現場の生産性向上と先進のAIによる安全対策の高度化

 
施工管理支援アプリ「eYACHO for Business（以下、eYACHO）」は、建設現場の生産性向上を支援するため、株式会社大林組と共同開発されたアプリである。
数多くの導入を通じて得られた施工管理業務のノウハウや課題解決手法を取り込み、手書きや写真・動画・音声を利用した現場の記録が可能。
さらに、図面や資料のペーパーレス化、リアルタイム共有機能、ビデオ通話機能を利用した遠隔地間でのコミュニケーション、日報・検査帳票を電子化して現場で作成できるようになるなど、従来の野帳の手軽さはそのままに、デジタルの特性を生かし建設業の現場での生産性向上に貢献する。
 
 

eYACHO ３つの特長

 
①ペーパーレスで手書きでき、写真や動画、音声も使えるマルチメディアノート
大量の図面や資料をeYACHOに取り込みペーパーレス化。
紙の野帳同様に手書きでき、写真や動画、音声を用いた記録が可能。
端末のカメラや電子小黒板を利用することでカメラや黒板の持ち運びも不要となり、タブレット一つで身軽に現場に臨める。
 
建設用語を約４万語搭載した日本語手書き入力「建設mazec（マゼック）」を搭載、かな・漢字交じりでも最初の数文字書くだけで専門用語に変換できるなど、現場での効率的な入力環境を提供する。
 
オールインワンツールとして現場で必要な情報をeYACHO上で一元管理することにより生産性が大幅に向上する。

建設用語を手書きで効率的に入力「建設mazec」

 
②現場や事務所など離れた場所でも確実なコミュニケーション
ネットワーク環境下において、図面などに書き込んだメモや撮影した写真などを即時に共有できる「Share（シェア）」機能を搭載。
ビデオ通話機能「GEMBA Talk（ゲンバトーク）」（※１）も標準で利用できるため、事務所と現場など離れた場所でも確実なコミュニケーションが可能。
JVや協力会社との打合せやトラブル発生時の対応も移動せずとも現場で完結する。
遠隔で活用することで移動時間の削減効果が得られた事例も現れている。

ビデオ通話機能 GEMBA Talk

 
③さまざまな書類が現場で完成
現在使っているExcelベースの帳票を見た目そのままeYACHOで電子化できる。
画像認識AI技術を応用したテンプレート作成支援機能による省力化が可能。
現場ごとに異なる帳票のカスタマイズも現場で対応できる柔軟性を備えている。
 
日報や安全パトロールなどの書類作成業務が現場で完了し、各所への承認・回覧もeYACHO上でスピーディーに行えるため、事務所での持ち帰り業務が減り、長時間労働の改善に寄与する。

図面も資料もひとつに集約

帳票作成機能

現場で役立つ特長機能

用紙や図面（PDF）に縮尺を設定し、実寸を登録した重機などのアイテムを貼り付けると、縮尺に応じた大きさで表示されるため、正確な配置図が現場で素早く簡単に作成できる。

縮尺機能

図面にピンを立てて写真や点検項目とひも付けたり、ピンに設定した内容を台帳形式で出力できる。
ピンの回転や方位設定により撮影方向も表示可能。

図面上の位置と検査帳票がリンク

寸法線、配線・配管、設備、打合せメモなどを別々のレイヤーに作成し、まとめて一つの図面で閲覧できるため、干渉部分や調整部分の確認が容易に行える。

レイヤー機能

電子小黒板を利用した工事写真が撮影できる。
黒板情報をあらかじめCSV形式で保存しeYACHOにインポートすることで、一括作成も可能。
電子納品（J-COMSIAの改ざん検知機能・小黒板情報連携機能）にも対応しており、撮影された工事写真はまとめて工事写真台帳として利用できる。

電子小黒板による工事写真撮影～工事写真台帳作成

導入600社でカスタマイズされた施工管理帳票に関するノウハウをベースに書類間の転記や集計がワンボタンで実行できる帳票テンプレートをパッケージ化。
標準化と自動化により書類作成業務の生産性向上を支援する。
 

キープランやタイムスケジュールを作成するための作業リストを「工程'sクラウド」からシームレスに取り込み、日めくり工程表や３週間工程表の作成に活用できるパッケージを提供。
現場で綿密な段取りが行えるため時短に寄与する。
 

先進のAIが作業シーンに応じたリスクおよび対策を網羅的に提供することで、個人の経験や知識に依存しない安全衛生管理が可能となる。

AIによる安全対策の高度化

• 各種ストレージサービスと連携
  BOX／Dropbox／OneDriveなどの各種ストレージサービスに対応。
• 各種計測機器との連携
  Bluetooth接続可能な計測機器の測定値をeYACHOの帳票に直接入力可能。
• チャットアプリとの連携
  ビジネスチャット「direct／ダイレクト」を介してeYACHOの図面や資料が即時に通知できる。
  LINE WORKSでも利用可。
• 外部データ連携
  外部システムのREST API呼び出しによるeYACHOの帳票へのデータ読み込み、eYACHOの帳票データで外部システムのデータ追加／更新が実現し、業務システムへの組み込みが可能となる。

 
※１ ビデオ通話機能「GEMBA Talk」、「安全 AIソリューション（生成型）」は、iOS版のみ。
Windows版、Android版は順次対応予定。
 
 
 

 
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