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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

BIMデータの活用〜3次元データの施工への活用事例〜

株式会社 九電工

Brain Gear PLANT Edition


会社概要 株式会社 九電工
所在地:福岡県福岡市
資本金:79億188万円
従業員:5,733名(2010年5月31日現在)
主な事業内容:電気工事設備設計施工、空調・衛生設備工事 設計施工、プラント設備設計施工、環境設備設計施工ほか

杉野 光 福岡市に本社を置く(株)九電工は、総合設備業として全国で多くの実績を有している。2004年よりBIMシステム「Brain Gear PLANTEdition」を導入し、実現場での3次元配管モデル活用を実践、設計品質の向上とコスト削減を実現。3次元モデル化によるウォークスルー機能の活用は設備業界での先駆的な3次元データ活用といえる。今回はその取り組みの推進者であるエコ事業推進本部 エネルギー事業部 事業計画グループ長 杉野 光氏に話を伺った。

エコ事業推進本部 エネルギー事業部 事業計画グループ長 杉野 光 氏

建設業の情報化の必要性

 建設業の事業環境は非常に厳しく、受注競争の激化や、資材や労務費の急激な高騰が重なり、企業の収益を圧迫している。また改正建築基準法の影響で、今まで以上に設計図書の整合性が求められている。現状の設計・工事部門のCAD運用は、図面作成業務を中心としており、データ連携による効率化は実現されているとはいえない状況にある。
 これらの課題を解決するにはITを活用した業務プロセス全体の効率化が必要であり、既存業務を見直し、CADを単なる作図効率化ツールとしてではなく情報処理ツールとして活用する必要がある。
 ・生産情報の 交換・共有・連携・活用
 ・属性データを含む高度な情報共有
 といったITを活用した情報共有可能な技術支援型のCAD運用が必要になる。
 弊社のエネルギー事業部では2004年よりBrain Gearを採用している。Brain Gearは、AutoCAD Architectureベースの建設設備設計用の3次元設備統合CADシステムである。


CADの活用状況と効果

 Brain Gear選択理由としては次のようなものが挙げられる。
 ・AutoCADと100%の互換性
 ・簡単な操作性
 ・設計図/施工図のデータ流用が容易
 ・2次元から3次元への変換が容易
 ・正確な拾い/集計機能が可能
 ・2次元、3次元部品の作成が容易
 当初は設計・施工図面作成および積算を目的に採用した。2005年より3次元モデルを利用した客先プレゼンに活用。2007年よりウォークスルー機能を活用した客先プレゼンを開始。2008年より上記機能をさらに積極的にプロジェクトで活用し、客先より良好な評価を得ている。
 現在までの3次元CADの活用効果には次のようなものが挙げられる。

●生産性の向上として
 ・配管図作成の時間短縮が図れた

●図面の整合性として
 ・3次元への展開がスムーズに行え、プレゼンテーションに活用できた
 ・3次元モデルで空間イメージを視覚的に確認でき、施工前に保守メンテナンスを意識した、精度の高いシミュレーションが可能になった

●設計意図の伝達として
 ・プロジェクト関係者が完成イメージを共有でき、信頼性の向上が図れた
 ・機械室などにおいて、保守メンテを含めたスペース検討に役立っている


平面図ウォークスルー機能の活用
平面図                       ウォークスルー機能の活用

Brain Gearの特長

■習得が容易
使い慣れたAutoCADツール、直観的な効率化コマンドの利用により、配管図作成時間を大幅に削減。

■迅速な編集
ダブルクリックオペレーションよる配管ルート作図、経路編集や注記編集がコマンド起動なしで利用可能。

■3次元データ同時作図
必要な時に必要な3次元を生成。

■配管干渉チェック
保温材、防露材の厚みを考慮した干渉チェックが可能。

■共有
他CADデータの有効利用(3次元機器・構造データ)

■平面・断面連動作図

■標準化
カスタマイズ可能なシンボルライブラリ


3次元モデル実施例3次元モデル
3次元モデル実施例                3次元モデル

今後の取り組み

 BIMは、建物の情報を一元的に管理することで、建物のライフサイクルにおいて必要な情報を必要な時に抽出し活用する概念である。3次元設備設計は既に実用段階に入ってきている。3次元モデルを活用した設計、ウォークスルーを活用したプレゼンテーション、さらに属性の高度利用として積算連携といった生産の流れに沿ったデータ活用が期待できる。
 今後、3次元モデルの運用技術の確立により、情報処理ツールとしてのCADデータの利用範囲はますます広がっていくことは十分予測できる。
 業務効率化と品質向上が求められる中、弊社においてもさらなる3次元CADデータの活用方法を試行し適用範囲を広げるよう展開していく。


■今後のデータ連携イメージ
今後のデータ連携イメージ

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