価と水平展開を行っている。
内容は豊富で、作図での効率化、現場での工夫、モノ決めのための手法の工夫、建築技術での注意ポイント、失敗事例、
などさまざまである。
また、その事例、提案を実際に他の人がやってみて再評価し、さらなる改善を図っている。
 
BIMを使うようになってからBIMに関する改善提案も多くなっており、その多くがシェルパブログに掲載されている。
 
10年近くやっている改善提案資料をさらに活用していくために、カテゴリ分けして知りたい情報を早く探せるように工夫している。
 
シェルパの「改善提案」
 
 

⑤モデルチェック(検索、一覧表)

J-BIM スラブと梁の高さチェック方法 シェルパブログ 2014.10.2掲載

施工図の床伏躯体図でS造の場合は、鉄骨
大梁や小梁にレベル表記がしてあると間違いが少なくなりますよね。
できれば表記したいものです。が、
 
J-BIMで、S造・RC造の混構造の躯体図を描く場合は、RC躯体図として描かなければなりません。
 
しかしながらRC躯体図では、鉄骨躯体図の床伏図では可能な「鉄骨梁の高さを表示する」設定が出きないのです・・・
(福井コンピューターさま!是非ご一考下さいm(_ _)m)
 
それでもそんな中、スラブと梁の高さ関係をチェックする場合簡単・正確に出来る方法があります!
 
スラブ高さは、レベルチェック機能で色分けができますよね。
ここで、レベルチェックでスラブの高さ別の色を表示し、
「属性」-「部材レベル確認」をクリックすると一時的に各部位のレベルを表示することができます。
 
「部材レベル確認」はデフォルトではずべて部材がONになっていて、
画面では逆に分かり辛くなってしまうので必要な部材のみ選択して表示すると見やすいと思います。
 
そうすれば、スラブ厚を確認してからスラブの色を見ながら梁の天端レベルを楽~に確認できます。

 
J-BIM スラブと梁の高さチェック方法
 
 
この事例の目標は、J-BIMを利用して「作図した各部位のチェックを早く、正確に行う」ことである。
 
J-BIMでは、RC梁は梁符号内に梁部材の梁幅・梁成が表示されるため符号で確認することができるが、
S梁はデフォルトの状態では梁符号しか表示されないためスラブと梁の高さの整合を読み取ることはできない。
そこで、梁の天端高さを表示させることで、
スラブの高さに対して梁の天端レベルが正しいかを確認することが容易にできるようになる。
 
また、基準となるスラブ高さもレベルに応じて色分けがされる。
「部材レベルチェック」の機能を使用すると、ひと目でレベルの確認をすることができる。
この機能は、スラブだけではなく、RC梁や増し打ち躯体の天端レベルなど、表示する部材を選定することが可能である。
 
BIMをツールとして使う場合の利点を最大限に生かし、ちょっとした工夫で図面自体の品質を確保することができる。
 

ArchiCAD 数量一覧表でモデル整合チェック シェルパブログ 2014.10.10掲載

ArchiCADの一覧表の設定のフィールドリストで「数量」を選択すると、
 
ArchiCAD 数量一覧表でモデル整合チェック
 
 
この事例の目標は、ArchiCADの数量一覧表を利用して「部材数量の確認や部材の配置を、
平面ビューや3Dモデルで早く正確に確認する」ことである。
 
数量一覧表は、その名の通り、部材ごとの名前や、項目、ID番号を一覧表として表示させるものであるが、
表示方法をちょっと変えることで、項目別の総数量を出すことが可能となる。
 
また、数量一覧表で選択した部材が瞬時に平面図や3Dモデル上で選択された状態で反映することも可能である。
 
この事例を応用し、柱部材の配置チェックをするツールとして利用した手法では、
数量一覧表で、ある符号の柱を選択しそれを平面ビューに反映させると、平面ビューでは柱が選択された状態の画面となるので、
それとモデル入力前に作成した柱符号別色分図の配置を見比べることで、
各符号の柱が正確に配置されているかを確認することが素早くできる。
 
 

シェルパブログでの記事検索方法

①シェルパブログの各記事には「ラベル」というカテゴリを付けており、ページ途中の左側にそのカテゴリ名一覧が表示される。
 これをクリックすることでそのカテゴリの記事が表示される。
 
②ラベルの上の「このブログを検索」で文字検索すると関連記事の一覧が表示される。
 
③ページ最上部の左にある検索で文字検索すると、関連記事に絞られて表示される。
 
シェルパブログでの記事検索方法
 
 

⑥成果物

GLOOBE 概算積算機能 シェルパブログ 2014.10.6掲載

福井コンピュータさんのGLOOBEを使ってみました。
 
GLOOBEには概算積算の機能がありますがこれが、なかなか使い易いんです!
 
入力手順もとてもシンプルですよ。
 
まず基本ツールを使ってモデルを作成します。

 
GLOOBE 概算積算機能
 
 
この事例の目標は、GLOOBEの概算積算機能を使って、「モデルから概算数量を算出し、数量確認を行う」ことである。
 
GLOOBEには「自動配置」という機能があり、その機能を以下に簡単に説明する。
 
●仕上げ情報をGLOOBE上の仕上げ表に入力をする。
 (仕上げ表のパターンも予め用途別の基本となる仕上げ表が用意されているため、それを利用すると容易に入力ができる)
●壁などの要素とスペースを入力する。
 (ここでは壁などの要素には仕上げ属性は入力しない)
●「自動配置」機能のワンクリックで各仕上げが配置される。
 
ここまでを自動的に行ってしまうのである。
そして積算機能から出された数量表では部材単価の設定ができるため、概算金額を簡単に算出することが可能である。
また、数量の確認は、オブジェクトリストから個別数量の確認ができるため、積算根拠が明確である。
 
積算根拠が明確
 

ArchiCAD 色分け図の活用 シェルパブログ 2014.9.18掲載

 外壁色分け図は打合せの時に、みんなのイメージを共有するのに非常に便利です。
 
今回は、せっかくの3Dモデルなので一歩踏み込んでみました。
 
色分け図の右上に数量表・下部にパースをレイアウトしてみます!
 
ArchiCAD 色分け図の活用
 
数量表をつけることにより外壁の全体のコストや仕様が過剰になっていないか確認したり

 
 
この事例の目標は、「外壁種別を立面、パース、数量表で表現して分かりやすくする」ことである。
 
この事例では、外壁のモデル材質の設定と、立面図の設定のポイントを説明している。
数量表はその外壁のモデル材質をキーにして外壁種別の面積を算出している。
立面、パース、数量表は連動しているので変更に追従するのと、3D表現特有の分かりやすさで関係者でのイメージ共有に効果がある。
 
 

おわりに

BIMが普及してきているのを感じるが、まだまだ過渡期であり、効率よく使うのは難しいところもある。
 
日々ソフトウェアが改善され機能が増えて便利になり、データ連携などもやりやすくなってきている。
 
しかし、あくまでもBIMはツールであるから何も考えずに何でも問題解決できるような魔法のような万能なものにはなり得ない。
 
だからBIMを使っていて、ある一つのことがうまくいかないからといってBIMを全てバッサリと切り捨てたり、
または逆にBIMを無理に使おうとしたりすることは、ツールに操られてしまうことである。
 
いかにBIMを、建築技術を表現するツールとして使い、それを建築技術ナレッジの蓄積へとつなげ、
活用していくことができるかということを、シェルパはとても重要であると考えている。
 
 
 

今すぐ使える、実践BIMテクニック~シェルパブログから~《前編》
今すぐ使える、実践BIMテクニック~シェルパブログから~《後編》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2015
特集2「進化するBIM」
建設ITガイド 2015
 
 



建築みつも郎12 見積力をアップするための解説本付き

2015年3月12日

業種・企業規模を選ばない“思考する”積算見積プロセッサ
 

概要

 
概要
 
原価と粗利を意識した見積書作成を実現する「建築みつも郎12」は、最大6段階層6万行の書類作成が可能。
資材の品名や単価は名称マスタとして最大6万件まで登録できるほか、
新搭載の「押印機能」でオーソライズされた書類提出を可能にする。
 

専門工事から総合建築工事まで対応可能な余裕のスペック

積算見積作成に必須の階層化による明細を最大6段階層6万行まで入力でき、総金額9999億円まで対応可能。
受注案件の規模を選ばない積算見積作成環境を提供する。
 

プロも納得の多彩な機能を標準搭載

書類作成に威力を発揮する自動分類マスタ機能や類似案件の書類作成に役立つテンプレート機能以外にも、
再見積時に便利な丸め機能付き金額調整機能や、隠れ階層による代価表作成など、プロも納得の高機能を標準搭載。
 

オリジナル書式も作成可能「自由レイアウト機能」

見積書・発注書・請求書など、約160種類にも及ぶ標準書式に加え、
自由レイアウト機能で自社ロゴ画像を貼付したオリジナル書式も作成可能。
導入時から即戦力として活用できる。
 

見積書に重要書類としての責任と信頼を与える「押印機能」

作成した印鑑イメージを表書の印鑑欄へドラック&ドロップするだけで押印済書類の作成が可能。
また、セキュアな電子印鑑システム「パソコン決裁7(シヤチハタ社製)」を利用した押印にも対応している。
 

書類データの汎用性を高める多彩な入出力機能

取引業者などへの配布に効果を発揮する書類のExcel出力機能や、PDF作成機能を搭載。
また、一般財団法人 経済調査会の販売する積算資料単価データベースファイルを名称マスタとして登録、活用することも可能。
他にも作成書類をテキスト化し、堅実な利益確保を実現する別売の工事台帳管理システム
「建設原価ビルダー3(本体価格120,000円+消費税)」の実行予算データとして活用することで、
見積作成から原価管理まで、シームレスなデータ活用を実現する。
 

見積力アップへつなぐ「解説本」

建設業における見積の重要性に着目し、実践できる見積力の強化法やITの活用方法などを提案した解説本を付属。
 
 
 

建築みつも郎12 見積力をアップするための解説本付き

標準価格(税別):80,000円
 
コベック(株)
Tel.078-521-7575
 
動作環境:
OS:Windows 8.1/8/7/Vista(Service Pack 2以上)
CPU:1GHz以上 推奨
メモリ:1GB以上 推奨
HDD空容量:200MB以上
(ただし、サンプルマスタをインストールする場合には200MB、Microsoft .NET Framework 4のインストールには2GB(64bit)もしくは850MB(32bit)の空き容量が別途必要。また作業領域は別途必要)
 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2015
2015年注目の建設ソフト名鑑
建設ITガイド2015
 
 



安全管理サイガード

2014年5月12日

 
安全管理における多種多様な作成書類の一元管理、リスクアセスメントの作成支援システム
 
安全管理サイガード
「安全管理サイガード」は、建設業の安全管理を支援するシステム。
 
着工前から施工中と日々発生する安全書類の作成から管理にいたるまで安全管理業務をトータル的に支援する仕組みを提供する。
 
 
 
 
 
 
 
 

施工体制

会社・技術者マスターの活用で、施工体制台帳を一発作成

会社・技術者マスターの活用で、施工体制台帳を一発作成


施工体制台帳作成に必要な元請、一次請、二次請等をツリー形式で管理できるので、現場全体の状況が一目で把握できる。
さらに各会社や現場代理人、主任技術者等の人のマスター管理も可能。
施工体制台帳への出力はボタンひとつの簡単操作で実現する。
 
作成した情報から自動的に施工体制台帳を作成し、同時に建設業許可票の出力も行えるため、従来の施工体制台帳作成の労力が大幅に軽減される。
 
 

リスクアセスメント

努力義務と言われているリスクアセスメントが、豊富なマスターを活用することで簡単に作成できる。
マスターには法令、基準、ヒヤリハット、災害事例に加え約3,400種類のリスクマスターが搭載。
マスターの有効活用でより現場に合わせたリスクアセスメントの作成が可能に。
 
また、作成したリスクアセスメントの実施一覧は同社製品「施工計画書作成支援システム」への転送も可能なため、一元管理が可能になる。
 
 

ファイル管理

安全管理に必要な書類のテンプレートを多数搭載。
必要な書類も安全管理項目マスターから簡単に見つけ出すことが可能。
さらにインデックス機能により、下請け単位の書類管理や月ごとの書類管理も簡単に行える。
 
書類作成時は使い慣れたExcelをベースに、安全管理コマンドの活用で素早くきれいな書類作成が実現。
 
 

道路規制図

搭載されているイラストで道路規制図も直感的に作成

搭載されているイラストで道路規制図も直感的に作成


道路規制図の作成で活用できる道路や看板等のイラストを多数搭載。
現場イメージに合わせて、イラストをドラッグ操作で組み合わせるだけで、ワンランク上の道路規制図が作成できる。
 
従来のCAD部品やOffice標準搭載のオートシェイプでの作成に比べ、効率良くきれいな道路規制図の作成が実現する。
 
 
 

作業員・重機・車両

作業員の健康診断、血圧、年齢の管理や保有資格の管理と重機、車両の車検・点検・保険期間の管理を支援。
 
下請け業者が記入したテンプレートを取り込むことで各種状況の把握が可能になる。
作業員の管理では有資格者の確認も可能なため、当日の作業に対する人員のチェックも簡単に行える。
 
 

指導事項

安全パトロールなどで挙げられた指導事項の管理と是正事項の管理が可能。
 
指導票としても出力可能なため、確実な対応と報告が行える。
さらに他現場の情報も確認できるため、現場内の共有だけではなく、会社単位の共有が実現する。
 
 

安全管理サイガード

標準価格:要問い合わせ
 
動作環境
OS:Windows 8/8.1、Pro、Enterprise/Windows 7 Home Premium、Professional、Ultimate、Enterprise(SP1)/Windows Vista Home Basic、Home Premium、Ultimate、Business、Enterprise(SP2)/Windows XP Home Edition、Professional(SP3)
※上記のうち、Windows 7、8、8.1は64ビット版に対応
CPU:Intel社製Pentium4、もしくは互換プロセッサ2GHz以上(Core 2 Duo以上推奨)
メモリ:32ビット版OS:1GB以上(2GB以上推奨)/64ビット版OS:2GB以上(4GB以上推奨)
HDD空容量:5GB以上の空き容量(20GB以上推奨)※SSD(フラッシュメモリドライブ)も使用可能
 
(株)建設システム
Tel.0545-23-2600
 
 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2014
建設ソフト&ハード名鑑
建設ITガイド2014
 
 



施工管理トータルソリューションシステム デキスパート

 
デキスパート
 

トータルソリューションシステム

概念図
「デキスパート」は約30種類のソフトから構成される土木工事の施工管理トータルソリューションシステムである。
それぞれのソフトが「デキスパート基本部」上で起動し、工事名などの基礎情報を共有できるほか、データ連動にも優れているため、技術提案から電子納品まで煩雑なデスク作業を大幅に短縮化できる。
 
●充実のラインナップ
電子納品、工事写真、CADをはじめ、工程管理、施工計画書作成、情報化施工、土木測量、出来形管理、品質管理、安全管理などの豊富なラインナップから構成されたソフトは、組み合わせ自由。
ユーザーごとに異なる課題を解決するために必要なソフトを選択できる。
また、出力以外は稼働台数無制限なため、社内全員で使用することができ、導入が容易なことも大きな特長である。
 
●優れた連動性
ファイルの互換性だけでなく、施工に関する一連の作業を想定しているため、積算データの取り込みや測量機との連動性も強化されている。
そのため、作業効率のアップだけでなく、ミスの軽減、ノウハウの構築など評価される施工を実現するための一元管理が可能である。
 
 

NETIS登録技術 KK-110050-V

デキスパートは土木標準積算データを利用した施工管理システムとしてNETISに登録されている。
工種名・工種ごとの数量・日当たり施工量・使用資材・指定機械などの土木標準積算データをデキスパートに取り込むことで各ソフトでのデータ利用が可能。
さらに登録技術の活用で、工事成績評定での加点や、新技術としての技術提案を行うことも可能である。
 
 

電子納品支援ツール「電子納品支援システム」

各地方整備局や県など約350種類の要領・ガイドライン(案)に対応した電子納品支援ソフト。
 
●充実したサポート機能
電子納品時の複雑なフォルダー構成を日本語で分かりやすく表示。
作成済みの書類や図面データもドラッグ&ドロップで直感的かつ簡単にフォルダーへ格納できる。
管理情報の入力は2度打ちの必要がない情報一括入力機能に加え、成果品を作成しながらエラーチェックも可能。
さらにソフト上に電子納品要領(案)を表示するアシスタント機能も搭載されているため、手元に要領(案)がなくても入力するべき内容が明確になる仕組みだ。
 
「電子納品はこれから」というユーザーから「電子納品をいかに簡単に行うか」というユーザーまで、幅広く使える電子納品支援ソフトである。
 
 

土木施工CAD「A納図[A-NOTE]」

「デキスパート」ユーザー3万社から寄せられた要望と、開発25年のノウハウを生かした土木施工CAD。
作業頻度にかかわらず、いつでも簡単に操作コマンドにたどり着けるよう、直感的に分かりやすい日本語メニューを採用している。
 
●専門性
電子納品対応や図面描画にとどまらず、土木施工で必須となる座標管理や土量計算などの機能を多く搭載。
さらに工事看板など4,000点の建設部品を標準装備しているため、図面作成の効率化も図れる。
電子納品においては、CAD製図基準(案)に則した作図はもちろん、既存図面に対する図面チェック機能や修正機能が充実しており、電子納品に対する負担も軽減できる。
 
●連動性
同シリーズの土木測量システム「現場大将」「出来形展開図作成」などとの連動を活用することにより、大幅な作業効率アップもできる。
ExcelやWordへの貼り付けが容易なため、提案力の高い書類作成が可能である。
 
 

土木工事写真管理システム「写管屋」

土木工事写真管理システム「写管屋」

土木工事写真管理システム「写管屋」


国土交通省の「デジタル写真管理情報基準(案)」をはじめ、全国の要領・基準に対応している土木工事写真管理システム。
 
●徹底的に追求した効率化
基準(案)などに準拠したマスターのほか、積算データの取り込み機能も搭載しているため、写真分類フォルダーが簡単に作成できる。
撮影した写真を取り込むだけで、分類情報がそのまま写真管理情報へ反映されるので、最小限の入力で電子納品データが作成可能となっている。
 
●出来形管理表を同時作成
同シリーズの「出来形管理システム」では150種類以上の共通仕様書に対応しており「写管屋」との連動機能を使用することで、写真情報入力時に出来形管理表を自動作成できる。
 
 

「出来形管理システム」

国土交通省をはじめ各地方整備局や県など全国の共通仕様書に対応。
 
●効率的なデータ入力
全国の土木工事共通仕様書に準拠した規格値や略図、測定項目が搭載されているため、測点・設計値・実測値を入力するだけで出来形管理図表が作成できる。
さらに入力ミスによる規格値割れもメッセージ表示がされるため、確実な帳票作成が可能。
 
●直感的な帳票編集
提出先に合わせた出来形帳票の出力はもちろん、より見やすい出来形帳票へのカスタマイズも可能。
他社より一歩進んだ書類作成に貢献。
 
 

「施工計画書作成支援システム」

施工計画書作成支援システム

施工計画書作成支援システム


使い慣れたExcelの汎用機能に施工計画作成のための専用機能を搭載した、施工計画作成支援ソフト。
 
●施工方法マスターやイラストを豊富に搭載
施工方法マスター120種類以上、イラストなどを1,700種類以上搭載。
現場状況に合わせた編集も自由に行えるため、見栄えの良い施工計画書を簡単に作成できる。
カスタマイズしたデータはマスター化し再利用できるので、ベテランの経験を次世代に継承することができる。
 
●積算データ活用
積算データを最大限に活用できるので、取り込むだけの簡単操作で工事概要や主要機械、主要材料など、膨大な帳票作成が効率良く行える。
 
 

充実したサポート体制

同社では全国15ヵ所の拠点による訪問サポートをはじめ、全国各地で積極的にCPDSセミナーを開催しており、導入後も安心して利用できる体制が整えられている。
 
また、保守会員制度では、携帯電話からもつながるフリーダイヤルによるサポートや、常に最新・快適な環境で使用できる「自動アップデート」など充実したサポートを提供している。
 
さらに、インターネットを活用したe-ラーニング講座「デキスパートスクール」も2014年2月にリニューアル予定。
総合評価や工事成績評定などの座学を動画で学習しながらCPDSユニットを最大6ユニット取得できる。
 
 

施工管理トータルソリューションシステム デキスパート

標準価格:要問い合わせ
 
動作環境
OS:Windows 8.1、32,64ビット版、Windows 8.1,Pro,Enterprise、Update なし,Update (KB2919355)
   Windows 8、32,64ビット版、Windows 8,Pro,Enterprise
   Windows 7、32,64ビット版、Home Premium, Professional, Ultimate, Enterprise、SP1
   Windows Vista、32ビット版、Home Basic,Home Premium, Ultimate,Business,Enterprise、SP2
   ※64ビット版OS上では、32ビットアプリケーションとして動作する
CPU:Intel Core 2 Duoもしくは互換プロセッサ2GHz以上(Core i5以上推奨)
メモリ:2GB以上(4GB以上推奨)
HDD空容量:10GB以上の空き容量(20GB以上推奨)※SSD(フラッシュメモリドライブ)も使用可能
 
(株)建設システム
Tel.0545-23-2600
 
 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2014
建設ソフト&ハード名鑑
建設ITガイド2014
 
 



 


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