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注目ソフトPickUp

CIMやBIMをはじめCADや土木、建築、積算、電子納品などの各分野における注目ソフトウェア、ITツールを紹介しています。

Fujitsu建築設備CAD CADEWA Smart V6.0

株式会社富士通四国インフォテック

BIM対応と自動化機能による作業時間短縮を支援

CADEWA Smart画面イメージ
CADEWA Smart画面イメージ

 
CADEWAシリーズは、1987年に国内で提供を開始した設備CADである。
 
2019年11月に、Fujitsu建築設備CAD CADEWAの新シリーズとして「Fujitsu建築設備CAD CADEWA Smart」(以下、 CADEWA Smart)を販売開始。
年1回のペースでバージョンアップを行い、2025年1月に最新版「CADEWA Smart V6.0」の提供を開始した。
 
 

製品コンセプト

 
建設業界では課題解決・業務改善として DXが推進されており、その一環としてBIM活用が注目されている。
BIMによる業務効率化は、BIMデータをさまざまな方法で活用することが必要となる。
BIMデータのモデル形状と情報を正しく互換し、BIMデータの情報活用や他ソフトと連携を行うことにより、業務改善へつなげることができる。
 
最新のCADEWA Smart V6.0 では、「BIMワークフローへの対応」と「外部連携」を中心に機能拡充を行った。
 
CADEWA SmartによりBIMデータを最大限活用することでDX推進を強力にサポートし、生産性の向上へ貢献する。
 
 

BIMへの対応

 

  • Revitとの互換強化
    ゼネコンや設計事務所、サブコン含め、業界のBIM プラットフォームはIFC と Autodesk Revit(以下、Revit)が中心となっている。
    CADEWA Smartの開発においても、IFCの対応を行いつつ、Revitとの親和性向上を重要課題として注力してきた。
     
    CADEWA Smartでは、Revitネイティブファイル(.rvt)の直接データ互換や出力した部材の3D形状を保持したまま設備部材として連携する機能、部材の要素IDの維持する機能、互換時の抜け漏れチェックツールなどを搭載。
    Revitの建築データはCADEWA Smartの建築部材として取り込み可能であり、設備データもダクトや 配管継手、ケーブルラックなどをCADEWA Smartの部材として変換可能となっている。
    最新のCADEWA Smart V6.0では電気 部材の連携の際に、電気部材の表現を平面では図記号、3Dは機器の形状として変換することで平面図としても利用できるように対応。
    また、メーカー部材として三菱電機照明器具197部材をCADEWA Smartへ標準搭載し、Revitデータ読み込み時にこれらの部材をCADEWA Smart標準部材として読み込みが可能。
     
    これらRevitとの互換に関連する多数の機能により、Revitデータを用いてCADEWA Smartの電気部材の自動プロット機能や施工検討図の自動作成、施工チェック、干渉チェック、材料集計、配管プレカット、ダクト製作など高度な支援機能を活用することができる。
    CADEWA Smartの高度な支援機能をRevitデータに対して活用することで、BIMワークフローのスピードアップによる生産性向上へ寄与する(図-1)。
  • 図-1 RevitとCADEWA Smartの高度機能の利活用
    図-1 RevitとCADEWA Smartの高度機能の利活用
  • IFC
    設備IFCデータ利用標準に対応。
    フレキ、さや管、可とう管、冷媒管の曲がり半径が正確に表現でき、用途の受け渡しも可能となった。
    IFCデータの機器をCADEWA Smartに部材登録しながら読み込みすることもできるため、部材数量の拾い出しが可能。

 
 

自動化機能

 

  • ルートの自動接続
    複数の機器器具から、負荷単位・風量・流量を取得し、適切ルートサイズを計算しながら自動作画ができる。
    ルートのさまざまな接続パターンがあり、切り替えて作画可能。
    部材からのルート作画をパターンの確認しながら自動で作画することで時間短縮を行える(図-2)。
  • 図-2 冷媒ルートの自動接続
    図-2 冷媒ルートの自動接続
  • 電気部材の自動プロット
    CADEWA Smart・IFC・Revitの部屋情報を基に、機器・器具の必要個数を自動計算し、部屋の形や天井高を考慮して自動配置する。
    施工方法を考慮した自動配線や寸法も同時に作画ができる(図-3)。
    照明器具は照度計算により必要個数を算出し自動配置、壁付コンセントは壁に沿って必要個数を自動配置する。
    機器・器具の配置数変更やそれに伴う配置の自動調整、器具間距離指定などのレイアウト変更も簡単に図面に反映できる。
    図-3 電気部材の自動プロットイメージ
    図-3 電気部材の自動プロットイメージ
    これにより、設計作業の効率化が図れる。
  • 施工チェック 【特許登録済】
    図面から現場で不良を起こす不整合箇所や間違った施工箇所(べからず工事)をチェックすることができる。
    鳥居配管や梁スリーブ貫通箇所、感知器と制気口の距離などの全63項目に対応可能である。
    これにより、手戻り工事を抑制することはもちろん、質の高い図面作成が容易となる(図-4)。
  • 図-4 施工チェックイメージ
    図-4 施工チェックイメージ
  • 施工検討図の自動作成 【特許出願中】
    CADEWA Smartで作画したサイズ・レベル未検討の単線設計図を基に、施工検討図を作成できる。
    CADEWA Smartが下記操作を一括で実施する(図-5)。
    ・機器の風量や流量からダクト・配管サイズを計算し複線化
    ・部屋情報を基に適切なレベルへ補正
    ・建築躯体とルートの干渉回避
    ・FD、短管、制気口ボックス、スリーブなどの必要部材を自動発生
    施工検討図の自動作成により施工図作成業務の効率化を支援する。
  • 図-5 施工検討図の自動作成
    図-5 施工検討図の自動作成

 
 

外部連携

 

  • 「MEL-BIM」連携
    三菱電機株式会社のMEL-BIM<空調・換気>シリーズ「空調・換気機器設備設計支援アプリケーション」との連携を実装。
    「CADEWA Smart V6.0」の部屋情報を連携することで、適切な空調・換気機器を選定し、図面に自動配置が可能。
    これにより設計・施工図業務の効率化に貢献する。
  • 共同カイテック部材連携
    株式会社共同カイテック製のバスダクト部材を標準搭載。
    メーカー部材での材料集計や一括で支持材作画による収まり確認が可能。
  • ANDESクラウド連携
    株式会社システムズナカシマが提供する、工事に関わるさまざまな業務支援サービスを統合したクラウドサービス「ANDESクラウド」との連携を実装し、「ANDESクラウド for CADEWA」として作画以外の周辺業務まで幅広くサポート。
    現場と事務所をつなぐ情報共有ツールとして活用できる。

 
 
 

標準価格(税別)

 
要問い合わせ
 
株式会社富士通四国インフォテック
デジタルソリューション 統括部 CADソリューション部
Tel.050-3616-8533(東京事業所)
Tel.089-945-6228(松山事業所)
 
CADEWA 製品サイト
http://www.fujitsu.com/jp/fsit/cadewa/
 
動作環境
OS     Windows 11(64ビット版)(ARM版未対応)
      Windows 10(64ビット版)(ARM版未対応)
CPU    インテル Core i7, Core i9シリーズ(CPUコア数4コア以上)
メモリ   16GB以上
HDD空容量 15GB以上(システムドライブにM.2 SSD(NV Me接続)を推奨)


最終更新日:2025-05-28




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