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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

ネットワーク対応土木積算システムで業務連携による効率アップ

みらい建設工業株式会社
草野作工株式会社
吉留建設産業株式会社

土木積算システム「GaiaMX」人気の秘密

 書籍版「建設ITガイド2008」の特集「積算ソフト利用実態調査&人気ランキング」でも、土木系部門で人気第1位だった「Gaia(ガイア)」。その人気の秘密をユーザー3社にうかがった。

会社概要 みらい建設工業株式会社
所在地:東京都千代田区/資本金:50億円/http://www.mirai-group.com/mkk/


みらい建設工業の宮本氏と「Gaia」は、付き合いが古く深い。今から20年ほど前に旧三井不動産建設時代に大型宅地造成現場の積算ソフトとして2本導入したのが最初という。

施工本部土木部 課長 宮本 勝則 氏 施工本部土木部 課長 宮本 勝則 氏


Gaia」と付き合って20年

 当社で初めて導入した当時、世の中にパソコンで使える積算ソフトは数えるほどしかなかった(当社も某ITベンダーと共同で積算ソフトを開発し販売もしていた)。歩掛りや単価データは積算基準を紐解き、人をかけて短期で自社作成する必要があった。問題は年度で更新される積算基準と単価への対応であった。
 そこで、当時まだDO S 版であった「Gaia」に目をつけ、当時一本2〜3百万円というソフトを導入した。大型工事なので予算に余裕があり、加えて所員にチャレンジ精神があったことと、歩掛り・単価データを作る手間を考えたら人件費分安いと判断したからである。当時、Gaiaは発売されたばかりで初期ユーザーに近く、予想通り(?)バグが多くて、そのやり取りはキングファイル3冊にも及んだ。しかし、確かに現場は効率化し積算業務の人員も減った。
 その頃、積み上げられるだけの似通ったシステムが多かったせいもあり、システムではなくデータ更新の重要性を認識した。「これからは積算ソフトは買う時代」というテーマで当時日経BP社から取材を受け掲載されたこともある。
 それから20年間のお付き合いであり、(私が貢献してはいないが)「積算ソフトと言えばGaia」と呼ばれるほど、建設業界に認められた立派なソフトに成長した。


ネットワークを利用したユーザー管理

 当社では、平成18年度現在で50本導入されている(プロジェクトJVでのライセンスを除く)。ほとんどのGaiaのライセンスをサーバで管理できる「GaiaMX」に変更した。その理由は、高速のネットワーク基盤が完備されたことが大きい。
 ユーザー管理と利用度の常時監視などにより適正な利用とライセンス数の過不足などを分析・把握し、不正使用などのコンプライアンスに対応できるようになった。
 また、ネットワーク上での積算結果の共有、利活用も徐々に広まっている。ネットワークからPCを切り離した場合は従来のようにUSBキーで認証し使えるのも魅力的である。
 さらに、導入担当者としても、コスト管理が厳しい時代、導入理由として説明しやすいし、利用者もネット上でのデータのダウンロードの手間を除けば、従来通りの使用に加えて使用機会が増えるために喜ばれる。しかも、社内サーバへのデータ導入・更新料は一定のため、使用ライセンス数が増えれば増えるほど、データ保守にかかる費用は台数割で安くなっていく。ビーイングも顧客の拠点にあるサーバにインストールすれば済むので、従来の媒体での配布の手間とコストは不要となる。これは、Win-Winモルである。この具体案を聞いたときに本当に実施するか疑問であった。今までの販社からクレームがつくのは必須だったからである。だが、ビーイングは断行した。素晴らしいと思った。


スピード感のある対応

 また、ユニットプライス対応版を他社に先駆けていち早く開発し搭載したのもGaiaである。他にも実行予算や工程ソフトとGaiaとの連携など、相変わらずチャレンジ精神は衰えないようだ。ビーイングの良いところは顧客ニーズの察知と対応が早いところであろう。
 最近では「Excelに書式とデータを吐き出せるのなら、計算式も吐き出して!」「参照した資料名と項目ごとにページも出力して!」など、無理難題を投げかけても顧客のためならと迅速に対応してくれる。しかも、提供価格が数万円と破格である。悩まず即座に注文となる。利用者ニーズだからだ。また、これまでにない歩掛り(公表済み)があれば、すぐに対応してくれる。
 「スピード感のある対応」、これが利用者にとって最も望むところである。積算ソフト業界では、今のところおそらくビーイングが“顧客満足度ナンバー1”ではなかろうか。その理由は他社と違い、製販および歩掛り・単価データの作成作業が一社で完結していることである。ニーズとトラブルを情報収集するために来社訪問数が最も多いのもビーイングに肩入れしたい要因の一つである。ニーズを聞き、迅速な意思決定により対応するスピード感と業界特有の動きに合わせたフィット感を大事にした継続的な企業活動をしていく限りは“Gaiaファン”として付き合っていこうと考えている。

                                                    

会社概要 草野作工株式会社
所在地:北海道江別市/設立:昭和28年/資本金:9,000万円/従業員数:50名/主な事業
内容:特定建設業(土木工事業、建築工事業、とび・土工・コンクリート工事業、鋼構造物工事業、舗装工事業、造園工事業、水道施設工事業)/http://www.kusanosk.co.jp


 草野作工は創立50余年の歴史を持つ北海道密着型の企業である。主に、橋梁・道路・下水道など工事内容も多岐にわたる。同社では、すでに10年以上にわたりビーイングの「Gaia」を利用し、その機能を存分に有効活用している(現在は、「GaiaMX」)。


技術部長 西島 洋介 氏 技術部長 西島 洋介 氏


 今日、建設業界では公共工事が減少する一方、入札制度改革等で担当者の業務負担は増加傾向にある。
 弊社では年間100本近くの積算を概ね一人で行っているが、「GaiaMX」の設計書入出力機能でPDFの設計書をそのまま読込み、工種の入力負担を減らし、充実した北海道データを基にスピーディかつ精度の高い積算を実現している。電子入札用工事費内訳書等は、GaiaMXで作成した工事データをExcel出力機能で定型書式に変換し作成時間を短縮することで、業務負担の軽減につなげている。さらにGaiaMXは顧客要望を幅広く取り入れたソフトであり、ビーイングが全社一丸となってサポートしてくれる点は、利用者として非常に心強いものである。また、積算データから工程管理、実行予算の各システムへの連携も可能で、スムーズに業務移行できる点も役立っている。
 どの積算ソフトも便利だが、結局は利用する人が積算自体の知識を習得していることが大事であり、GaiaMXの積算根拠確認、詳しい工種質問を利用して初心者の教育ツールとしても活用できる。これだけの機能を備えたGaiaMXを今後も継続して使用していくつもりである。

                                                    

会社概要 吉留建設産業株式会社
所在地:鹿児島県鹿児島市/設立:昭和21年/資本金:3,000万円/社員数:126名/
主な事業内容:総合建設業

 公共事業予算の削減、入札制度改革などにより建設業界ではこれまでにない厳しい淘汰の時代に入っている。吉留建設産業においても、建設業界の大きな変化に対応すべくIT化の推進に取り組んできた。その一環として、1996年4月にビーイングの土木積算システム「GaiaEx」を導入。以来今日に至るまでバージョンアップを繰り返し、現在は「GaiaMX」を利用している。

工務部技術管理課長 榮 富吉 氏 工務部技術管理課長 榮 富吉 氏


積算スピードが向上

 「GaiaMX」は、ネットワーク対応なので、毎年発生する膨大な歩掛リ・単価データが、サーバ側で一発更新が可能となる。よって、どのパソコンで積算しても統一された歩掛り・単価を利用することができ、積算ミスが激減した。また、積算基準に沿った、わかりやすい質問形式であるため、正確な積算を行うことができる。その結果、飛躍的に積算スピードが向上した。


メーカーサポート

 不明な点はサポートセンターに問い合わせしている。回答も早く積算書を作成する上でのアドバイス等を得ることもできる。また、各種要望なども随時システムに反映してくれるため、強い安心感を持って利用している。









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