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2014年5月12日
専門工事から総合建築工事まで対応可能な余裕のスペック積算見積作成に必須の階層による明細入力は最大6段階層まで対応。 また、明細行は最大6万行の入力が可能。 専門工事から総合建築工事まで、受注案件の規模を選ばない積算見積作成環境を提供する。 修正見積の作成に威力を発揮「金額調整機能」実行金額を元に粗利金額や粗利率を想定した見積金額の算出や、見積合計金額の調整に便利な「金額調整機能」は、書類全体の他、指定した階層下の明細に反映することもできる。 オリジナル書式の作成も自由自在「書式レイアウト機能」
見積書に重要書類としての責任と信頼を与える「押印機能」「押印機能」は、作成した印鑑イメージを書類表書きの印鑑欄へドラックアンドドロップするだけで押印済書類の作成が可能。 また、セキュアな電子印鑑システム「パソコン決裁7(シヤチハタ製)」を利用した押印にも対応している。 既存書類の検索に効果的「書類エクスプローラ」最大1万件までの書類検索に対応した「書類エクスプローラ」は、宛名や担当者名、書類日付などからの検索が可能。 書類データの汎用性を高める多彩な機能書類内のテキストデータをMicrosoft Excelの各シートへ出力できるExcel出力機能や、PDF作成機能を搭載。 積算見積プロセッサ「建築みつも郎12」標準価格(税別) 建設ITガイド 2014 建設ソフト&ハード名鑑 ![]() |
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設計書取込・自動解析エンジンを搭載発注者の設計書データをドラッグ&ドロップで取り込んで積算が可能。 施工パッケージ型積算に対応施工パッケージ型積算方式は構成(機・労・材)および計算式を確認しながら算出が可能。 直感的な積算が可能実際の設計書をイメージした画面で積上科目・経費・工事価格まで確認が可能。 違算防止機能を大幅搭載発注者/入札日を選べば、最適な歩掛・単価・経費・補正・端数・印刷様式まで自動設定し積算条件誤設定による違算を防止。 出典根拠や採用優先単価も表示歩掛・単価・経費 各データの出典根拠を表示。単価登録時には発注者が優先的に採用する単価を抽出。 各種シミュレーション低入札価格調査制度、最低制限価格制度、総合評価方式に対応したシミュレーションが可能。 各業務へデータ連携積算データを施工計画・実行予算・原価管理・工程管理・安全管理・CO2排出量管理・文書管理等の各業務に連携し、入札から竣工までの業務効率化を実現。 安心・充実のサポート全国に配置した拠点より地域に密着したサポートを提供。 土木積算システム ATLUS REAL(アトラス レアル)標準価格:要問い合わせ 建設ITガイド 2014 建設ソフト&ハード名鑑 ![]() |
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2014年5月11日
土木に特化した専用オペレーション・専用CADシリーズ測量座標系の設定、クロソイド曲線の作図、充実した寸法線機能、マルチページ(1ファイル複数図面管理)といった、建設分野に特化した機能と操作性を標準装備する「V-nas(ヴィーナス)」シリーズは、各種専用CADが充実しているため、業務ごとに最適化されたシステムを選択できる。 配筋図・加工図・重量表の情報連動により、作図・編集・チェックといった作業の流れを省力化するRC構造物専用CAD「V-FRC」や、道路・平面縦横断図の概略設計~詳細図作図までサポートする「V-ROAD」、さらには砂防えん堤計画・設計・製図を行う「SABOシリーズ」等、作図のみならず計画・検討~設計・計算~作図・編集のあらゆる段階で使える“設計ツール”として定評がある。 3次元化、CIMを見据えた「V-nasClair」汎用的な3次元モデル作成機能に加えて土木設計に不可欠である、「地形」と「線形」をいずれも3次元要素として取り扱うことができる。 「地形」に関しては、3次元地形データのインポートはもちろんのこと、2次元地形図を容易に3次元地形モデル化できる各種コマンドを搭載している。 建築分野にはない土木特有の概念である「線形」に関しては、従来、平面図・縦断図・横断図の3図面で表現・管理していた情報を「3次元線形要素」として3次元空間上に定義・表現することができる。 3次元化された現況地形と中心線・幅員線要素を用いることで、従来の3次元CADによる近似モデルからは得られない任意位置での正確な横断形状の取得や、橋梁などの構造物の正確な配置検討を行うなど3次元CADを土木設計により有効に活用することが可能となった。 また、CSVファイルによる自動作図や、スクリプト言語による独自コマンドの作成など、ユーザー自身による機能拡張にも対応している。 データ互換SXF仕様(p21,sfc)やAutoCAD(dxf、dwg)データ、JW_CAD(jwc、jww)データ、さらにSIMA形式、DM形式のデータ等、さまざまなファイル形式のデータと互換性を持つ。 基準適合チェックツール「CADチェッカー」CAD図面が「CAD製図基準(案)」をはじめとする各種基準に適合しているかをチェックするツール。 土木系CAD V-nasシリーズ V-nasClair(ヴィーナス クレア)標準価格(税別) 建設ITガイド 2014 建設ソフト&ハード名鑑 ![]() |
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2014年4月20日
大阪大学 大学院工学研究科
環境・エネルギー工学専攻 教授 矢吹 信喜
BIMからCIMと建築と土木
2005年頃から建築分野で世界的にBIM(Building Information Modeling)という言葉が広まり、先進各国で本格的にBIMの導入に取り組んでいる。わが国においても、国土交通省が2010年度からBIMの試行プロジェクトを開始した。一方、土木分野では、2012年度にBIMの土木版であるCIM(Construction Information Modeling)を国土交通省が提唱し、試行プロジェクトを全国で展開している。
アジアのCIM事情
スタンフォードでの構造工学の講義はビルディングの構造と基礎が多かったと前述したが、これは米国の建設事業の8割から8割5分くらいがビルや家屋などで、社会基盤施設の建設は少なかったことに由来する。最近は、オバマ大統領は社会インフラの建設は重要だと力説し、予算も割くようになったので増えているかもしれないが、およそ、先進国は社会インフラの建設はどこかで頭打ちになってしまう。一方、近年、経済発展が著しいアジアの国々では、社会基盤建設は国造りの上で重要であるから、CIM、すなわち「土木版BIM」にどう取り組んでいるかを知ることは価値があると考えらえる。以下、2012年8月に開催されたアジア建設IT円卓会議記念講演会(写真-1)における講演内容とその後の情報収集によって得られた情報を記す。 中国中国は、大規模な社会インフラ建設プロジェクトが数多くあり、今後も広大で未開発な内陸部の開発が済むまでかなり長い期間、建設投資は増え続け、経済をけん引すると予想される。これらの大規模建設プロジェクトを推進していく上で、新技術、イノベーションが要求され、国家技術進歩賞などを目標とするため、行政が企業に対して情報化やBIM推進を要求しているのが現状である。政府の力は非常に強いので、企業は採算度外視で3次元CADや3次元構造解析ソフトウェアの導入や利用を進めている。例えば、2007年に建設部(日本の国土交通省に相当)は、特級ゼネコンに対して、2010年までに、特級として要求される情報化水準を満足しなければ「特級」資質を剥奪すると通達し、264個のゼネコンが情報化を始め、金融危機で2年間延期になったが、ほぼ全て合格したという。 韓国韓国では国土海洋部(日本の国土交通省に相当)が2009年に国家BIMロードマップを制定したことから、建築分野においてBIM採用の気運が高くなった。同年に国家BIMガイドラインを、2010年に国家建築BIMガイドを策定した。調達庁では、短期、中期、長期にわたるBIM採用計画を立て、2012年には、調達庁が発注する約34億円(日本円に換算)を超えるターンキー契約(設計・施工一括)のプロジェクトにはBIMを適用させることが義務付けられ、2013年から全ての34億円以上のプロジェクトにBIM採用を指導し、2016年から建築、土木問わず、全ての調達庁発注プロジェクトはBIMを採用する、という計画になっている。 香港香港では、2007年に10大インフラストラクチャ・プロジェクトを開始した。これらには香港地域内の鉄道、高速道路や土地開発の他、中国との境界線上の橋梁や道路などが含まれている。特筆すべきなのは、香港では、こうした公共建設工事は、極めて大きな経済効果をもたらし、付加価値が高く、25万人の新たな雇用も生み出す効果もある、と政府が高らかに宣言していることである。日本のように、公共事業というと「無駄」、「箱モノを作っても経済や雇用に効果はない」、「コンクリートより人」などと言っている国とは大違いである。 台湾台湾でも、建築分野でBIMが盛んに採用されつつあるが、中国と異なり、政府はあまり熱心ではなく、むしろ民間会社と国立台湾大学などの産学が各々BIMセンターを2009年から2011年にかけて設立し、BIMを広めようと努力している。 シンガポールシンガポールの建設事情は、安全性が第一ということで、ビルディングの構造設計は、政府以外の認定された第三者的な検査技術者によって検定が実施されるとともに、構造設計基準を欧米の状況を見ながら常に最新式のものにしている。第二が生産性であり、BIMによる建設プロジェクトの統合化に官民挙げて取り組んでいる。BIMの戦略については、政府主導で進められ、BIM資金振興、トレーニングなどを展開している。2011年には、BIM 電子納品システムによる3次元モデルデータの政府への提出が始まっている。また、国立シンガポール大学土木環境工学科では、BIMのセミナーを学生に対して提供している。 建設ITガイド 2013 特集「建設イノベーション!3次元モデリングとBIM&CIM」 ![]() |
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2014年4月12日
株式会社 大林組 技術研究所
主任技師 古屋 弘
CIMの課題これまで述べたように、CIMは建設プロジェクトにおいて有効なツールであり、設計・施工に大きな変革をもたらすものである。 (1) CIMの概念の共有CIMに関しては数々の取り組みが2012年度より開始され、一部パイロット的な取り組みも始まりつつある。 (2) 品質管理への適用CIMは3次元データの活用や施工シミュレーション、「見える化」による施工ミスや手戻りの防止などに目を向けられがちであるが、ここでは、CIMを用いることによる施工の高度化のうち、品質管理への適用に関して考察する。 以上、CIMの適用に関する課題を施策面以外の点に関しまとめたが、本節の最後にCIMの活用における留意点を示す。 ●CIMのデータはできるだけ初期に構築しておくことと、施工中はデータの取得、改変のタイミングなどのルールを事前に検討しておく ●せっかく取得した情報を有効に活用するために、設計や計測データを現在以上に有効活用し、数々の情報の組み合わせによる評価も考える ●新しいデータ、データ取得方法と活用には、新しい解釈や新しい基準値の適用も検討する ●データの取捨選択も時には必要:必要なデータ、保存すべきデータを考える(BIMの運用でTB(テラバイト)クラスのデータとなってしまった事例もある) 終わりに建設分野における情報化施工は、CIMにより新たなステージに移行しつつある。 CIMは始まったばかりで課題は存在するものの、施工結果と計画値の定量的な評価、データ分析を多角的により多くのデータから行うことにより、新たな技術的見知の創出も期待される。 図-9には情報化施工の進展のイメージを示した。 計測管理だけでなくICTの活用の歯車が上手く回ってこそCIMへの昇華が達成される。 この時、われわれ技術者は、ICTの単なるユーザーになってはならない。 基本的なICTシステムのみならず工学的な分野のリテラシーの向上も常に心がけなければならない。 ICTに関しては、特にツール(PC、センサー等)や通信技術を中心に施工現場に急速に取り入れられるようになり、技術者にイノベーションをもたらしつつある。CIMも今後多くのアプリケーションやツールが提供されるであろう。 われわれはこれらの利点と考慮すべき点、および導入・運用コストなどを冷静に検討し、合理的な活用を考えていかねばならない。 施工者から見たCIMの問題点と対応策《その1》 施工者から見たCIMの問題点と対応策《その2》 施工者から見たCIMの問題点と対応策《その3》 施工者から見たCIMの問題点と対応策《その4》 【出典】 建設ITガイド 2013 特集「建設イノベーション!3次元モデリングとBIM&CIM」 ![]() |
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