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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

変わらない操作性で保守コストは10分の1に!

株式会社 エイテック

2次元互換CAD「JDraf」

株式会社 エイテック

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左から
角 祐樹 氏、石川 清 氏、
富樫 一秀 氏、前田 政俊 氏

本社:東京都渋谷区本町4-12-7 住友不動産泉西新宿ビル6F
設立:昭和43年11月
資本金:9500万円


株式会社エイテック(本社:東京都渋谷区)は、設計・施工管理、交通データ計測・解析、地理空間情報構築を専門とする建設コンサルタントである。
今回2次元汎用CADソフト「JDraf(ジェイドラフ)」の導入経緯・効果について同社の技術者の皆さんに話を伺った。


40本のネットワークライセンスを導入

エイテックの設計部門は橋梁、開削トンネルなどの道路構造物や、造成に伴う擁壁などの構造設計を強みとし、東京外環道や横浜環状北線などの有名構造物も多く手がけている。
同社は設計に使用するCADとして「JDraf」を40本導入した。

「それまでは建設業界で普及している3次元CADやその2次元版を使っていましたが、年間保守コストが高いことや、ライセンス管理に手間がかかることが課題でした。日常業務では2次元機能しか使わないので、JDrafへの転換を決めました」と上席理事の石川氏は説明する。

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JW感覚でも使用可能


導入コストが1/3、保守コストが1/10

「数種類のDWG互換2次元CADを社内で比較検討した結果、性能や価格はもちろん、開発元のジェイドラフ社にはCADに強いスタッフが多くサポートがしっかりしていることなどを評価してJDrafを選びました。役員会でも了解が得られ全面導入となりました」(石川氏)
その結果、初期導入費は従来使っていたCADの3分の1以下となり、2年目以降の年間サポート料金も約10分の1になる見込みだ。

「もちろん、CIMで行う設計業務のために、従来の3次元CADソフトも3ライセンスは残してあります。しかし、CADにかかる費用がかなりコストダウンできました」(石川氏)


従来のCADと変わらない操作感覚

「JDrafは、メニュー構成など、従来のCADとほぼ同じ感覚で使えるように配慮されているので、スムーズに使うことができました。DWG形式のファイルも問題なく開くことができ、図面の再現性もほとんど問題ありません」と技師の角氏は説明する。

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クラシックまたはリボン画面へ切替が可能


JDrafの導入を機に、同社では毎月1回、CAD活用に関する会議を開催し、JDrafで設計の生産性を高めるための情報交換を行っている。


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「他のCADで作成したDWGファイルをうまく表示できないといった問題もまれにあります。そんな時には、ジェイドラフ社に報告して原因究明とソフトの改善を依頼しています。先日、楕円のオブジェクトが表示されないことがありましたが、調べてみると楕円が1周半回っていることが分かりました。ジェイドラフ社ではJDrafをカスタマイズしてこんなデータでも再現できるようにしてくれました」(角氏)


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根幹的な部分で改造が必要な場合には、JDrafのCADエンジンを開発しているドイツ・Graebert社とジェイドラフ社が連携し、改良を進める。

JDrafのDWG入出力機能は、「OpenDesignAlliance」という国際組織で継続的に開発が行われている。
DWG形式は毎年、少しずつバージョンアップされるため、JDrafのDWG入出力機能は最新版から1年遅れて追いかける形になる。


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「しかし、建設業界では数バージョン前のCADを使っている企業が多いため、設計業では旧バージョンのDWG形式を指定して業務を行うことがほとんどです。そのためJDrafでも実用上の問題は感じません」と技師の富樫氏は言う。


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便利な“ 切り離せる”ネットワークライセンス

同社では、JDrafのネットワークライセンス版を導入し、インターネット上のサーバーで管理している。
そのため東北支店や関西、中国の各支社でもライセンスを有効利用できる。

「出張先などではインターネットに接続しにくい場合もあります。そんなときは、1本だけネットワークライセンスから切り離し、スタンドアロン版と同様に使うこともできます。誰がライセンスを持ち出しているのかも分かるので、面倒なライセンス管理から解放されます」と技師の前田氏は語る。

同社は今後、スタッフの増員があれば、JDrafのライセンス数を柔軟に増やしていくという。

何かあったときにベテランCAD技術者がすぐに対応してくれるジェイドラフ社ならではの安心感もある。

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