設備積算システム「PICK-UP」
会社概要 経塚工業株式会社
資本金:1億円
従業員数:約120名
営業内容:空気調和設備工事・給排水衛生設備工事・防災設備工事・環境衛生設備工事・リニューアル工事・その他設備
各種設備工事を手がける経塚工業(株)では、積極的な業務効率化を図り、IT化を推進している。2002年には設備積算システムを導入し、拾い作業から積算・見積もり業務を飛躍的に効率化を果たした。その導入効果について、積算・調達部の林副部長に話を伺った。
積算・調達部 副部長 林 仁 氏
当社は、1921年(大正10年)創業、2011年に90周年を迎えた企業です。その長年の歴史の中で培った技術と知恵を最大限に発揮するため、社員が一丸となり、お客様に満足していただける高い品質を兼ね備えた快適な空間を提供し続ける挑戦的な企業です。新技術や情報技術の導入についても、常に果敢に取り組み、さらなる業務の効率化を図っています。
情報化施工以外でも活躍
当社の積算システムは、25年前にオフコンでの運用からスタートしました。その後「パソコンの普及」「OSの変化」「ハードウェアの進化」「メーカーのサポート体制」等を考慮し、積極的に展示会・プレゼンを受け検討した結果、2002年2月に(株)カンキョウエンジニアリングの設備積算システム「PICK-UP」の導入を決定しました。
運用状況
導入当初は、紙の図面をデジタイザーという機器の上に置き、拾い業務を行っていましたが、現在はさらに進化した画面拾い(ディスプレイに図面を表示してのマウス拾い)を利用し、さらなる効率化を図っています。
また、当社独自のさまざまな要求事項にもスムーズに対応していただき、より使いやすいシステムとして、各部署にて活用されています。
拾い画面
効率化ポイント1:拾い業務の効率化
手拾いまたはデジタイザーで拾い業務を行う場合、拾った箇所に色鉛筆等で着色する必要がありましたが、画面拾いを導入することでこれら一切の作業をマウスクリックの操作だけで解決することができました。また、拾い数量と図面上の着色部分が全てリンクしているので、拾い作業の分担や引き継ぎ、変更対応時にはその便利さを痛感させられました。
さらに、修正作業や集計計算も、臨機応変に対応することができるので、安心して作業が行えます。
効率化ポイント2:複数人で同時作業
大規模な物件や、見積期間の短い物件においては、複数人で同時に見積書を仕上げていくことができます。また、「PICKUP」を導入している外注業者に拾いを依頼すれば、ボタン1つで見積書に変換することができる上、データをメールにてやり取りできるので、迅速な対応が可能です。
しかも、画面拾いに対応していれば、拾いデータと軌跡のリンク機能によりチェックや変更が自社で簡単にできます。
効率化ポイント3:見積書から原価検討
原価金額の詳細な検討を行うために、「PICK-UP」の見積書データを自社のExcel帳票に変換し、検討できるシステムを(株)カンキョウエンジニアリングにて作成していただきました。これにより、余計な労力をかけずに既存の帳票を作成することができ、作成する側・使用する側双方において問題なくスムーズに運用することができました。
効率化ポイント4:安心なサポート体制
「PICK-UP」はもちろんコンピュータ全般に関する相談にも親身に対応していただけるので、安心して使用することができます。さらに、建築設備の知識にも詳しいので、回答が分かりやすく、的確です。また、バージョンアップも頻繁に行っているので、時代に合った機能を使うことが可能です。
最後に
近年のソフトおよびハードの著しい技術の向上や、他部署または他社との連携の中、さらなる業務の効率化を検討していく上で、見積書作成作業における作業内容の変化は必要不可欠であり、今後とも、(株)カンキョウエンジニアリングとの協力の下にさらなるスムーズかつ画期的なシステム開発・運用を実現できればと考えています。
最終更新日:2012-03-22
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