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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

全社横断的なBIM活用ワーキングが始動 Rebro(レブロ)を核に本格的な施工BIM活用へ!

新日本空調株式会社

Rebro(レブロ)

新日本空調株式会社
 
 

     
事業推進本部 副部長 廣島 雅則 氏
首都圏事業本部 リニューアル事業部 技術管理部 部長 遠田 幹典 氏
首都圏事業本部 リニューアル事業部 技術管理部 高橋みゆき 氏
(左から)

所在地:東京都中央区(本社)
設立:1969年10月
資本金:51億5,860万円
従業員:単体 1,086名 連結 1,588名(2019年3月31日現在)
事業内容:空気調和、冷暖房、換気、給排水、衛生設備等の設計、監理ならびに工事請負
 
 

わが国屈指の総合設備会社である新日本空調株式会社は、国内初の地域冷暖房システムからクリーンルーム、原子力設備等に至るまで、数多くの先進的な空調設備を実現し、業界を牽引し続けてきた空調エンジニアリングのパイオニア&リーディング企業である。BIMへの対応にも現場ごとに取り組んできたが、2018年、全社横断的なBIM活用ワーキンググループを創設。独自に施工BIM活用への本格的な取り組みを開始した。同社の取り組みの背景と狙いについて、事業推進本部の廣島雅則氏とリニューアル事業部の遠田幹典氏、高橋みゆき氏に伺った
 
 

変化のきっかけはリニューアル事業部から

「BIMへの対応については、私たちもかなり以前から取り組んできました。ただ、設備工事会社である当社にとって、BIMはやはり物件対応が基本。発注元の方針に従って対応していました」そう語るのは、新日本空調株式会社(以下SNK)事業推進本部の副本部長 廣島雅則氏である。BIMに関しては現場ごとに調整していた同社だが、やがて変化の時が到来する。そのきっかけは意外な所から生まれた。
 
「リニューアル事業部は、その名の通り改修工事専門の部隊です」同事業部技術管理部の部長 遠田幹典氏はそう語る。改修工事が中心となるだけに、現場は古い建物が多く、中には図面さえ残っていない現場もしばしばだ。そうした現場では、新たに現況を計測し、図面を起こし直すなど、大変な手間がかかることが多かった。「そこで3 年ほど前、私たちは3Dレーザースキャナーを用いた図面化の手法に着目しました」遠田氏らは外注業者に依頼して数回の試験運用を行った後、3Dレーザースキャナーを導入。自分たちの手でこれを運用し始めた。だが、その矢先に一つの問題に直面したのだという。実際に作業を担当した高橋みゆき氏は語る。「点群データのCADへの変換精度が低かったため、現場で使えるレベルの図面に仕上げるには、そこから非常に多くの修正が必要でした。そのため、どこまで修正し、どこから現場に任せるのかという切り分けの判断が難しく、悩ましい問題となっていたのです」そんな高橋氏のもとへ届いたのが、InfiPointsの開発元であるエリジオン社からの「NYKシステムズと共同開発したレブロリンクを利用すれば、InfiPointsのデータもきれいにレブロへ移行できる」というアドバイスだった。
 
「NYKシステムズと共同開発したレブロリンクを利用すれば、InfiPointsのデータもきれいにレブロへ移行できると言うのです」レブロリンクで出力されたモデルデータは、レブロ上に高精度で再現され、図面に仕上げる手直しも激減したのである。「正直驚きました。本当に1日もあれば、明確に“ここまで仕上げた”と現場に言える図面を作ることができたのです。以前であれば、確実に2倍以上の時間が必要だったでしょう。レブロリンクにより、半減かそれ以上の効率化が実現できたわけです」(高橋氏)。
 

プロパティによる配管属性の確認と変更

 


アラウンドビューで多角的に確認


2つの潮流が1つになって生まれたBIM活用ワーキング

「レブロが3次元の設備CADというだけでなく、BIMとの連携を視野に入れたツールであることは分かっていました。実際、導入した時は、以前から考えていた“BIMへの道筋”も見えた!と感じたほどです。例えば3Dスキャンを用いた図面作成も、最終的には作り上げた設備モデルにさまざまなデータを入力し、これをデータベースとして保守や維持管理の工程につなげていこうと考えていました。まさに後工程におけるBIMの活用法そのものと言えますね」(遠田氏)そして、こうしたBIM活用を目指す流れはSNKの他事業部においても徐々に活発化し始めていたのである。
 
「前述の通り、新築担当の各部門では、現場ごとにBIM活用に取り組んでいましたが、バラバラでの取り組みはどうしても効率が悪くなります。BIMに取り組むなら、やはり全社的な動きが必要だという機運が盛り上がっていました」(廣島氏)
 
一方、こうした動きと軌を一にして、リニューアル事業部におけるレブロの活用も広がっていた。「レブロはとにかく覚えやすく使いやすいです。ビデオ学習もできるし、実機によるセミナーもある。これまでのCADよりも圧倒的に修得しやすいと感じます。現場の若手からも“使いやすい”という声をよく聞きます」(遠田氏)結果、短期間で現場での利用が急増したのである。
 
こうした流れの中、2018年の秋に、BIM導入を目指す2つの流れが1つに合流し、新たなワーキンググループ「BIM活用ワーキング」が誕生した。メンバーは首都圏事業本部に属する新築部門・リニューアル部門の各事業部が産業系・ビル系を問わず顔をそろえ、文字通り全社横断的な活動となった。「これまで各事業部がバラバラに進めていたBIM活用に関わる取り組みを、この“BIM活用ワーキング”が中心となって統括し、効率的に進めています。特に施工が主体の会社ですから、施工BIMの活用とこれによる現場業務の効率化が大きな目標となっています」(廣島氏)。
 

 現場写真          点群画像          レブロのCG
 

現場の全体図


 

BIMの活用と効率化が欠かせない「これから」の現場

「BIM教育に関する全社的な取り組みについては、すでに2019年度から始まっています。具体的には、技術系の新入社員全員を対象としてレブロの操作教育を開始しました。これはすでに定期研修のカリキュラムに組み入れていますので、今後SNKの若手技術者全員がレブロを使えるようになると思います」(廣島氏)。BIMを導入する現場は着実に増え続けており、この流れとともに現場の設備業者向け統一CADとしてレブロが指定されるケースも多くなっているという。
 
「本社内でも使用していますが、多くは現場で使用しています。3Dスキャン関連の運用に留まらず、BIMとしても利用が増えているようです。もちろん、設計部や新築の現場等での利用も促進しています」。こうした動きは今後さらに加速していくだろう、と遠田氏は言う。
 
「レブロリンクはInfiPoints用だけでなく、ゼネコンに多く採用されているBIMソフト用のアドインも提供されています。従って、BIMの活用現場であれば、設備業者各社がレブロを使うことで、より大きな効率化が図れます」(廣島氏)
 
 


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