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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

CIMモデルの情報管理・納品ツールとして活用

パシフィック コンサルタンツ株式会社

BIM/CIM Ark

パシフィック コンサルタンツ株式会社

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交通基盤事業本部構造部橋梁第一室
チーフプロジェクトマネージャー
伊東 靖 氏 (左)
大阪本社交通基盤事業部 保全企画室
永田 佳世 氏 (右)

本社:東京都千代田区
設立:1951年9月(1954年2月現法人に組織変更)
資本金:4億 9,000万円

パシフィックコンサルタンツは東京の首都圏本社と大阪本社で、「BIM/CIM Ark」を導入した。
土木業界で幅広く使われているDWG形式の3Dモデルに各部分の属性情報を組み込んで一体化し、ビューワーソフ トとともに発注者に納品できるのが特長だ。







CIMの成果品を発注者が活用できるツール

「CIMの特徴は3Dモデルの各部分に埋め込まれた属性情報にあります。これを発注者の方にも見てもらう方法はないかと考えた結果、たどりついたのがBIM/CIM Arkでした」
と語るのは、パシフィックコンサルタンツ大阪本社交通基盤事業部 保全企画室の永田佳世氏だ。
土木構造物を3Dモデルで設計するCIMが、国土交通省で試行され始めたのは2012年だ。
しかし、建設コンサルタントや建設会社がCIMソフトで作成した3Dモデルを発注者に納品する方法としては、いまだにアニメーションが主流だ。

「CIMモデルを読み込めるソフトや、高性能のパソコンはまだ、発注者の事務所ではあまり導入されていません。BIM/CIM Arkは、さまざまなソフトで作成した3Dモデルを1つにまとめて統合モデルを作ります。そして属性情報とWindows版のビューワーソフトをまとめた実行形式のEXEファイルとして発注者に納品することができます」
と永田氏は言う。


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CIM業務でのデータ作成から納品までをサポートするBIM/CIM Ark


ソフトがなくてもCIMモデルのチェックや修正依頼

EXEファイルをWindowsパソコンで開くと、CIMモデルが表示され、視点を動かしながら移動する『ウォークスルー』や拡大・縮小、モデルの断面表示などを行いながら、CIMモデルを隅々までチェックすることができる。

パシフィックコンサルタンツがBIM/CIM Arkを評価する理由として、4Dシミュレーション機能がある。

「タイムスライダーを動かすと、基礎の掘削から足場や型枠の設置、鉄筋の組み立てやコンクリート打設などの工程をアニメーションのように見ることができます。3Dモデルを見るだけなら3次元ビューワーソフトもいくつかありますが、4Dシミュレーションはできません」
と永田氏は語る。




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4Dシミュレーションも行える

さらに、各部分の属性情報の内容を見たり、3Dモデル上に修正依頼なども書き込んだりすることも可能だ。
チェック済みのファイルをメールに添付して返送すれば、CIMソフトがなくても発注者がCIMのワークフローに参加できるのだ。


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CIMソフトがなくてもモデルの各部分をチェックできる



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属性情報の書き出し、再読み込みも可能

CIMの3Dモデルと属性情報を一体化できるファイルとしては「IFC形式」がある。
しかし、土木分野での3D設計にはAutoCADが多く使われ、ファイルも「DWG形式」が一般的だ。
BIM/CIM Arkの特徴は、DWGファイルに属性情報を一体化して保存できることだ。

DWGファイルに属性情報を入れると聞いて、驚く人もいるだろう。
この機能には長年、AutoCADを使ってきたパシフィックコンサルタンツの経験が生かされている。

「DWGファイルにはコメント的なことを書き込める部分があることは以前から知られていました。この部分に属性情報を書き込むようにしたら、DWG形式でCIMモデルが保存できます」
と、交通基盤事業本部構造部橋梁第一室の伊東靖チーフプロジェクトマネージャーは説明する。



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属性情報の書き出し、読み込みもできる


「IFC形式を書き出せるBIM/CIMソフトを使える人は、土木分野では非常に少ないのが実情です。使い慣れたAutoCADでCIMモデルが作る道が開けたことで、社内全体でCIMの業務を行えるようになります」(伊東氏)

しかも、属性情報だけをコンマ区切りテキスト(CSV形式)として書き出したり、そのデータをExcelなどの表計算ソフトで編集してCIMモデルに戻したりすることもできる。
土木技術者におなじみのCADソフトやファイル形式を使って、CIMの実務が行えるのだ。


将来は維持管理機能での活用も期待

パシフィックコンサルタンツでは、BIM/CIM ArkをCIMモデルの発注者への納品ツールとして使っていく他、今後は維持管理用ツールとしての展開も期待している。

「前バージョンのBIM/CIM Viewerに書き込める属性情報はテキスト情報のみでしたので、URLなど他のファイルへのリンクも書き込めるように要望を出しました。BIM/CIM Arkではその機能が実装され、写真台帳や点検履歴、図面などの資料とCIMモデルを一体的に管理することも可能になり、維持管理業務などにも使えるようになると期待しています」
と伊東氏は語る。

BIM/CIM Ark Seriesには3つのバージョンがある。
「BIM/CIM Ark」は最上位版で上記のフル機能、「BIM/CIM Ark Assist」は属性情報の入力以外の機能、そして無料の「BIM/CIM Ark Viewer」は属性情報の入力と実行ファイルの作成以外の機能を搭載している。




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