戸田建設朝霞浄水場での活用例(その2)
工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達12」
会社概要 戸田建設株式会社
所在地:東京都中央区
創業:1881年
設立:1936年
資本金:230億円
従業員数:4,110人(2011年3月31日現在)
朝霞浄水場高度浄水施設の第二期工事現場で活躍するオリンパスイメージングの工事現場用カメラ「TG-810 工一郎」と連携する工事写真管理ソフトの最新版「蔵衛門御用達12」には、現場事務所の作業を画期的に短縮する新機能が搭載された。工事写真を工種ごとのフォルダーに自動振り分けする機能だ。この機能の使い勝手を戸田建設の技術者が評価した。

事務所に帰ってからの写真振り分け作業

朝霞浄水場の現場全景。手前は稼働中の高度浄水施設
工種ごとのフォルダーに手作業で写真を整理
朝霞浄水場高度浄水施設の第二期工事を担当する戸田・新井組・奈良建設JVで工事係を務める黛峻亮氏は、朝から夕方まで、1日に100枚も写真撮影することもある。黛氏の悩みは、現場事務所に戻ってから、写真を工種ごとのフォルダーに振り分ける作業だった。
これまでは工一郎で撮影した写真のデータを日付ごとに分けたフォルダーに収めた後、工種別のフォルダーに手作業で振り分けていた。
こうした写真整理の悩みはどの工事現場にもある。そこで、オリンパスイメージングの工事写真管理ソフトの最新版、「蔵衛門御用達12」には、TG-810 工一郎と連携し、現場での写真撮影時に振り分けるフォルダーを指定できる機能が搭載された。
使い方は簡単だ。まず、蔵衛門御用達12でパソコンに工種別のフォルダーを作る。そのデータをコピーしたSDカードをTG-810 工一郎に挿入すると、写真撮影時に液晶画面上で写真を振り分けるフォルダー名を1〜2階層で選べるのだ。
前の記事で、黛氏がアンカー工などの作業場所ごとに、TG-810 工一郎の液晶画面を使って工種を選んだ時、この機能を使っていた。
現場での撮影後、事務所に戻って工一郎のSDカードをパソコンに差し込み、蔵衛門御用達12で読み込むと、なんと、その場で工種別フォルダーへの振り分けが完了するのだ。

「蔵衛門御用達12」で工種別フォルダーに自動的に振り分けられた工事写真。
複数の工一郎から一つのフォルダー体系に振り分けられる
事務所での写真振り分け作業が瞬時に完了
黛氏は、工事全体の進ちょく状況を撮影する定点観測スポットになっている既設浄水施設の4階から現場事務所に引き揚げた。
早速、TG-810 工一郎からSDカードを取り出し、パソコンにセット。蔵衛門御用達12を起動してその日、撮影した工事写真を読み込むと、これまで長時間の手作業が必要だった工種別フォルダーへの振り分けが一瞬で終わった。
他のTG-810 工一郎からも同様に写真を読み込むと、各フォルダーの写真が増えた。「この機能は素晴らしいです。現場事務所に帰ってきてから写真を整理する時間がほとんどなくなります」と黛氏は感想を語った。
写真の振り分け作業を前もって撮影時点で行うことで、工事写真管理業務を前倒し、振り分けの確実性と施工管理業務の効率化を実現できるソフトなのだ。
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