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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

柔軟な対応で効率アップ設備積算システムの導入効果

第一設備工業株式会社

設備積算システム「PICK-UP」

会社概要 第一設備工業株式会社


東京支店見積部
部長 新野 実 氏
所在地:東京都中央区新川
資本金:4億円
従業員数: 約340名

営業内容: 空気調和設備工事・給排水衛生設備工事・電気設備工事・消防設備工事・エンジニアリング関連工事・リニューアル事業・その他設備

第一設備工業(株)は、空気調和・給排水衛生・電気設備を幅広く手掛け、建物の新築はもちろん増改築から保守・メンテナンス、既存設備の性能診断や省エネ化対応のリニューアル工事、さらには、建物のライフサイクルにわたって取り組んでいる。 そして、積算業務の効率化のため、2002年から設備積算システムを導入。今では他部署、他支店との連携もスムーズに行われ全支店・営業所に展開している。その導入のメリットを東京支店見積部新野部長に伺った。

当社は、1947年(昭和22年)の設立以来、半世紀以上にわたり「顧客第一」の理念のもと、空気調和・給排水衛生・電気設備工事を通じて快適な生活環境づくりに取り組んで参りました。そうした中で、お客様のニーズや期待、社会的な要請にお応えするべく、技術力の研鑚、人材の育成に努めて参りました。

見積業務におきましても、さらなる業務の効率化・見積資料の有効活用を検討し、2002年4月に㈱カンキョウエンジニアリングの設備積算システム「PICK-UP」の導入を決定しました。導入後の時代の変化や、他部署との連携に対応した様々な要望にもスムーズに対応して頂き、より使いやすいシステムとして、全店に展開しています。

作業環境を大きく変えた「画面拾いシステム」

拾う材料を選択し、画面に表示した図面をクリックすることで数量を拾うことができるため、非常に効率的で操作性に優れています。また、マルチディスプレイ方式に対応しているので、図面と拾いデータを別々のディスプレイに表示することができ、作業がスムーズに行えます。拾い数量はデータなので、拾いが終わると同時に集計ができ、とても効率的です。


(左)アイソメ図
(下)拾い画面

変更対応も怖くない安心のデータ修正

拾った軌跡の色や太さを自由に変更する事ができるため、用途や系統の変更でも柔軟に対応できます。また、設計変更等でデータの修正・削除等がある場合には、「拾いデータと拾い軌跡の連動機能」があるため、簡単に行えます。万が一、間違えてしまっても、修正が簡単にできるので、ストレス無く軽快に拾い作業を進めることができます。

柔軟なExcelオプション関連システム

せっかく作った見積データも、「PICK-UP」がインストールされていないパソコンでは、見ることも、有効活用することもできません。そこで当社では、次に挙げる3つのオプションを追加導入致しました。

①提出見積書Excel変換システム
その名のとおり「PICK-UP」で作成した提出見積書をExcelに変換できるオプションです。この機能は、データで見積書を必要とされるお客様に、とても喜ばれています。また、書式の登録も可能なので、指定書式のExcelデータを作成する際に威力を発揮しています。


提出見積書Excel変換システム
(左)見積画面
(右)職場風景


②原価分類表作成システム
こちらのシステムも、Excel上で作業ができるように作られているので、他部署・他システムへ、工事原価情報の連携を取る際に非常に便利です。また、複雑な操作方法を覚えること無く、基本的なExcelの操作も生かされているので助かります。
原価分類表作成システム


③見積書データベースシステム
既存の見積書をデータべースとして利用すると、大きなメリットが得られます。作成した見積書が妥当かどうかの判断材料として活用することや、後日に類似した用途・規模等の物件を検索して概算見積書を作成することもできます。また、受注した物件の情報を竣工まで追跡調査し分析することで、営業戦略上有力な判断材料となります。このシステムもExcelベースで動作するので、特別なインストール・設定も必要ありません。

見積書データベースシステム


PICK-UPは当初からソフトウエア技術者ではなく建築設備技術者によって開発されていると聞いていましたが、噂にたがわず期待通りのサポートができる体制を敷いています。ネットワークやパソコンの内容だけでなく、設備に精通した運用ノウハウも相談にのってもらっています。



最後に

建設業界ではBIMがもてはやされていますが、PICK-UP開発グループは積極的に研究していると聞いています。また、当社でも近い将来導入を検討しているクラウドコンピューターにも対応しています。㈱カンキョウエンジニアリングはこれからも技術進歩に的確に対応できるベンダーとして信頼しています。


最終更新日:2022-04-21




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