建設ITガイド

トップ >> 特集記事 特集記事

書籍版「建設ITガイド」に掲載した特集記事のバックナンバーです。

海外のCIM事情《その1》

2014年4月20日

 

大阪大学 大学院工学研究科
環境・エネルギー工学専攻 教授 矢吹 信喜

 

BIMからCIMと建築と土木

図-1 日本と欧米の土木・建築の分け方の違い

図-1 日本と欧米の土木・建築の分け方の違い

2005年頃から建築分野で世界的にBIM(Building Information Modeling)という言葉が広まり、先進各国で本格的にBIMの導入に取り組んでいる。わが国においても、国土交通省が2010年度からBIMの試行プロジェクトを開始した。一方、土木分野では、2012年度にBIMの土木版であるCIM(Construction Information Modeling)を国土交通省が提唱し、試行プロジェクトを全国で展開している。
 
日本では土木と建築を対象とする構造物ではっきりと分けている。すなわち、道路、鉄道、橋梁、トンネル、河川、港湾などの社会基盤施設が土木分野で、ビルディングや家屋は建築分野となっている。しかし、欧米に目を転ずると、実はCivil EngineeringとArchitectureは日本の土木と建築とは相当に分け方が異なるということに気付く。図-1に示すように、構造物の種類に関わらず、構造、水理、土質、材料、施工、環境、設備といったサイエンスのうち、主に力学(熱力学を含めて)に立脚している学問分野がCivil Engineeringであり、意匠設計や景観といった美学や感覚といった職人的な教育を行うのがArchitectureである。従って、Civil Engineeringの方がより広い範囲をカバーしているため、大体どこの大学にもCivil Engineeringの学科はあるが、Architectureは数多く学科を作ってしまったら就職先がなくなるので少ないだけでなく、工学部の中にはなく、建築学部として独立しているか美術系や生活系の学部に属していることが多い。また、通常の4年教育ではなく、5年教育を課していることがある。
 
筆者は昔、米国のスタンフォード大学のCivil Engineering学科で構造工学の授業を受けた時、ビルディングの構造と基礎に関することばかりだったので大いに面食らったが、欧米では当然ということだった。
 
従って、BIMというのは、欧米の場合、Architectureを学んだ建築設計者とCivil Engineeringを学んだ構造・地盤、設備、生産、施工技術者が、フロントローディング(設計の前倒し)によって、同じ土俵でプロジェクトを進めようとする相当に果敢なチャレンジをしているとも見ることができる(図-2)。
一方、日本の建築分野は意匠設計者も、構造・地盤、設備、生産、施工技術者も建築を一緒に学んだ「仲間」がBIMをやっているという見方もできるのである。

図-2 BIMによる異なる技術者らによる協調的作業

図-2 BIMによる異なる技術者らによる協調的作業

 
日本では土木と建築の区分は極めて強く、構造や土質などはほとんど同じようなことを扱っているのに、会社や役所では縦割りになっている。学の世界でも、多少はクロスオーバーがあっても、土木で使う、死荷重、活荷重、照査などの用語は建築では使っていない。従って、BIMからCIMへの水平展開は、日本の方が欧米よりもハードルが高く、より多くの努力を要するかも知れない。また、CIMというと欧米では、土木建築両方の構造物の施工(Construction)段階のみを対象としていると捉えられる可能性があり、国土交通省が提唱するCIMはBIMを含むという概念には首をかしがれる可能性がある。なお、CIMという言葉は、機械や情報の分野ではComputer Integrated Manufacturing(コンピュータ統合生産)を意味し、あちらの方が歴史があるので使用する際は注意が必要である。
 
しかしながら、筆者は国土交通省がCIMを提唱し、推進していることを非常に喜んでいるのである。なぜなら、3次元モデルを中心としてライフサイクルを通じて上流から下流の技術者が協力しながらプロジェクトを進めていくというビジネスプロセス変革は筆者のライフワークだからである。
 
 
 
 

アジアのCIM事情

写真-1 第8回アジア建設IT円卓会議記念講演会(JACIC撮影)

写真-1 第8回アジア建設IT円卓会議記念講演会(JACIC撮影)

スタンフォードでの構造工学の講義はビルディングの構造と基礎が多かったと前述したが、これは米国の建設事業の8割から8割5分くらいがビルや家屋などで、社会基盤施設の建設は少なかったことに由来する。最近は、オバマ大統領は社会インフラの建設は重要だと力説し、予算も割くようになったので増えているかもしれないが、およそ、先進国は社会インフラの建設はどこかで頭打ちになってしまう。一方、近年、経済発展が著しいアジアの国々では、社会基盤建設は国造りの上で重要であるから、CIM、すなわち「土木版BIM」にどう取り組んでいるかを知ることは価値があると考えらえる。以下、2012年8月に開催されたアジア建設IT円卓会議記念講演会(写真-1)における講演内容とその後の情報収集によって得られた情報を記す。
 

中国

中国は、大規模な社会インフラ建設プロジェクトが数多くあり、今後も広大で未開発な内陸部の開発が済むまでかなり長い期間、建設投資は増え続け、経済をけん引すると予想される。これらの大規模建設プロジェクトを推進していく上で、新技術、イノベーションが要求され、国家技術進歩賞などを目標とするため、行政が企業に対して情報化やBIM推進を要求しているのが現状である。政府の力は非常に強いので、企業は採算度外視で3次元CADや3次元構造解析ソフトウェアの導入や利用を進めている。例えば、2007年に建設部(日本の国土交通省に相当)は、特級ゼネコンに対して、2010年までに、特級として要求される情報化水準を満足しなければ「特級」資質を剥奪すると通達し、264個のゼネコンが情報化を始め、金融危機で2年間延期になったが、ほぼ全て合格したという。
 
「2011-2015建設業情報化発展計画要綱」では、企業情報化管理システムとして、システムの統合化・知能化・自動化、ERP、E-Commerceなど、最新情報技術の適用として、BIM、HPC、VR、自動測量、RFID、SHMなどが、情報化標準として、分類とコーディング、データ交換、電子図面、電子納品などが挙げられている。
 
一方、行政は、計画経済情報化やBIMを推進するために、研究プロジェクトを立ち上げ、研究予算を配分している。国レベルの研究プロジェクトとしては、都市の計画・設計・施工・管理のデジタル化、建設業の情報化、グリーン施工、等がテーマとなっている。こうした研究の成果を実際のプロジェクトに応用することを行政が要求することから、全体として情報化が推進することにつながっている。
 
中国におけるBIMに関する情報は、主に清華大学土木工学科のZhiliang Ma教授によるものである。
 

韓国

韓国では国土海洋部(日本の国土交通省に相当)が2009年に国家BIMロードマップを制定したことから、建築分野においてBIM採用の気運が高くなった。同年に国家BIMガイドラインを、2010年に国家建築BIMガイドを策定した。調達庁では、短期、中期、長期にわたるBIM採用計画を立て、2012年には、調達庁が発注する約34億円(日本円に換算)を超えるターンキー契約(設計・施工一括)のプロジェクトにはBIMを適用させることが義務付けられ、2013年から全ての34億円以上のプロジェクトにBIM採用を指導し、2016年から建築、土木問わず、全ての調達庁発注プロジェクトはBIMを採用する、という計画になっている。
 
BIMは建築分野で採用することは規定路線であるが、公共土木構造物に適用するとなると、便益はあるものの、
BIMに関する知識の不足、ソフトウェアが未対応であること、標準化されたパーツの不足といった障害も予測されている。こうした課題に対して、延世大学土木工学科のSang-Ho Lee教授は、新たにIFCに土木用のエンティティ(部品)を加える方法とは別に、既存のIFCを利用しつつ、属性情報(Property Set)だけ土木用に変更する方法が当面、現実的であると提案している。韓国では、大手建設会社や建設コンサルタント会社では既に実際の公共土木プロジェクトに3次元あるいは4次元モデルを適用させている。
 
以上の情報は、上述のSang-Ho Lee教授の資料によるものである。
 

香港

香港では、2007年に10大インフラストラクチャ・プロジェクトを開始した。これらには香港地域内の鉄道、高速道路や土地開発の他、中国との境界線上の橋梁や道路などが含まれている。特筆すべきなのは、香港では、こうした公共建設工事は、極めて大きな経済効果をもたらし、付加価値が高く、25万人の新たな雇用も生み出す効果もある、と政府が高らかに宣言していることである。日本のように、公共事業というと「無駄」、「箱モノを作っても経済や雇用に効果はない」、「コンクリートより人」などと言っている国とは大違いである。
 
香港でも、建築分野ではBIMに力を入れており、官民双方でBIM化に取り組んでいるが、公共土木工事の方は、意外に保守的でBIM(日本で言うところのCIM)は検討中とのことである。
 
香港は土地が狭く、人口が大きいため、3個の埋立地にゴミなどの廃棄物が捨てられているが、2018年までに順次2年ごとに満杯になってしまうため、廃棄物削減は喫緊の課題となっている。同時に、二酸化炭素(CO2)排出削減も重要な課題である。しかしながら、前述のように大型社会インフラ工事が目白押しであることから、建設廃棄物とCO2排出の増加が懸念されている。そこで、香港では、BIMを使って新しく建設するビルと既設のビルに対して、ライフサイクルを通じて、廃棄物とCO2排出に関する管理を行うこととしている。こうした動きは、土木構造物にも適用されるであろう。
 
以上の情報は、香港科学技術大学土木工学科のJ.S.Kuang教授によるものである。
 

台湾

台湾でも、建築分野でBIMが盛んに採用されつつあるが、中国と異なり、政府はあまり熱心ではなく、むしろ民間会社と国立台湾大学などの産学が各々BIMセンターを2009年から2011年にかけて設立し、BIMを広めようと努力している。
特に国立台湾大学のNTU BIMセンターでは、実習ワークショップ、個別課題短期コース、BIM四半期レビューフォーラム、月例BIM朝食会議などを産業界の技術者らに提供するとともに、各種マニュアルや雑誌を発行している。大学教育においても、国立台湾大学土木工学科では、「工業図学(2単位)」で2次元AutoCADと3次元SketchUp、アニメーションBlenderを教え、「工業情報マネジメント(3単位)」、「BIM技術の応用(3単位)」の各教科目を提供している。
 
政府はBIMに対して戦略的な計画や標準化をしようといった動きも特にないが、研究資金を提供したり、台北市のMRT(地下鉄)プロジェクトにBIMを使うことを認めたりしている。
 
MRTのLG05駅のプロジェクトでは、Sino Tech社がBIMモデルを使うことによって、地下の上下水道配管と地下構造物との干渉チェックや、空調や電気設備の配置検討などを行い、効果を挙げた。
 
これらの情報は、主に国立台湾大学土木工学科のPatrick Hsieh教授によるものである。
 

シンガポール

シンガポールの建設事情は、安全性が第一ということで、ビルディングの構造設計は、政府以外の認定された第三者的な検査技術者によって検定が実施されるとともに、構造設計基準を欧米の状況を見ながら常に最新式のものにしている。第二が生産性であり、BIMによる建設プロジェクトの統合化に官民挙げて取り組んでいる。BIMの戦略については、政府主導で進められ、BIM資金振興、トレーニングなどを展開している。2011年には、BIM 電子納品システムによる3次元モデルデータの政府への提出が始まっている。また、国立シンガポール大学土木環境工学科では、BIMのセミナーを学生に対して提供している。
 
シンガポールも香港同様、国土の面積が小さいこともあり、構造物の解体撤去に伴う廃棄物処理が喫緊の課題になっている。建設廃材を将来的にリサイクルするために、Designed for Disassembly(分解のために設計:DfDと略す)というコンセプトを推進している。DfDを実現するために、このコンセプトに合致する「標準的な」材料、部材、形式(主にプレキャスト部材)などを技術者や建築設計者が熟知する必要があることから、DfDデータベースが提供されている。
 
これらの情報は、国立シンガポール大学土木環境工学科のSomsak教授によるものである。
 
 
 
海外のCIM事情《その1》
海外のCIM事情《その2》
海外のCIM事情《その3》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2013
特集「建設イノベーション!3次元モデリングとBIM&CIM」
建設ITガイド2013
 
 



施工者から見たCIMの問題点と対応策《その4》

2014年4月12日

 

株式会社 大林組 技術研究所
主任技師 古屋 弘

 

CIMの課題

これまで述べたように、CIMは建設プロジェクトにおいて有効なツールであり、設計・施工に大きな変革をもたらすものである。
現状では、まだ簡易で安価なシステムであるとは言いきれないが、多くのデータを迅速に処理し、「見える化」への貢献も大きい。
しかし、このような物理的な利点の反面、解決すべき課題も存在する。
 

(1) CIMの概念の共有

CIMに関しては数々の取り組みが2012年度より開始され、一部パイロット的な取り組みも始まりつつある。
しかし、CIMの概念は意外と共有されていないようである。
BIMとの大きな違いは、社会インフラの構築・メンテナンスに適用する点と発注形態にある。
特に後者に関しては、設計施工分離と入札制度に関わる事で、ここで論ずるには大きすぎる課題であるため割愛する。
ここでは前者を考慮した論理モデルを図-7に示すことにより、CIMの概念を少しは明らかなものとしたい。
図-7における重要な点は、Project DatabaseとAsbuild Databaseの分離である。
データは施工中に絶えず変化するものであるが、それらを闇雲に変更することは大いに混乱を招くこととなる。
変更権限の一元化はCIMの運用にあたって重要な点である。
また、3D化を伴う設計・施工データは肥大化することが予想される。
これらの運用にはデータハンドリングを充分考慮したデータベース構築が必要である。
 

図-7 CIMのイメージ

図-7 CIMのイメージ

(2) 品質管理への適用

CIMは3次元データの活用や施工シミュレーション、「見える化」による施工ミスや手戻りの防止などに目を向けられがちであるが、ここでは、CIMを用いることによる施工の高度化のうち、品質管理への適用に関して考察する。
建設現場における品質管理に関しては、例えば鋼材の管理をイメージした図-8(a)に示すような、降伏点があらかじめ分かっていて、それに対する安全率を考慮した許容応力度を設定し、その値を閾値として管理する手法はごく一般的である。
この手法においては、計測とデータ整理・(逆)解析の迅速な処理は非常に重要で、データベースを用いることが必須のCIMは、分析や検討にまさに活躍できる分野である。
近年のセンサネットワークやモニタリングシステムの高度化は、この部分をターゲットとしたものである。
 
一方、図-8(b)に示すような管理基準値が明確でないものに関しては、いくらICTによる多頻度の計測を行い、CIMによるデータベ-スを活用しても、その計測値に対応する基準値が明確でないために、その判断は技術者が担うこととなる。
ところで図-8(b)の左側の図は、一見すると管理基準値を適用して管理できそうであるが、劣化などの判定には、そもそもどのような指標を用いるのかを明確にする必要があり、その意味で管理基準が不明確であるという例示に用いた。
さらに、図-8(b)の右図は、盛土のように材料の性質が安定せず、ばらつきが大きい場合の概念図である。
このような対象物にはどのような管理も一見無意味に思われるが、この場合はICTを用い、多点計測(多くのデータを収集)を行い、その品質の安定化傾向をCauchyカーブなどの非線形性を利用して、安定化傾向を検討し、管理するなどといった方法も考えられる。
 

図-8 品質管理に対するCIM(ICT)の活用で考えなければならないこと

図-8 品質管理に対するCIM(ICT)の活用で考えなければならないこと


以上、CIMの適用に関する課題を施策面以外の点に関しまとめたが、本節の最後にCIMの活用における留意点を示す。
 
●CIMのデータはできるだけ初期に構築しておくことと、施工中はデータの取得、改変のタイミングなどのルールを事前に検討しておく
 
●せっかく取得した情報を有効に活用するために、設計や計測データを現在以上に有効活用し、数々の情報の組み合わせによる評価も考える
 
●新しいデータ、データ取得方法と活用には、新しい解釈や新しい基準値の適用も検討する
 
●データの取捨選択も時には必要:必要なデータ、保存すべきデータを考える(BIMの運用でTB(テラバイト)クラスのデータとなってしまった事例もある)
 
 

終わりに

図-9 情報化施工の進展イメージ

図-9 情報化施工の進展イメージ


建設分野における情報化施工は、CIMにより新たなステージに移行しつつある。
CIMは始まったばかりで課題は存在するものの、施工結果と計画値の定量的な評価、データ分析を多角的により多くのデータから行うことにより、新たな技術的見知の創出も期待される。
図-9には情報化施工の進展のイメージを示した。
計測管理だけでなくICTの活用の歯車が上手く回ってこそCIMへの昇華が達成される。
この時、われわれ技術者は、ICTの単なるユーザーになってはならない。
基本的なICTシステムのみならず工学的な分野のリテラシーの向上も常に心がけなければならない。
ICTに関しては、特にツール(PC、センサー等)や通信技術を中心に施工現場に急速に取り入れられるようになり、技術者にイノベーションをもたらしつつある。CIMも今後多くのアプリケーションやツールが提供されるであろう。
われわれはこれらの利点と考慮すべき点、および導入・運用コストなどを冷静に検討し、合理的な活用を考えていかねばならない。
 
 
 
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その1》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その2》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その3》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その4》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2013
特集「建設イノベーション!3次元モデリングとBIM&CIM」
建設ITガイド2013
 
 



施工者から見たCIMの問題点と対応策《その2》

 

株式会社 大林組 技術研究所
主任技師 古屋 弘

 

CIM導入のメリット

情報化施工の導入は、前述のように労働者不足や技術継承のツールとしての役割の他、建設に携わる人々や利用者に対してさまざまなメリットを与えることが可能となる。
建設構造物の特性として、ビルなどの建築物を除き、オーナーは国や地方公共団体、または公共性の高い道路や鉄道を提供する会社であり、そのユーザーは一般の人々である。
ここでは、ユーザーを国民とし、オーナーを発注者、そして施工企業のそれぞれの観点からCIM導入のメリットを考えることとする。
 

(1) 国民のメリット
i) 確実で安心できる品質を提供する

施工データが記録されることによって、完成後も必要に応じて構造物の施工品質を追跡することが可能となり、手抜き工事の防止や、瑕疵に対する責任の所在が明確化できる。
また、食料品の生産・流通データのトレーサビリティによって消費者が品質をチェックできるように、土木構造物の品質データのトレーサビリティが確保され、ユーザーがより安心して社会インフラとしてのさまざまな構造物を使用できる環境が得られる。
 

ii) 工期短縮

例えば、建設機械の数値制御や施工情報の統合管理技術の導入によって、建設機械の作業効率が向上する他、目視が困難な夜間作業でも効率よく施工することが可能となる。
これによって工事期間が短縮し、土木構造物の効果の早期発現や、工事に伴う社会損失(渋滞や騒音・振動等)の低減が期待できる。
 

iii) CO2の発生量を抑制

CIMの施工分野での実現にはICTは一つの必要条件であるが、ICTを用いることにより建設機械の作業効率が向上することで、施工量当たりの建設機械の稼働時間が短縮され、燃料消費量(CO2発生量)が低減できる。
例えば、国土交通省が実施した実証実験では、路盤整形時のモータグレーダの作業において、ICTを実装した機械では従来施工に比べて燃料消費量が約3割低減されているという報告もある。
建設資材についても、例えば舗装工事では、高精度の施工が可能となることで舗装厚の設計値に対する余盛り量が小さくなり、必要最低限の建設資材で施工が可能となる。
また、舗装の構造設計においては、施工のばらつきをある程度見込んでいるが、情報化施工によって施工精度が向上し、ばらつきを抑えることによって、必要最低限の厚さで施工できる可能性もある。
これらにより、建設資材の使用量が低減され、建設資材の製造、調達、廃棄の全プロセスで発生するCO2の削減が期待できる。
 

(2) 工事発注者のメリット
i) 出来形・品質の確認が容易

情報化施工の導入により、出来形・品質に大きな影響を与える施工データや材料データを建設機械の稼働情報により人手を介さず連続的に把握し、施工者と共有することが可能となる。
これらのデータは、工事発注者の監督・検査時の判断材料の一つになり、監督・検査等の業務を効率化できるとともに、施工管理が確実に実施されていることが確認できるようになる。
また、公共工事においては、完成検査だけでなく、工事実施状況等を日々確認し、短い間隔で検査を行う「施工プロセスを通じた検査」が試行的に導入されているが、その検査に情報化施工で連続的に記録された施工デー
タを活用することも考えられる。
 

ii) 施工精度の向上による設計のスリム化への期待

従来の施工方法よりも精度の高い施工が実現することで、これまで設計で考慮されてきた施工のばらつきに対する安全率の見直し等による設計のスリム化につながる可能性がある。
これにより、構造物の建設コストの縮減が期待できる。
 

iii) 効率的・効果的な管理を支援

CIM導入の中で、最も期待される部分が、施工中のみならず維持管理へのデータ活用であろう。
構造物完成後においても、施工中に得られる施工データを構造物の管理の初期値として利用することによって、例えば、供用後の点検履歴との比較による経時変化の確認や、類似する設計条件・施工品質に基づく合理的な要補修箇所の予測など、効率的・効果的な補修・維持管理が可能となり、メンテナンスコスト縮減も期待できる。
 

iv) 迅速かつ柔軟な技術者判断を支援

社会資本整備において、発注者として従来の技術や手法にとらわれない新たな技術を積極的に導入し、調査・設計、施工、維持管理の各段階で得られる情報を利用することで、迅速かつ柔軟な技術者判断を支援することができる。
例えば、情報が少ない場合、技術者は判断に係わる選択の幅が広いため根拠に乏しい判断をせざるを得ないが、情報量が増えるに従い、選択の範囲を絞り込むことが可能となり、より的確な判断を行うことができるようになる。
 

(3) 施工企業等のメリット

情報化施工技術は、施工会社、建設機械メーカー、測量機器メーカーなどの技術を組み合わせた複合技術であり、関連業界全般においてさまざまなメリットが考えられる。
 

i) 現場作業の効率化(工期短縮・省人化)を実現する

現場の施工図面、さらに詳細地形データや3次元設計データを用いて、機材配置の確認や施工手順のシミュレーションを実施することによって、初期設計ミスの事前修正や施工手順の確認が可能となり、現場作業を効率的に行うことができる。
特に、近年普及しつつあるICTをベースにしたCIMは、マシンコントロール技術を融合させることにより施工の省力化と精度向上に寄与するものと考える。
 

ii) 熟練者不足にも対応可能

CIMの現場実現におけるICTの活用は、マシンコントロールやマシンガイダンスを導入することによって、オペレータの熟練度に大きく依存しない施工速度や出来形・品質、施工の安全性が確保できる。
また、施工の出来形・品質をリアルタイムに確認しながら作業を行うため、施工ミスも予防できる。
さらに、従来のサンプリング箇所のみでの確認ではなく、面的に確認することも可能となる。
 

iii) 工事現場の安全性が向上する

検測の省力化は、施工機械との接触事故の危険性が高い区域内に検測作業員が侵入するリスクを低減する。
 

iv) 省エネルギーの実現

CO2の発生量の抑制を達成することと同時に、CIMの活用は、現場の施工効率の向上につながり、その結果、無駄な重機の運転や施工時の仮設電力の適正な使用も実現可能であり、省エネルギーに寄与する。
 

v) 建設現場のイメージが変わる

いわゆる3K(キツイ、キタナイ、キケン)のイメージでとらえられがちな工事現場が、CIMを駆使した先進的な生産現場へと転換し、高効率、高品質かつ安全な生産活動を実現することで、他産業と比べて良好とは言えない建設現場の作業環境が改善され、建設産業が若年就業者にとって魅力のある産業へと転換していくことも期待できる。
 

vi) 技術競争力の強化

CIMを用いた情報化施工は、時間的制約が厳しい工事においても所定の出来形・品質を実現できる可能性が大きくなり、技術競争力を強化するための手段として有効である。
例えば、舗装工事や鋼橋上部工事などで、交通規制日数等の短縮が期待できることから、総合評価方式の技術評価において高い評価を受けている事例も報告されている。
 

vii) 高付加価値の商品市場を拡大する可能性

ICT、CIMの普及に伴い、建設機械メーカーや測量機器メーカーにおいては、付加価値の高い情報化施工機器の市場の拡大が期待できる。
また、データ交換標準など、情報化施工技術を国内外で共通利用できる環境の整備が進むことによって、海外市場への参入が可能となる。
 
 
 
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その1》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その2》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その3》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その4》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2013
特集「建設イノベーション!3次元モデリングとBIM&CIM」
建設ITガイド2013
 
 



施工者から見たCIMの問題点と対応策《その1》

 

株式会社 大林組 技術研究所
主任技師 古屋 弘

 

はじめに

日本社会は成熟期を迎え、社会インフラは建設一辺倒からメンテナンス・リニューアルに関しても考える時期となりつつある。
一方で、高齢化に伴う労働力の不足や、近年の建設投資はGDPの10%を割り込むなど、人間を含めたリソースを無駄なく有効に使わなければならない時代となりつつある。
 
このような時代背景の中で、建設工事においては、構造物を構成する材料や構造といった要素技術分野の学術的研究の進歩を背景に、設計の高度化と信頼性向上が進み、性能規定を取り入れた設計法が各分野で取り入れられつつある。
一方、施工分野でも大きく建設技術が進歩する中で、工法や施工機械の高度化のみならず、ICT(Information and Communication Technology情報通信技術)を建設施工に活用して、高い生産性と施工品質を実現する新たな施工システムの総称として使用されるようになってきた。
 
特に土木工事の分野で、現在われわれの多くが認識する「情報化施工」は、2008年7月に公表された「情報化施工推進戦略」(http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010221_4_.html(2012))に基づく国交省のプロジェクトにより大きく歩み出し、施工の最適化を行う計測管理を主体とした「情報化施工」から、GPSに代表される高性能な計測装置や高機能なセンサ、およびネットワーク技術の建設現場での活用により、「ICT施工」と呼ばれる新しい情報化施工管理技術へと進化し、数多くの現場に普及しつつある。
 
さらに、ICTの活用のみならず建設プロジェクトを3次元データやプロダクトデータを有効に活用しつつ統合管理しようという考えに基づき「CIM(Construction Information Modeling)」が国土交通省から提起され、2012年度から設計分野での施行が開始された。
CIMの活用は建設における業務フローを大きく変革することは必須で、建設プロジェクトの関わる全ての人々にある種の不安と期待を抱かせている。
 
今回はCIMの活用を施工者の面から考え、われわれが考える課題と対策をまとめてみたい。
 
 

情報化施工の変遷

近年では、情報化施工とICTは同義語のように認識されているが、情報化施工の概念は図-1のように分類される。
 

図-1 情報化施工の変遷

図-1 情報化施工の変遷


そもそも、建設分野における情報化施工とは、設計(未確定の条件をモデル化した予測値)と施工とのギャップを埋め、施工の合理性を追求することにより、経済的で安全な施工を行うことを目的としたもので、従来から観測施工(Construction by Information Retrieval System)とも呼ばれているものである。
この情報化施工は施工管理において、依然として重要な概念であり、施工中の計測データから得られる情報を基に、現状解析・逆解析から施工現場の当初の情報の不確実性を徐々に減少させ、予測解析を経て施工を安全に行い、結果的に合理的な施工を行うことを目的としている。
 
この情報化施工は、多くの施工現場で重要な意味を持ち実施されているが、さらに近年では「新しい情報化施工」が進展しつつある。
その代表が、屋外の測量におけるGPSに代表される高性能な計測装置や高機能なセンサの利用と、ネットワークの活用、さらにそれらを利用した施工管理システムの進化から、いわゆる「ICT施工」技術と呼ばれるようになった技術の適用である。
このICTの活用は、調査や維持管理におけるツールとしても有効に活用され、プロジェクトの合理化に寄与するとともにLCC(Life Cycle Cost)の低減にも寄与する可能性を秘めている。
(参考文献>古屋弘:近年の施工管理の中での情報化施工、地盤工学会誌Vol.58 No.1 pp24-25(2010.1))
 
さらにICTの活用は、施工の効率化・高精度化のみならず、設計データを基に施工時における受発注者間/施工業者間のデータ共有、およびCALS/ECの概念を取り入れた「建設工事の企画設計から施工管理全般に適用しようとする試み」にまで広がり、3次元モデルの活用とともに、建設のプロセスの中だけではなく、構造物の維持管理やアセットマネージメントにも活用が期待されている。
これらは、建築におけるBIM(Building Information Modeling)の活用と同様な考え方であるが、土木におけるプロダクトモデルの活用として、近年ではCIM(Construction InformationModeling)のような概念で、新たな情報化施工の方向性が示されている。
(参考文献>佐藤直良:BIMからCIMへ―建設生産システムのイノベーションに向けて―、2011年度公共調達シンポジウム(2011.11))
 
いずれの意味での情報化施工においても、計測等で得られたデータの有効活用が根底にあり、ICTは建設プロジェクトで利用したり、発生する多くの情報を合理的かつ迅速に処理するツールとして機能し、その重要性はますます高まり、活用範囲も広がりつつある。
さらに、このICTをベースにしたCIMは、建設に変革をもたらすものと期待される。
 
 

建設業就労者の動向

ICTの活用に関する技術の方向や、CIMの課題、およびそれがもたらす効果に関しては後述するが、その前に建設業の抱える課題の一端を就労者の推移という観点からここに示す。
 

図-2 建設技能労働者の過不足率

図-2 建設技能労働者の過不足率


図-2は国土交通省「建設労働需給調査結果」に2011年の月次状況、および関連する社会情勢の一部を追記したものであり、図-3は総務省「労働力調査」から他産業と建設業の就労者の年齢構成を示したものである。
建設業の活況は景気に左右される部分は他産業と同様であるが、公共投資に大きく影響を受ける点は他産業との相違点である。
図-2において、バブル崩壊後はいざなみ景気の期間を除き、建設業労働者の需給は安定からやや過剰状態であったが、2011年3月の東日本大震災以降、労働者の不足傾向が顕著になりつつある。
このような情勢の中、図-3に示すように建設業の就労者の高齢化と若年労働者の不足傾向は、他産業に比較して悪化しており、震災復興に関わる建設需要の他、今後対応を迫られる国内の社会インフラの老朽化に伴う補修やリニューアルに対しての需要に答えられなくなる懸念もある。
さらに、若年層の建設産業就労者の低下は、次世代への技術継承の観点からも憂慮すべき事態である。
 
建設投資が図-2に示すように1992年にピークの84兆円であったものが、2013年には前年並みの約44兆円(予想)となり、建設投資の対GDP比率17.4%から9.5%に低下している。
このような社会情勢の中で、少なくとも就労者問題解決には、産業構造の改革や就労環境の改善を実施するなどの抜本的解決も必要であることは間違いない。
それらに加えて、他産業に比較して生産性の悪いとされる建設業を、ICTを活用することにより効率化し、構造物の情報のみならずノウハウや「業・技」のような暗黙知を情報化し、次世代に継承することは、ICTの活用をベースにしたCIMの使命であると考える。
 
図-3 建設業就労者の年齢構成の推移

図-3 建設業就労者の年齢構成の推移


 
 
 
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その1》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その2》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その3》
施工者から見たCIMの問題点と対応策《その4》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2013
特集「建設イノベーション!3次元モデリングとBIM&CIM」
建設ITガイド2013
 
 



現場向けタブレット勢揃い! ~過酷な条件下での使い勝手を検証~《その3》

2014年3月17日

 

山政睦実×現場主義
http://const.livedoor.biz/

 

タッチパネルに対応したMicrosoft Windows 8

レノボ ThinkPad Tablet 2

レノボ ThinkPad Tablet 2


昨年10月には、Microsoft社のOS、「Windows」もバージョンアップし、タッチパネルに対応した「Windows 8」になりました。
これに伴い、各パソコンメーカーからタッチパネルを搭載した端末が続々と発売されています。
今までのWindowsOSを搭載した機種のようなデスクトップ型やノートパソコン型の他、タッチパネルに対応したことでタブレット型の端末や、キーボードと切り離すことができるセパレート型などが登場しています。
 
その中で、今回比較するのは、レノボ社から発売されている「ThinkPad Tablet 2」。
この端末は、キーボードを付属しないタブレットタイプ型で、持ち運びにも便利な軽量タイプとなっています。
 
 
iPadとの比較

iPadとの比較


写真の通り、端末を縦にすると、iPadなどと同じように表示画面が90度回転します。
また、側面のスイッチで、回転をオフにすることも可能なので、不意に画面が回転してしまうのを防ぐこともできます。
大きさはタフパッドと同じ10.1インチで、9.7インチのiPadと軽く、細長いといった感じです。
 
 
 
入出力端子(microSDやUSB端子)

入出力端子(microSDやUSB端子)


非常に軽量で、厚さ9.8mmの端末ですが、側面には、HDMI出力、USB端子にmicroSDカードスロットやSIMカードスロットを備えていますので、一通りのことを行うことができます。
USBメモリを接続すれば、通常のパソコンと同じように、メモリ内のデータを編集することができるため、現場でも事務所と同じような編集作業を行うことができます。
 
 
 
キーボード画面

キーボード画面


文字入力は、他のタブレット端末と同じように必要な時に、キーボードを表示させることが可能です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
タブレット・ペン

タブレット・ペン


また、この端末は指での入力の他、タブレット・ペンによる入力が可能なため、手書き入力をスムーズに行うこともできます。
現場で軍手をしている状態でも、入力や操作ができる上、タブレット・ペンは、端末の上部にすっぽりと収めることができるため、紛失防止にもなります。
 
さらに背面側には800万画素のリアカメラを搭載していますので、写真を撮影してそのままメール添付やOfficeソフトへの貼り付け、さらには電子納品編集なども可能です。
表側にも200万画素のフロントカメラを搭載しているため、現場からのテレビ会議への参加などを行うこともできます。
 
直射日光下での視認性(左:Nexus7、右: ThinkPad)

直射日光下での視認性
(左:Nexus7、右: ThinkPad)


直射日光下での視認性について、Nexus 7と比較してみました。
ThinkPad Tablet 2のディスプレイは、反射性が高いため、架空線が鏡のように映り込んでいるのが分かります。
視認性の程度はNexus7とほぼ同じで、直射日光下で長時間使用するには厳しい状態でした。
 
 
 
 
 
 
 

比較した5機種のまとめ

最後に今まで紹介した機能をもとに、建設現場での使い勝手を表2にまとめてみました。
iPadやNexus7の防じん性・防水性については、防水ケースを利用することにより性能を得ることができるので「△」としています。
 
使い勝手判定
 
タフパッドには、非常に強固なセキュリティを標準で本体に備えています。
ソフトウェアによるセキュリティ対策以外に、物理的に分離したセキュリティプロセッサーを搭載し、そこに暗号鍵を格納していますので、万が一本体を紛失した場合も情報が漏えいすることはないでしょう 。
 

7.9インチのiPad mini

7.9インチのiPad mini


Apple社からは今までのiPadのミニ版として、11月にiPad miniが発売されました。
iPad2やiPad Retinaディスプレイモデルが9.7インチなのに対してiPad miniは7.9インチ(Nexus 7は7インチ)になっていて、片手でも持ちやすい大きさの上、重さも約半分になっています。
防水ケースなどに入れても現場で操作するのにちょうど良い大きさになります。
 
 
 
 
 
 
左からタフパッド、iPad Retina、iPad mini

左からタフパッド、iPad Retina、iPad mini


建設現場の環境は、土木・建築・設備などの分野で大きく異なりますし、その中でも作るものによっても環境が大きく異なります。
安価なNexus 7に防水ケース程度の対策で使用することができる環境もありますし、逆に炎天下の現場ならCAMELUSが、大型パネルでデジタイザーが利用できるタフパッドが有利な環境もあります。
また、導入するシステムによって、OSが異なります。
Windows8であれば、Windows上で動いていた今までのアプリを使用することができます。
環境やシステムなど、それぞれの条件から最適な機種を選択すると良いでしょう。
 
 

まとめ

図面や書類といった必要な資料などのファイルを事前に段取りして持って行くのではなく、タブレット端末を使用することにより、必要な時にその場で必要なファイルを開くことが可能となります。
また、紙ファイルでは、事務所などに忘れた時には取りに戻る必要がありますが、タブレット端末ならサーバーなどに接続することにより、いつでもさまざまなデータを見ることができます。
そういった無駄な時間や段取りに必要だった時間を省くことができるので、直接的に業務を効率化することができます。
 
タブレット端末市場において、OSは乱立時代を迎えています。
各OSに対応した端末が今後もさらに増えていくことでしょう。
OSや端末の性能を良く理解して、使用する環境やシステムに対応した端末を選択する必要があるでしょう。
 
 
 
現場向けタブレット勢揃い! ~過酷な条件下での使い勝手を検証~《その1》
現場向けタブレット勢揃い! ~過酷な条件下での使い勝手を検証~《その2》
現場向けタブレット勢揃い! ~過酷な条件下での使い勝手を検証~《その3》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2013
特集「建設ITの最新動向」
建設ITガイド2013
 
 



 


新製品ニュース

木造建築物構造計算システム「KIZUKURI Ver9.0」をリリース木造建築物構造計算システム「KIZUKURI Ver9.0」をリリース


建設ITガイド 電子書籍 2024版
建設ITガイド2024のご購入はこちら

サイト内検索

掲載メーカー様ログインページ



  掲載をご希望の方へ


  土木・建築資材・工法カタログ請求サイト

  けんせつPlaza

  積算資料ポケット版WEB

  BookけんせつPlaza

  建設マネジメント技術

  一般財団法人 経済調査会