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「見える化」「見せる化 」のさらなる追求で高品質な設計・施工を支援![]() 建築設備CAD CADEWA Real TOP画面 はじめに 近年、地震や豪雨などの大規模災害時には、建築物の天井や天井裏配管・機器が落下し被害が生じることもあり、施工後見えなくなる設備に対しても安全性確保に向け、さらなる品質が求められている。 上記の背景を基に、平成27年10月1日にリリースした、新バージョン建築設備CAD CADEWA Real2015 SP1では、施工時に必要な鋼材種別を追加し、吊りや支持が正しく施工できているかを確認するチェック機能など、施工品質を向上させるための機能充実と最新のWindows 10へのOS対応を実施している。 さらに「見える化」、「見せる化」の追及として3DCGの表現力を強化し、より立体感のある分かりやすいイメージの共有と円滑な意思疎通の支援を図っている。 高品質な設計・施工を支援することにより建築物の安全性確保につなげ、「安心・安全」な暮らしに貢献する。 下記に建築設備CAD CADEWA Real2015 SP1の具体的な機能を紹介する。 ![]() 3DCGで見た総合図 ![]() ケーブルラック振れ止め ![]() 多段吊り施工 リアルタイム干渉チェック 複雑化する設備設計図面を作画していく中で、建築や設備の干渉確認は必須となる。 熟練者であったとしても、2D図面での整合性確認は容易ではなく、確認漏れなどのリスクがある。 建築設備CAD CADEWA Real 2015 SP1では、従来の干渉チェック機能を強化し、作画や編集と同時に設備や建築などの不整合を確認することができる、リアルタイム干渉チェック機能を搭載した。 これにより、効率的に高品質な図面作画を支援する。 ![]() リアルタイム干渉チェックの結果 配管プレカット 建築設備CAD CADEWA Real 2015 SP1から、配管に加工用の属性を付与し、L寸の作図や帳票のExcel 出力が可能な配管プレカット機能を搭載した。 これにより、ルートをあらかじめ現場で使用しやすいサイズや形に加工しておくことで、現場の作業負荷を軽減することができる。 施工状況の確認 施工現場において、インサートやスリーブに対し、施工状況を図面上に記録することが可能。 例えば、インサートの先施工、後施工などの情報を付与し可視化することで、作業漏れが無いかなど施工状況の確認や実施記録として、施工品質の証明として利活用することができる。 またSP1では施行確認マークの作図レイヤを設定する機能を追加し、編集性を向上させている。 ![]() 施工状況の確認マーク 技術計算 建築設備CAD CADEWA Real 2015 SP1より、空調・衛生の技術計算機能に「揚程計算」と「静圧計算」が新たに追加された。 これらの機能では、ポンプや送風機などの機器類から、ルート条件に応じた配管・ダクトや継手類の単位抵抗を合算し、最適なポンプ、送風機などの機器類の選定計算が可能である。 ![]() 揚程計算/静圧計算結果 また、電気の技術計算機能として、従来から備えているパナソニック株式会社のLuminous Planner 連携を強化した。 Luminous Plannerがインストール済の端末であれば、建築設備CAD CADEWA Real 2015 SP1単体でLuminous Planner計算エンジンと連動し、パナソニック照明器具データのシンボル読込み、照度計算機能による一括配置や、照度分布図を図面上に作図することが可能である。 ※Luminous Plannerはパナソニック株式会社の登録商標である。 ![]() ※Luminous Plannerはパナソニック株式会社の登録商標である。 BIM(IFC)対応 建築設備CAD CADEWA Real2015 SP1は、建築CAD等で作画した3D建築部材のIFCファイルを取り込むことができる。 また、一般社団法人IAI日本で策定された「設備IFCデータ利用標準V1.2」に対応しており、他設備CADで作成されたダクト・配管・電気などの設備部材を取り込み、編集や材料集計を行うことができる。 フロアごとの情報を1図面に読込み、シートに分割、もしくは別図面ファイルに分割することができ、フロア単位での作画が可能。 分割した図面ファイルにレベル情報を付与して統合することで1ファイルに出力することもできる。 また、出力対象部材を選択し、設備部材のみ出力することも可能である。 ![]() 3DCG表現力の強化 建築設備CAD CADEWA Real 2015 SP1では、より立体感のある3DCGの表現力強化に取り組んでいる。 設備部材の形状表現や、3DCGに対して、複数の方向から同時に切断する「CG切断機能」を設けたことにより、確認したい位置をより分かりやすく表現できる。 また、任意のフロアシートレベルを基準に、上下の切断レベルを設定し、見上げ見下げの用途に応じて、必要な部分を2D,3Dで表示する「レベル切断設定」を搭載した。 ![]() 3DCGの断面切断機能 ![]() 2D,3Dのレベル切断機能 多言語(UNICODE)対応 建築設備CAD CADEWA Real 2015 SP1では、多言語入出力に対応し、海外言語を含む文字の表現が可能となった。 これにより、近年の建築設備業界における、グローバル化を支援する。
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