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建設ソフトやハードウエアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

汎用性・拡張性の高いCADソフト の活用で、建設工事現場における業務効率・生産性の向上を実現

株式会社関電工

BIM対応建築設備専用CAD レブロ

株式会社関電工
所在地:東京都港区
設立:1944年9月
資本金:102億6,400万円
 
関電工
 
株式会社関電工は、1944(昭和19)年9月に電気工事業整備要綱により電気工事会社として関東電気工事株式会社が設立、1984 年9月、社名を株式会社関電工に変更し、現在は「社会インフラを支える日本最大級の総合設備企業」をうたい、屋内線・環境設備工事、情報通信工事、架空・地中配電の配電線工事、発変電・架空送電線をはじめとする工務関係工事など、設備工事を主な事業として活動し、経営ビジョンに脱炭素社会の実現に向けた「グリーンイノベーション」を掲げてまい進している。
今回は、電気工事の現場を多角的にサポートする部門より建築設備専用3次元CAD「レブロ」の利点と将来の可能性について伺った。
 
 

建設現場で活用される「レブロ」の広がりに対応

近年の建設業界はBIMを採用し「レブロ」で作図を行う現場が急増している。
関電工は作図だけのツールではなく、業務の効率化と生産性の向上を目指し、「レブロ」との連携によってそれらを実現し、新時代のシステム構築に向け各部門で取り組んでいる。
 
まずはBIMのさらなる普及を見据え、「レブロ」を活用できる人材の育成にかじを切った。
肥留川氏は、今の状況を次のように語る。
 
「NYKシステムズさんから講師を招き、若年層を中心とした週3日の講習会を進めています。
受講者数は延べ500名強になりました。
操作方法を学んだ経験があると、『レブロ』を使う現場に配属されても施工図の作成がスムーズに進んでいます。
ただ、現状は全ての現場で『レブロ』が使われている訳ではないため、常に『レブロ』が操作できるよう、社内ネットワーク環境を構築し、利便性と習熟度を高めています」(図-1、2)
 
図-1 実現場に即した講習会での作図
図-1 実現場に即した講習会での作図
 
図-2 講習会の環境
図-2 講習会の環境
 
 

用途を格段に広げる汎用性、拡張性

「レブロ」の利便性は現場をサポートする各部門でも実感されている。
 
汎用性と拡張性の視点で淡中氏は「ブレーカーサイズ等は、図面上では表形式で描きますが、「レブロ」ではその表形式の図面データをCSVファイルで出せるので、そこから盤表データやさまざまな書類に活用できます」と多用途に使える「レブロ」の特長を述べた。
 
同じ視点で、岡村氏は「平面で描いた図面を3D化するソフトではなく、3Dモデルを平面図化できるソフトと認識しています」と「レブロ」を位置付け、「全ての図面がリンクできるので、CADが使えない人でもExcelが使えれば「レブロ」が使えるのと同じになる」と、その活用範囲の広さを語った。
 
積算における利点を説いたのは谷口氏だ。
 
「『レブロ』では材料の詳細データを出力できるため、設計や見積り図面の段階でそうした情報を取り込むと、多くの時間を費やしている積算期間を短縮でき、働き方改革にもつながります」
 
榎本氏は「情報を扱えるアプリケーションがそろっている点です。自分でプログラムを組む必要がないので、扱いやすさが違います」。
 
舟久保氏は「目的に応じたデータの活用ができるので、図面以外への拡張性が高い点も便利だと感じています」とそれぞれに、他のCADソフトとの比較で「レブロ」の優位性を端的に示した(図-3)。
 
図-3 レブロで作成されているBIMデータ
図-3 レブロで作成されているBIMデータ
 
 

業務効率と生産性向上の新システムを「レブロ」とともに目指す

建設業のDXが日々革新される中、関電工は設計図や施工図から必要な属性情報を取り込むことで、単に図面の作成だけでなく多方面の業務効率と生産性の向上を目指している。
 
NYKシステムズとともに進めているテーマには、現場検証業務の削減がある。
淡中氏は「設計図のデータを出力し、それを他のシステムで計算して「レブロ」へ戻すことで、施工図を作成する際の検討業務をクリアした図面になれば現場の手間が削減されます」と注目する。
例えば電圧降下計算では、電線の太さや亘長が設計図の数値で正しいか現場で検証しているが、計算を行うための要素をレブロから取得することで、現場での検証業務が格段に省力化される。
現在Rebro2025で実装に向け協議を重ねている。
 
岡村氏は、「6Goセンター(支持材や架台、渡りケーブルの加工・製作を行うユニット化加工工場)」の責任者として、作業プロセスの180度転換を考える。
 
「今までは施工図から加工図を作成しユニット化製品を製作していた。そこで今までの各種ユニット化部材としての構成データの蓄積があることから、それを施工図側に持ち込み、図面から積算管理を行うことで、ユニット化の量産につながるとし、逆の発想でチャレンジしているところであります」とつなげ、部材情報を施工図に反映することにより「工場で作ったものを現場に置くだけで建物が仕上がっていく時代になっている」と強調した。
 
谷口氏が進めるのは「自動設計システム」だ。
概算見積は、建物用途・床面積など過去の実績から必要データを取り込んで算出するが、それを裏付ける見積根拠図を作成する際の業務量が膨大となる。
また見積根拠図完成後に概算見積との整合性確認、工事項目によっては再見積を必要とする場合が多くある。
「短期間での完成が求められ、いずれ実施設計図への変換まで考慮すると、BIMで概算設計から概算積算までできれば無駄がない」と「レブロ」にも期待を寄せる。
また「グリーンイノベーション」の視点から言えば、将来予想される建設工事現場のGHG(温室効果ガス)排出量の公開に向け、「レブロ」から根拠となるデータを取得することが可能になり構想はさらに広がっている。
 
仮想空間で技術を伝える教育ツールも課題に上がった。
その可能性を探るのは舟久保氏だ。
VRでの体験は、パソコンのディスプレイ上で見るのと比較しリアルで情報量が多いため、教育効果が格段に高まることから、「VR技術を用いて、1分の1スケールでBIMの中に入り、先輩社員が現場で培ってきた経験を残し、伝える場を提供できないか検討している段階で、「レブロ」のBIMデータをベースに、仮想空間上で操作手順や作業手順を実際に経験するなどの方法を模索しています」と構想を描いていた。
 
設計図を核に業務効率と生産性の向上を進める関電工のこれらの取り組みは、NYKシステムズと連携し段階を踏んで進んでいる。
関電工の現場の物決めから施工の効率化、建物完成までの一連をシステマチックに進める新たな業界の新システム構築に向けたチャレンジはますます幅広く、深く行われていきそうだ(図-4)。
 
図-4 関電工としての構想
図-4 関電工としての構想
 
株式会社関電工
 
(上段 左から)
営業統轄本部 技術企画部 肥留川 真二 氏
営業統轄本部 エンジニアリング部長 谷口 大輔 氏
営業統轄本部 エンジニアリング部 副長(設計担当) 榎本 良太 氏
(下段 左から)
営業統轄本部 技術企画部 技術チームリーダー 淡中 慎介 氏
営業統轄本部 技術企画部 部長 ユニット化推進チームリーダー 岡村 浩樹 氏
技術研究所 研究開発チーム 舟久保 匡毅 氏
 
 
 
この記事は「建設ITガイド」2025に掲載されたものです

最終更新日:2026-03-03

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