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「図脳デジタルシートCivil Ver.7」、「図脳RAPIDPRO Civil」土木・建設業界において豊富なラスター機能を取り揃えた「図脳デジタルシートCivil」と「図脳RAPIDPRO Civil」は紙図面を大判スキャナで取り込みデジタル化することで、さまざまな現場で業務効率向上に役立てられている。今回は実際に製品を活用しシステムの運営を行っている現場の声や、業界におけるCAD機能の使い勝手についてユーザーに聞いてみた。 会社概要 藤沢市役所 道路図面の保管管理、庁内他部署への図面提供や来庁された申請者への道路図面提供、道路に関する境界確定作業および関係資料の作成保管などを行っている藤沢市役所土木部道路管理課境界担当では「図脳デジタルシートCivil Ver.7 」と「図脳RAPIDPRO Civil」を導入し、「境界確定図出図システム」として運用している。 紙図面管理の課題 契約中の既存業者に依頼して紙図面のスキャンによる電子化を一部進めていましたが、コストが掛かるため全面的作業はためらっていました。市内の道路図面は主体である「境界確定図A2サイズ」だけでも約30,000枚あり、すべてをマイラー紙でキャビネット保管して申請のあった図面を青焼きコピーで出図していました。このため図面保管場所が広く必要でしたし、指定図面の探し出しにも時間が掛かっていました。原本が青焼きコピーのため図面の損傷も発生していたのも課題でした。 導入の決め手は検索機能
<手作業からPC作業へ> ![]() ![]() 境界確定図出図システム 紙図面の電子化とパソコン管理、検索、印刷について検討していた時期に、“ 図脳デジタルシートCivil ”と“ 図脳RAPIDPRO Civil”の提案をいただきました。これらは想定コストよりも安く、また紙図面の単純な電子化だけではない検索機能付のCADシステムであり、将来の完全電子化にも対応できそうなOCF検定製品でした。システム導入後は再測量などの新規図面を業者に電子納品してもらい、このシステムで一元管理をできるようにしようと、導入を決めまた。 独立した道路図面ネットワークを構築 全庁ネットワークとは独立した道路図面のネットワークを構築し、ファイルサーバーで今までの図面ファイルや新規の電子納品CADファイルを保管、維持、管理しています。部分的な修正作業はCADの編集機能で職員が実施します。 お客様向けには窓口用に設置した2台のパソコンからシステムの検索機能を使い、申請図面を検索、レーザープリンターで印刷出図できるようにしています。その他にも4台、合計6台をシステムとして活用しています。 導入後の効果
お客様に対して申請から提供までの時間短縮や今までA2サイズをまるごと青焼きコピーしていた図面を部分印刷で出図出来るなど、サービス向上に繋がりました。また青焼きコピーでは紙の再利用が行えませんでしたが、パソコンから直接普通紙に印刷することができるようになったため、紙コストを抑え再利用することで環境対策への配慮も行えます。しかも図面検索、印刷作業がパソコン操作に代わったため紙図面の損傷もなく、修復費用などの事務コストが低減しました。 今後の取り組み 市役所としては全庁的な規模でGISを導入する予定ですが、道路図面の部分はこの仕組みに完全に組み込むことを近々計画しています。今後はCADデータとして庁内、外部業者に提供していきたいです。道路に関する情報を一元管理できるようシステム拡張も検討し、道路台帳システムの実現を目指します。
会社概要 建設技術
測量、丁張、管理業務(アシスト業務・現場管理含む)、書類作成から電子納品までを行っている建設技術では「図脳RAPID15PRO」「図脳デジタルシートCivil Ver.7」、「図脳RAPIDPRO Civil」を導入し、土木作図における最適なCADとして活用している。 使いやすいCADを求めて CADの導入を検討したのはちょうど10年前でしたが、当時のOS(Windows3.1や95)に対応できるCADソフトは多くありませんでした。様々なCADソフトを試してみましたが、海外製品のCADは図面の書き方に不満があったり、レイヤー分けの使用方法などになじめませんでした。そこで国産CADの図脳シリーズ製品を試したところ、動作環境に対して問題なく快適に処理が行え、操作GUI環境も使いやすく、他社ソフトとのファイル入出力連携が優れているのを実感しました。汎用性が高く将来性が見込めると思い、導入を決めました。 なじめる操作環境と迅速なサポート体制は重宝 図脳シリーズ製品は用紙サイズや縮尺を決めて作図する日本人的な図面の書き方に順応していてなじみやすく、すぐに操作を覚えることができました。特に補助線機能は非常に使い勝手が良く、気に入っています。またCAD上で勾配・計算が簡単に行えることや電卓の必要性がないこと、キー割り当てができることなど細かな部分にも使いやすさが行き届いており、わからないことがあればサポートスタッフがすぐに対応してくれることも重宝しています。バグや要望に対する対応も迅速なので、困ることがありません。 導入後の効果 補助線機能・寸法機能・編集機能・レイヤー機能が抜群に使いやすく、作画時間が以前より30%以上も短縮できました。またどんな図面に対してもファイル入力精度が高いので変換業務が楽に行えるようになりました。手直しをする個所も少なくなり、出力ファイルを他社に渡す際のミスも防げ、作業効率が上がりました。土木に特化するならば、ラスターデータ読込・PDF読込が多彩で、ラスターデータの扱いがどのCADよりも優れていると感じ、紙ベースの図面も問題なく扱えて便利です。お客様の前で操作する場面でも図面の見やすさや操作処理スピード、そして汎用性に驚かれる方が多く、作成時のアピール度が高いことにも満足しています。さらに電子納品にも柔軟に対応しているので、いろいろな図面の変換が簡単に行えます。 図面作成に最適なCAD
業務では設計照査・協議図面・施工図面などを作成する際、平面・縦断・横断の3図面で土木図面を作成します。このとき3図面を精度よく作成しておくことで、その後の施工・協議などの書類作成が楽にできることからCADの導入は必須でした。しかし、ただ精度よく作成するだけの慣れないCADでは時間がかかってしまい、あまり意味がありません。効率よく図面を作成していくにあたり、CADの操作性は非常に重要なのです。 今後の取り組み 今後はCADベンダーとコラボレーションしてより多くの人が使いやすいと思える製品になるよう、ソフトの進化を手伝いたいです。そして同じような仕事をしている人材と協力し合い、もっと業界全体のスキルアップを図っていければと思います。 |
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