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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

積算見積・拾いソフト導入で職場環境の変化に「デジタル技術」で対応

北工電気株式会社

積算見積ソフト「見積CRAFT 2020」

北工電気株式会社

北工電気株式会社
所在地:東京都板橋区(本社)
創業:1946年
資本金:8,000万円
事業内容:電気設備・設計・施工
https://www.hokko-denki.co.jp
 
 
 
北工電気株式会社は、1946年(昭和21年)札幌市において、北海道大学工学部の同窓生を中心に創業し、創業当初はトランスなどの修理を請け負っていたが、技術を磨き、現在では電気工事の設計・施工を中心に着実に経験と実績を重ね、豊富な技術力で施主の信頼に応えるべく、一層の努力と絶えまざる革新を進めている。
今回は、当時、積算見積・拾い業務のさらなる効率化を目指し、導入した四電工開発の「見積CRAFT」の導入効果と今後について、本社事業部技術部課長の山本翼氏に話を伺った。

 
 

導入前の状況

 
当社では、積算見積り・拾い業務において、各担当者が、図面から手拾いで数量を拾い、見積書を作成していたため、膨大な時間を要し、また、材料単価・歩掛りなどの統一に苦労していました。
 
そのため、拾い業務の効率化と見積り根拠の統一化が課題となっていました。

 
 

見積CRAFT導入の背景

 
今後を見据えると、「長時間労働の是正」「ベテラン社員の大量離職に伴う若手社員への技術継承」など、さまざまな課題があります。
 
それらを解決するため、まずは、積算見積業務について、デジタル化を進めることとし、複数の商品を検証し、結果、コストパフォーマンスの高い「見積CRAFT」の導入を決定しました。

 
 

見積CRAFT導入の効果

 
部材は種類ごとにアイコン化・分類されており、見た目も分かりやすく、部材選択後、数量を入力するだけで、あっという間に見積書が完成します。
 
なお、見積書に必要な労務費・付属品・雑材消耗品などは、国土交通省の「公共建築工事積算基準(白本)」に準拠して、自動で計算・計上されるので、計上漏れのない質の高い見積書を短時間で作成できました。
 
加えて、「マスタ自動同期」オプションも導入したことで、材料単価の更新を管理者一人が行えば、各担当者は同期をとるだけで、材料単価はもちろん、もろもろの設定を社内で一本化できました。
これは、今まで苦労してきた作業であっため、かなりの導入効果を実感できました。
 
なおかつ、当社独自の必要な費用や項目も簡単に登録・反映できるので、社内で統一した単価、費用での見積書が完成する上、誰が作成しても項目の計上漏れが一切なくなりました。
これにより、若手社員にも安心して見積業務を任せられます。
 
また、膨大な時間を要していた拾い業務は、図面をディスプレイに表示し、今までの色鉛筆やキルビメーターをマウスに持ち替え、画面上、「手拾い感覚」で、機器器具の上でクリック・ルートをなぞることで、個数や距離を入力することなく、拾い表が完成します。
 
拾い業務の効率が格段に向上しました。
それと、意外だったことは、現場経験の少ない若手や女性社員がいち早く操作を習得できたことです。
これにはうれしい驚きがありました。
現在では拾い業務の前半を若手や女性社員がメインで担当し、拾い漏れがないかなどのチェックは、現場担当者が「拾い軌跡の点滅」機能を用いて行っています。
 
なお、このチェック機能は、設計変更などがあった場合、大変有効です。
 
そして、作成した「拾い表」は、転記することなく、見積書に変換されるので、これも大変効率的でした。
 
その他、次のような付加価値機能も業務効率向上につながっています。

北工電気株式会社
見積CRAFT 2020


 

Excel・PDデータ・RIBC書式見積読み込み機能

 
Excelの数量表や見積書から見積CRAFTの「あいまい検索」機能を用いて、見積CRAFTの部材と自動マッチングを行います。
 
なお、本マッチングは学習機能を有しているので、読み込みを繰り返すことでマッチング率が向上します。
 
また、営繕積算システム(RIBC2)形式のExcel・PDFデータであれば、自動読み込み(内訳・明細階層)が可能です。

 
 

複合単価変換機能

 
官公庁物件では、複合単価の見積書を要求されます。
「見積CRAFT」では、作成した一般見積書(材工別)をワンタッチで、複合単価見積書(材工共)に変換できます。
 
それと同時に、複合単価見積書作成時の計算根拠となる代価表も自動で作成されるので、提出先様にもご納得いただけています。

「見積CRAFT DX」シリーズ


今後の見積CRAFTへの期待

 
新商品「見積CRAFT DX」では、「画像認識(シンボル自動抽出)」機能が搭載され、これにより、紙図面の画像データから指定した機器・器具などの個数を自動で拾い出せると聞いています。
 
単純作業は機械に任せて、人がやらなければならないことだけに集中できるので、さらなる効率化が期待できます。
 
また、「音声認識」機能も搭載されるとのこと、部材検索時のキーボード入力が省略でき、タッチ数が減ることも期待しています。

 
 

さいごに

 
サポートセンターの皆さんへ
商品購入後のサポートは、フリーダイヤルやリモート(遠隔操作)によるサポートが商品に2年間付いているため、分からないことがあればすぐに連絡しています。
その際は、丁寧な対応で、瞬時に疑問点を解決でき、さらには、効率のよい操作方法もご教授いただいています。
 
あらためて、ありがとうございます。
 
四電工開発の皆さんへ
新商品「見積CRAFT DX」には期待しています。
今後もさらなる機能強化をよろしくお願いします。

 
 

最終更新日:2022-04-21




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