ファブリケータ業務の全ての領域をサポートする鉄骨構造物トータルシステム
概 要
KAPシステムはコンピューター上にあらゆる情報を付加した3Dモデルを構築し、ファブリケータ全ての業務へ活用することを目的としたソフトウエアである。
開発当初から半世紀に渡りコンセプトを変えず進歩を続けてきた機能で、BIM推進の広がる建築業界で大きなリードの実現に貢献する。
・構造設計ソフトとの連携
BIMツール「Revit」のアドオンソフトとして清水建設株式会社により開発されたKAPforRevit(以下、K4R)は、Revit構造データをKAPシステム用の中間データに変換を行うツールである。
物件規模の大小に関わらず、変換されたデータはKAPシステムのエンジン部分にて計算を行い、継手や仕口部の計算を自動的に行い、3Dモデルを作成する。
K4Rがもたらすメリットは、設計段階において構造設計者が鉄骨数量を的確・容易に把握でき、経済的な構造プランを追求できる。
その他のデータ連携としてSDNFやSS7、ST-Bridgeをインポートし、3Dモデルの作成が可能である。
・カーテンウォールファスナー連携
外装業者が作成するCSVデータをKAPシステムに取り込むことで、入力作業を省力化し、3Dモデルへの出力を行える。
特色を持ったデータであれば、梁の勾配や曲げ梁にも対応する、構造設計者の意図をくみ取ったファスナーのモデルを構築できる。
・エレベーター鉄骨連携
本機能も同じくエレベーター業者からCSVデータを受け取り、KAPモデルへと取り込みが可能である。
この手法を使用することで、入力作業の削減や早期の干渉チェックを実現する。
・設備CAD連携について
設備との連携では、Rebro・T-fas・DesignDraft・Cadewaなどの設備BIMソフトへ鉄骨3Dとスリーブ可否領域を出力することができ、より早い段階でのスリーブ決定が可能。
設備ソフトから出力されたデータを、一括でKAPシステムのスリーブデータに変換できる。
・EGリングのクラウド判定
同社開発「EGリング」の設置可否をクラウド判定し、KAPシステム側にて、その場で判定結果を確認できる。
NG箇所は赤字で表示されひと目で分かる。
また是正案も表示し、設備検討の大幅な時間短縮が可能。
・BIMデータを活用したKAP運用
構造計算ソフトからのインポートデータは、KAPシステムの本来の機能である作図業務の省力化へもつながる。
入力データも併せて取り込み、KAP側で続けての編集が可能であるため、鉄骨ファブが行っていた入力業務を大幅に削減する。
またKAPで出図した図面を(株)タイワの「実寸法師」用の拡張子に変換することで活用できる「KAP×実寸法師」の専用リ
ンクは多岐にわたる。
代表的な機能として、KAPから出力した図面データを実寸法師上で修正しKAPシステムの3Dモデルの更新が行える。
最新の3Dモデルは部材種別や鋼材の材質ごとに色分けして、図面を必要としないBIM承認(干渉チェック)に活用できる。
・WEBアプリケーション機能
モデル化された工事を同時に複数の人がWebブラウザを介して閲覧することができ、重量、溶接長、面積、ボルト本数などの文字情報に限らず、一般図や加工図などの2次元図面も含まれる。
3Dのモデルに寸法線などを付け加えた「3D詳細図」をモバイル端末から閲覧することも可能である。
WEBアプリケーション機能の多くはQRコードへの出力に対応しており、工程進捗管理では製品に貼り付けているQRコードを読み込み、工程の進捗管理が行える。
完了予定日を超過している工程は色を変えて表示し、進捗情報を容易に認識できる。
QRコードを用いて管理を行い、ヒューマンエラー防止へとつながる。
・KAPシステムの現場運用
新しく実装した「KAP-MS(マネージメントシステム)」ではゼネコンが必要とする出荷情報の進捗や、建方情報をクラウドサーバーへアップして取引先への共有を行える。
情報はプロジェクトIDにて管理を行い、情報漏えいへの対策も万全である。
また、GoogleEarth上の実際の建設地にKAPの3Dモデルを合成することも可能である。
この機能では、ただ3Dモデルを合成するだけではなく、時間軸に沿って建て方順に表示が可能になっており、工事を進
める際の重要な情報を確認するツールとしても活用される。
要問い合わせ
日本ファブテック株式会社
Tel.03-5524-1851
http://www.j-fab.co.jp
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