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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

「東京水」を造る! 朝霞浄水場の工事現場で活躍する工一郎

戸田建設株式会社

戸田建設朝霞浄水場での活用例(その1)

工事現場用カメラ「TG-810 工一郎」


会社概要 戸田建設株式会社
所在地:東京都中央区
創業:1881年
設立:1936年
資本金:230億円
従業員数:4,110人(2011年3月31日現在)


戸田建設株式会社埼玉県朝霞市にある東京都水道局の朝霞浄水場で、高度浄水施設の第二期工事が行われている。「東京水」として知られる高品質の水を造る施設の工事の施工管理を支えているのが、工事現場用カメラ「工一郎」シリーズと工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達」だ。山留めアンカーの施工から、掘削、配筋、コンクリート打設までさまざまな工種が同時進行する現場で、施工を担当する戸田建設の技術者が最新の機能をチェックした。


戸田・新井組・奈良建設JVの黛峻亮氏
「TG-810 工一郎」で朝霞浄水場第二期工事の工事写真を撮る戸田・新井組・奈良建設JVの黛峻亮氏

ポンプ棟の現場
アンカー工や掘削工が進むポンプ棟の現場。TG-810 工一郎で撮影

十数台の歴代「工一郎」が活躍

 敷地面積約23万m2の広大な朝霞浄水場は、東京都水道局がミネラルウォーター級の水質を誇る「東京水」を作る高度浄水施設だ。現場では、既設の浄水施設に隣接して第二期浄水施設を建設している。
 建屋の規模は長さ198m、幅103mにも及び、地下は最大深さ16.5m、地上は最大高16.2mというスケールの大きさだ。地下にはポンプ室や配水池、地上にはオゾン接触池や活性炭吸着池などを収容する。
 現場ではさまざまな工種が同時並行で動いている。中間ポンプ棟の現場では、アンカー工で山留めをしながら地盤を掘り下げている。配水池棟ではコンクリートを毎週200m3前後を打設している。生コンクリートのほか、管材や鉄筋など、膨大な建設資材が搬入されてくる。
 搬入される資材や、配筋、アンカー工の打設などの施工状況をくまなく記録するため、工事現場用カメラは欠かせない。この現場ではオリンパスイメージングの「TG-810工一郎」や「μTOUGH-8000 工一郎」、さらには「μ1030SW 工一郎」など、十数台の工一郎シリーズが使われている。
 「浄水場の工事なので、管材の搬入時には数量や口径、長さなどをしっかりと写真で記録しています。このほか、生コンの空気量やスランプなどの試験結果から、配筋の施工状態、現場全体の工事進ちょく状況の定点記録まで、工一郎はフル稼働しています」と、施工を担当する戸田・新井組・奈良建設JVで工事係を務める黛峻亮氏は語る。

作業計画と日常管理作業計画と日常管理
現場での撮影時に写真振り分け用の工種を選択できる。
液晶画面の左側に表示された工種(左)とTG-810 工一郎で撮影したアンカー工の作業現場(右)

「現場で振り分けられるとは」と親方も絶賛

 朝霞浄水場の現場事務所で、工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達12」で作成した場所別工種別のフォルダー構成をSDカードに入力。「TG-810 工一郎」にセットして現場に出かけた。まず向かったのは、中間ポンプ棟の山留めを支えるアンカーの施工現場だ。
 黛氏は初めて振り分け機能を使うにも関わらず、工一郎の液晶画面を見ながら手慣れた様子で「写真振り分け」→「チュウカンポンプトウ」→「アンカーコウ」と、振り分けるフォルダーを選択。その場で数枚の写真を撮った。
 その場にいたアンカー工の親方さんもこれにはビックリ。「現場で写真が振り分けられるのか」と、不思議そうな面持ちで工一郎の画面をのぞき込んでいた。
 続いて向かったのが配水池棟の建屋を施工中の現場だ。巨大な建屋の脇にはコンクリートポンプ車が待機し、次々と到着するコンクリートミキサー車の生コンを打設していく。1台4.25m3のミキサー車が1日に50台前後もやってくるという。
 コンクリートポンプ車からやや離れた場所では、生コンの空気量測定が行われていた。生コンを密閉式の容器に入れ、圧力を加えると付属のメーターに空気量が表示される仕組みだ。黛氏の仕事には、このメーターの数値を写真撮影で記録しておくことも含まれている。

ダクタイル鋳鉄管、空気量の細かいメーターを接写高輝度LEDランプ

“懐中電灯”になった高輝度LEDライト

 配水池棟の地下部分は既に完成している。地上から枠組足場を下りて地下室に入ると、地上の明るさに慣れた目には、真っ暗闇のようだった。グレーチングが敷き詰められた通路の下にはこの浄水場で最大となる直径2.4mの管路が敷設されていた。隔壁の向こう側は「商品」となった水道水をため、各家庭やビルなどに送る配水池だ。
 ここで役に立ったのは、工一郎に備えられている「高輝度LEDライト」だった。もともとは暗闇の中でフラッシュをたかず、ほどよい明るさの写真を撮るための機能だが、ちょっとした懐中電灯代わりにもなるのだ。
 地下室内でフラッシュを発光させると、舞っているチリが写真に写り込んだり、コンクリートの微妙な質感が撮影できなかったりすることも多い。黛氏はこれまで、高輝度LEDランプを使っての撮影を試していた。

写真ファイル名のリネームも不要の工一郎

 工事全体の進ちょく状況を撮影する定点観測スポットになっている既設浄水施設の4階から写真を撮って現場事務所に引き揚げた。
 これまでは、工一郎からSDカードを取り出して、パソコンにセット。日付別のフォルダーに原本として保存した後、工種別のフォルダーに手作業で振り分けていた。
 複数のデジカメの写真が、この段階で一つのフォルダーにまとめられることになる。もし、別のデジカメからたまたま同じファイル名の写真があった場合、上書きされてしまう心配もある。その点、TG-810 工一郎にはファイル名の頭2文字を好きな英数字に設定できる機能がある。JVの職員ごとにイニシャルを付けるなどしておくと、同じファイル名になってしまう心配もない。
 黛氏は「これまではファイル名を付け直すリネームソフトを使っていました。TG-810工一郎なら、その手間さえも省けてしまうのですね」と感想を語った。
 さらに、蔵衛門御用達12を使用することで、工事写真の整理作業は画期的に効率化されることになる(詳しくは本誌P.148〜149を参照のこと)。
 第二期工事は2013年度末に完成する。その後、2014年度末に設備工事や場内整備工事が完成すると、1日当たり170万m3もの高度浄水処理水を供給できるようになる。工一郎に課せられた使命は、第二期工事の完成まで品質管理を現場の最前線で支えることだ。

現場概要


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