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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

BIM対応積算システムの導入と効果

五光建設株式会社

BIM対応建築積算システム FKS 2.0

五光建設株式会社
所在地:佐賀県武雄市
設立:1974年
資本金:9,800万円
従業員数:53人
主な事業内容:建築(公共施設 共同住宅 物流施設 工場)土木(公共、民間)
https://www.gokoh.gr.jp/

森 氏、池田 氏
  建築積算部      建築積算部建築積算部 主任
  森 氏        池田 氏

建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、佐賀県武雄市の五光建設株式会社は積算・見積り業務の効率化と精度向上を目指し、協栄産業のBIM対応建築積算システムFKS 2.0を導入。
従来の手作業から脱却し、CADやBIMデータを活用したシステムによって、業務の迅速化とコスト管理の簡素化を実現。
今回は、導入の経緯とシステムの特長、さらに今後の展望について、実際に使用している建
築積算部主任の池田氏、森氏の声を紹介する。

 

システム化への取り組み

当社では、以前から建築の積算・見積りシステム導入の検討を行っておりました。
 
これまでは、主に手拾いと見積書アプリの組み合わせで数量算出・内訳書作成を行っておりましたが、昨今の働き方改革への対応のため、生産性および精度向上を実現できる積算・見積りシステムを複数抽出し、比較検討した結果、協栄産業様のシステムにたどり着きました。
 
導入においては、カタログだけでは分からないことも多く、製品デモの場を設けていただき、各種機能や操作性などについて細かい説明を受け、納得のゆくところまで検証することができました。
 
RC数量積算システム、仕上数量積算システム、見積書作成システムそれぞれご紹介いただき、各システム間でデータが連携可能なことなど、これなら効率良く使えそうだ!との感触もあり、システム導入へと至りました。
 
今回のシステム導入のポイントですか?いくつかありましたよ。
 

設計データ活用(CAD・BIM)

設計のデータは、まだCADデータが多いですが、今後いつBIMデータへの対応が求められるか分かりません。
DX推進の観点からも、設計データから連携できる積算システムの導入は必須と考えておりました。
 

導入システムの特長「RC数量積算システムFKS/RC 2.0」

CAD・BIM連携に加え、通常の図面からでも簡単に拾えるシステムです。
最初に断面リストを入力します。
あらかじめ断面リスト情報(寸法や鉄筋)があれば、範囲指定するだけでシステムに取りこむ機能もあります。
後は伏図入力機能を使い、先ほど作成したリストから図面と同じ絵を作成するように部材の配置を行うだけで、コンクリート・型枠・鉄筋の数量が簡単に算出できます。
軸組や3Dの機能が搭載されているため、配置途中のイメージから修正も行えますし、完成後の建物のイメージを立体的な視点でチェックできるのは便利です。
土工事計算も自動で算出されますし、鉄筋の定尺計算まで行えるので協力業者との数量調整にも使えます(図-1)。

図-1
 図-1
 

導入システムの特長「仕上数量積算システムFKS/FN 2.0」

こちらもBIM連携に加え、CAD図面やPDF図面などを下図にし、後は図面をなぞるだけで長さや面積、材料が自動計測されます。
手拾い感覚で計算式を入力するものと併用できるので使い分けをしています。
集計後の拾いデータを直接編集した場合、拾い根拠となる各部屋のデータまで自動で修正してくれるため、とても便利です。
変更前・後の変動した数量差分まで自動で表示してくれるため、設計変更やVE提案などにとても役立っています(図-2)。

図-2
 図-2
 

導入システムの特長「見積書作成システムKYOEI COMPASS 2.0」

積算した数量データを工種ごとに見積り用のデータに変換してくれますので、従来のコピー&ペーストなどの手間が一切なくなりました。
後は材料ごとの単価を入れるだけで提出用の見積りが作成できます。
単価についても、業者への見積り依頼~見積り査定も行えたり、類似物件からの単価引き当てなども有効活用しています。
簡単にExcelで出力できることもありがたいですね(図-3)。

図-3
 図-3
 

料金定額制&信頼のおけるサポート体制

今回の導入に当たり、年間定額でのサブスクリプションでのご提案をいただきました。
初期導入費用が比較的リーズナブルに感じたことと、次年度からも定額で利用できるので運用コストの管理が容易になりました。
 
料金の中にシステムサポート費用が含まれていることも大きかったですね。
協栄産業様で、専用のお客さまサポートセンターが設置されていますので、現在システムの運用中に分からないことがあった場合に活用させてもらっています。
 
もう一つ、製品バージョンアップ費用も込みになっているので、バージョンアップの度に追加費用がかからない点も良かったです。
 

今後の展望

システム導入以降、現在も満足して使用しています。
今後のBIM連携はもちろんですが、協栄産業様では、施工管理システムや維持管理システムなども取り扱いされているので、生産性向上のツールとして多角的な観点から検討していきたいと考えています。
 
協栄産業様には今後とも熱いサポートをお願いしたいです。


最終更新日:2025-05-28




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