積算・見積システム「PLANEST ef」
株式会社 大気社
左から
環境システム事業部
技術統括部 原価管理室
担当課長 松原 敏修 氏
環境システム事業部
技術統括部 原価管理室
小野 宏幸 氏
所在地:東京都新宿区(本社)
創立:1913年4月
資本金:64億5,517万円
従業員数:個別 1,480名、連結 4,842名 (2017年9月末現在)
主な事業:諸設備・装置の設計・施工・監理および関連機器の
製造・加工・販売・輸出入、建築工事の設計・施工・監理
http://www.taikisha.co.jp/
クリーンルームや塗装プラントの設計施工で知られる株式会社 大気社は、1913年の創業以来、先端的な技術力と豊かな海外経験を蓄積してきた。現在は海外19カ国で事業を展開、国内だけでも20カ所超の事業所において、顧客の高度なニーズに対応し続けている。そんな同社にとって、柔軟でスピーディーかつ一元管理機能に優れた積算システムの導入は懸案であった。検討の結果、2014年から選ばれているのは、コスモ・ソフト社の「PLANEST ef」。導入の効果と今後について、運用管理を担う松原氏と小野氏に話を伺った。
はじめに
リモートデスクトップを利用したサーバー環境で全社的に運用しています。導入当初は新しい環境のためユーザーにも戸惑いがあったり、われわれ運用管理者も対応に慌てるなど多少の負担がありました。
しかし現在は、ユーザーのアクセス状況やデータの状態を即座に確認できることなど一元管理の良さを実感しています。
PLANEST efの運用としては、2014年10月から導入準備を始め、2015年7月に全社導入、東京本店が同年10月より本格運用を開始し、現在は全社で運用中です。
これまでもパッケージシステムへの入れ替えを行ってきましたが比較的スムーズに移行できたことは、ユーザーをはじめとした関係者各位の理解と協力が大きかったと思います。
一元管理 サーバー構成例
導入の背景
2003年にPLANEST efの1つ前のシステムを導入するまでは自社開発のシステムを利用していました。
自社開発システムからパッケージシステムへ切り替えたのは、自社内管理での継続的なメンテナンスの限界と難しさからでした。
また、OSなどの利用環境の変化やマスターデータの管理方法の課題、全社的な情報共有などのニーズもあり、2年前の2013年4月より新たなシステムへの入れ替えの検討を始めました。
選定のポイント
PLANEST efを導入したポイントは、業界でのシェアの高さ、企業としての安定性、製品仕様が旧システム以上であったことです。
それと旧システムもコスモ・ソフトから導入していましたので旧システムの使い勝手を理解してもらう部分でもメリットが大きいと考えました。
導入効果
最大の効果は、積算時間の短縮だとユーザーから聞いています。
旧システムと比較して20%くらいの時間短縮が図られ、特に大型物件では、複数人での拾い作業が図面別で行えることや自動見積処理のスピードアップなどで効果が上がっているとのことです。
導入当初は旧システムとのインターフェースの違いからPLANEST efに慣れる時間が多少必要でしたが、Windows同様の操作も踏襲しているため操作性も向上したようです。
見積項目の階層の拡張や施工場所などの情報の後指定など、便利な機能も好評のようです。
運用管理者としては、ユーザーや所属部門の物件に対するアクセス権限を設定できることは、情報共有の点で有効な機能と思います。特に編集や削除許可などは、一元管理での一番のヒューマンエラーを防ぐことができます。
また、マスターやプログラムのバージョンアップなどもこれまでのような配布、更新確認などがなくなり、全ユーザーが最新の環境を常に利用できるようになりました。
バージョン違いによるデータ互換のトラブルも、物件データをメールに添付しての受け渡しなど、セキュリティの不安も解消されています。
ログイン画面とアクセス権限画面
見積項目の階層(10階層対応)
施工エリア設定(先/後可能)
PLANEST efに期待すること
積算は時間との勝負なので少しでも早く見積もりを完成できるよう機能や操作性のバージョンアップを期待します。
見積書作成処理
今後のef活用
機能を熟知し、さらなる業務の効率UPを図りたいと思います。
また、工事部門や現場、その他の部署への使用範囲の拡大も一元管理、情報共有・流通の面から検討したいと考えます。
そして海外でも使用できればとも。
機器表(PDF/Excel)の取込みと付帯情報の自動設定
最終更新日:2018-04-16
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