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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

使いやすく初心者でも使用できる高精度の高速積算ソフト

有限会社 ムツ建築事務所

 20数年前、積算要員の人手不足に悩まされていた著者が、積算ソフトの導入で大幅な作業の効率化を実現。それ以来、愛用してきた建築積算ソフトを紹介する。機能面はいうまでもなく、初心者にもわかりやすい操作性や画面構成などの使い勝手が、積算効率化、スピードアップの決め手となるようだ。

会社概要 有限会社 ムツ建築事務所
所在地:福岡市南区/主な事業内容:建築設計・積算


 インターネットやE-Mailは、私どもの仕事環境を急激に変えてしまい、パソコンと通信は場所を選ばす、遠方の仲間と瞬時にして仕事を共有できるようになりました。
積算事務所を立ち上げて8年、当事務所においては、以前より使っていた建築ソフト「SKGアイヴァンソフト」が今も大活躍しています。

有限会社 ムツ建築事務所 代表取締役 西村 睦男 氏
有限会社 ムツ建築事務所 代表取締役 西村 睦男 氏


建築総合ソフト「SKGアイヴァンソフト」との出会い

 このソフトに出会ったのは20数年前、パーソナルコンピュターが8ビットから16ビットになった頃でした。その時期、スピードや容量等がまだ乏しいものでしたが、16ビットに乗せた建築ソフトに出会いました。
 私は当時、建設会社の支店に勤務しており、現場から支店の積算グループの責任者として赴任した時期でした。その頃の建設会社の積算部門は、非生産部門の扱いを受けており、スタッフが絞られ、積算要員の不足に非常に悩まされていました。
 解決方法として、現場からの支援体制方式がとられていましたが、忙しい時期は現場も同じで、応援体制はままならず、結局残業や徹夜を強いる最悪の条件下にあり、課員も現場優先のあおりで覇気も上がらない状態でした。
 人数不足の状況下で物件選別積算を提唱して、「やる・やらぬ」と営業との折衝に明け暮れていた時期、積算作業拡大のための建築積算ソフト導入に踏み切ったのです。


導入から効果を実現するまで

 表計算ソフトはマルチプランからLotus〜Excelと時代の主流に応じて数多くこなし、内訳や雑計算等全般に活用していましたが、現状を打破するには全員が一日も早く建築ソフトをマスターする必要があったのです。
 建築ソフトのパンフレットを集め、講習会に足を運び、年40歳からの手習いを覚悟し、RC躯体ソフトを手始めにSKGソフト(現在のSKGアイヴァンソフト)の導入を決定しました。
 初期の機器能力では、部分別作業の分割積算ではありましたが、慣れてくると従来の手計測の作業から、格段のスピードアップを実現でき,大幅な作業の省力化につながりました。
 処理の難しい部分の計測にも、単一部材・各雑入力ソフトによる連動処理機能が加わったことで自由に汎用計測ができ、精度において充実感を深めました。その後鉄骨骨組計測・総合基礎計測・意匠仕上計測ソフトの導入・活用を進めることにより、さらに業務を大きく支援してくれました。


ソフトの進歩
 現在に至るまで、OS等機器の環境変化にも素早く対応し、積算基準の変革に伴う改変も含め、建設業界の変化を的確に捉えたバージョンアップがその都度行われてきました。20数年の歴史をかけて、現在の「SKGアイヴァンソフト」にまで改良されて、非常に使いやすい建築ソフトになりました。
図-1 積算テータの流れと出力 私も、その都度の改良ソフトに接し、納得しながら20年間使い続けています。仕事柄、他社システムも保有していますが、現状やはり最も優れたシステムだと実感しております。理由は、まず明確なわかりやすい作業性で,使い勝手が非常に良い点を挙げます。
 開発者の苦心の賜物である各ソフトの連動(躯体〜意匠・RC〜CAD図面)は作業の省力化の効果を多くもたらしてくれました(図-1)。

図-1 積算テータの流れと出力


 また、特長の一つである絵的画面による入力は、初歩の建築技術者・技術者外要員を活用しても、入力を指示すれば作業が即可能であり、入力結果画面のチェックを行えば確実な結果が得られます。補助作業員の利用で7割程度の進捗を得られ、迅速な作業ができます(図-2)。

図-2 ボイドスラブ配置計算   図-2 ボイドスラブ配置計算
図-2 ボイドスラブ配置計算

図-2 ボイドスラブ配置計算   図-2 ボイドスラブ配置計算


高層建築や特殊な物件もアイヴァンソフトを駆使し、ほとんどの物件をこなすことができます。
 バージョンアップ版、オプションも次々に発表されますが、土工事計測単一版が
もうすぐ完成ということで、心待ちにしているところです。※(図-3)

図-3  図-3
図-3

事務所スタッフ  土工事の計測には、本体計測で測れない部分も多く、現地を確認した状況による(山止工法・現地盤地質状況等変動作業)変動も多く、汎用入力も併用した単一計測は有りがたい土工用ソフトだと期待しています。
 現状、建築構造の問題等を考えると、2〜3年のうちにいろいろな見直し・基準改正があるものと思いますが、ぜひ今後も今まで通りの、迅速なるバージョンアップ対応を期待しているところです。※2006年末にリリースされている

事務所スタッフ







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