次世代技術の搭載とモデリング・プレゼンテーション機能の強化

Asian Institute of Chartered Banks
Courtesy of GDP Architects SDN
BHD and Adaptus
Design System SDN BHD
概 要
Vectorworks2022は、最新のAppleシリコンプロセッサ上でネイティブ対応し、グラフィックス機能がMetalとDirectXに対応したことによって、設計・デザイン環境が大きく向上。
また、ソリッドモデルの各面に異なるテクスチャを設定できるようになり、再現性が高まった。さらにMaxon社のRedshiftレンダリングエンジンを搭載したことで、対象ハードウエアでのレンダリングパフォーマンスが向上。
最新のAppleシリコンプロセッサ上でネイティブに動作するため、Macユーザーにスピードとパフォーマンスの向上をもたら
すとともに、Vectorworksのコアテクノロジーが、将来的な再エンジニアリング計画や優先事項に対応できる。
最新化の一環として、Vectorworksの重要な部分を強化し、VectorworksGraphicsModule(VGM)の技術をハードウエアに合わせて構築。
MacではMetal、WindowsではDirectXに対応。
ファイルパフォーマンスの向上に利用可能で堅牢なテクノロジーを活用できる。
Vectorworks2022では、Maxon社とのパートナーシップにより、新しいGPUアクセラレーションレンダリングモード「Redshift」を導入。
Redshiftは、光源、反射、ボリュームライト効果、カメラエフェクト、アンチエイリアスなどの機能を使用して、デザインを犠牲にすることなくレンダリングパフォーマンスを向上させる(Redshiftレンダリングの利用には対応ハードウエア環境が必要)。
Vectorworks2022では、窓やドアの開口部に壁構成要素の回り込みを定義し、よりリアルなBIMモデルと精確な2D図面を作
成できる。
また、通常の壁と円弧壁を単一の壁オブジェクトに統合し、より簡単で精確なレポートを作成できるようになった。
建物の計画には高さ方向の寸法を押さえることが必要である。
ストーリ機能を使うと、各階のFLを設計GLからの高さで決定でき、さらに、天井仕上げや腰壁天端などのように、一つのフロアにあるさまざまな仕上げのレベルを、各FLからのオフセット寸法として規定することが可能。
これにより、壁やスラブなどの建築オブジェクトは仕上げレベルに追従するように高さを自動的に調整される。
階高が変わった場合も、一つの数値を変更するだけで建築モデルは自動修正される。
空間は建物の内部を満たす重要な要素である。
スペースツールを使うと、リビングや廊下、寝室など具体的な部屋名とともに広さを定義できる。
さらに部屋に関わる多くの情報を設定でき、それらをワークシートに一覧表として集計が可能。
スペースに天井や壁などの仕上げ情報を登録することで、素早く仕上げ一覧表を作成。
集計した情報は、ワークシートからも変更でき、モデルと一覧表の双方向編集が可能。
スペーススタイルを活用することで、モデリングを省力化し管理が容易になる。
Vectorworks2022では、複数のスペースを選択した場合でも、オブジェクト情報パレットに合計面積が表示されるようになった。
多くの壁やスラブなどは単一材料ではなく、複数の材料で構成されている。
それらをスタイルとして保存することで、スタイルを選びながら素早くモデリングできる。
作成した壁のスタイルを変更するだけで、詳細な壁に変えることが可能。
また、スタイルを社内の標準仕様として共有できる。
躯体以外についても専用ツールが搭載されているため、階段ツールや手摺ツールを使うことで、数値変更が可能な3Dモデルを作成することができる。
VectorworksArchitectまたはDesignSuiteでは、無償提供中の「木造BIMツール」「木造建具ツール」を使うと、在来軸組や日本仕様の建具をモデリングできる。
Vectorworks2022では、階段を直感的にモデリングできるようになり、幅や高さなどの変形もドラッグ&ドロップでできる。
テクスチャ割り当てワークフローのアップグレードにより、一つのソリッドモデルの異なる面にテクスチャをマッピングし、大きさを変更する機能などが追加。
自由にカスタムオブジェクトを作成できるこの効率的でより知覚的な方法により、テクスチャ割り当てにかかる時間を短縮できる。
さらに、オブジェクト情報パレットのレンダータブが刷新され、オブジェクトのさまざまな面のテクスチャを簡単に表示・管理できるようになった(パラメトリックオブジェクトには適用外)。
Vectorworks2022では、モデルとTwinmotionを直接リンクする機能を導入したことにより、Vectorworksで変更した内容をリンク先のファイルに簡単に反映。
取り出しと取り込みにおける途中のステップを省略することで、時間を節約し、必要なジオメトリの品質を簡単にコントロールできる。
精確なBIMモデルを作成することは、詳細なレポートや一覧表を作成することにつながる。Vectorworks2022のワークシートの機能強化により、それが可能になった。
インターフェースの改善により、複雑な対象オブジェクトのレポート、一覧表、材料の拾い出しの生成が容易になった。
また、ワークシートを簡素化し、複雑なモデルのレポートをより豊かにするためのビジュアルフィードバックを追加。
再設計された条件ダイアログ、新しい検索機能のインターフェース、新機能により改良された数式バーによって、ドキュメントと格闘する時間を無駄にせず、BIMモデリングのための時間を確保できる。
BIMの標準ファイルフォーマットであるIFCに正式対応。
BIMモデルをIFCに取り出すことで、世界中にある多くのアプリケーションで活用することができる。
Vectorworksに標準で搭載されているライブラリは、最新バージョンのIFC(IFC2x3、IFC4)とCOBie(v.2.4)に対応しているため、建物モデルを業界標準のIFCとCOBieに素早く取り出すことができる。
Vectorworks2022では、ジオリファレンスが含まれたIFCの取り込みにも対応。
多くのファイル形式をサポートすることによって各CADソフト、3Dソフト、グラフィックソフトとの互換を実現。
ファイルをVectorworksにドラッグ&ドロップするだけで、取り込み設定のダイアログボックスが表示され、素早く作業に移ることができる。
また、IFCファイルの参照機能により、再度取り込む手間がいらず、VectorworksのIFC情報を管理する作業が最小限になり、共同作業におけるワークフローの変更管理がさらに容易になる。
446,000円
エーアンドエー株式会社
market@aanda.co.jp
https://www.aanda.co.jp
動作環境
WEBページ参照