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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

職人気質を唸らせた積算ソフトの実力

春田工務店

建築みつも郎

会社概要 春田工務店
所在地:神戸市長田区

建築みつも郎 昔ながらの職人気質な春田工務店の春田社長。デジタルカメラなどは早くから導入したものの、積算ソフトは良いものになかなか巡り会えなかった。そんな春田社長の積算ソフト導入の決め手となったのは、そのソフトが自分と同じ職人技を持っていたこと。今回は導入した「建築みつも郎」の魅力について語っていただいた。

代表 春田 富春氏

同社の歴史

 私は、神戸で春田工務店をやらせてもらっている春田富春と申します。大工一筋30年を越えました。
 九州の北、対馬に生まれた私は物づくりの好きな少年でした。博多で建築の修行をつんで、神戸にやってきました。文字通り裸一貫でやってきた私には、何もかもが新鮮でした。
 人の多さには少し閉口しましたが、仕事が辛いと思ったことはありません。一生懸命前向きに仕事をして、なんとか建築のことなら何でもできると頑張っています。
 新しい試みにはいつもチャレンジする一方、寺社仏閣の建築にも興味を覚え、諸先輩方に指導をいただきながら今日があります。
 工事写真の記録にデジタルカメラを使用したのは、同業者仲間でも早い方だと思います。ただ積算やCADの導入にはどうしても時間がかかってしまいました。まだ導入していない建設業の方も多いとは思いますが、大工道具が進化する以上のスピードでとても使い良くなっています。最近ではノートパソコンが現場に行く車に欠かせません。ちょっと打合せがあっても、過去の現場の写真や書類をすぐに呼び出せるのが便利で仕方ありません。


見積ソフトについて

 少し前になりますが、大手の企業での営繕などを担当していた時、書類の提出などが煩雑でとても苦労した経験から、いろいろなソフトを探していました。もちろん、表計算ソフトやワープロの機能を活用するといったことも試してみたのですが、時間や検証の手間など、なかなか使い物にはなりませんでした。
 自分でも反省点なのですが、マニュアルの類はどうしても読まないので、いつも試行錯誤でソフトを覚えていきます。確かに最初は無駄が多いのですが、ソフトを作る人も建築を手がけるわれわれも同じ職人のような気がして、こんな機能があれば…と画面を探して「見つけた!」と感動するのはとてもおもしろいです。作り手と使い手のあうんの呼吸が大好きです。いい道具に出会った時にある、一種の感動に似ています。


「建築みつも郎」との出会い

建築みつも郎   建築みつも郎
                       階層画面

 そんな私が知人の紹介で「見積もりするならみつも郎」と言われて、資料を取り寄せました。
 最初は汎用のみつも郎というソフトを見たので、自在に印刷できるのはいいが、建築にはちょっと向かないと思ったのですが、ちょうどその時に「建築みつも郎」があるのを知りました。さわってみると、とても良くできています。プログラムのことはよくわかりませんが、作り手の職人技を感じたソフトでした。
 特に階層のデータをいとも簡単に編集できること、B5横のサイズにきれいに印刷できるのは、今まで探したソフトとは格段の差でした。すぐに導入して、使い始めると、まるで魔法のように何でもできました。
 他社のソフトではすぐにはできなかった、材積の小数点4桁も設定を変えるとすんなり入ります。木材を扱うことの多い私にはとても重宝でした。
 サポート窓口に一度電話をしたことがあって、なんでいろいろできるのだろうと問いかけると、「お客様の声を反映して現在のソフトになりました」との答えでした。当初から数えると20年くらい歴史があるようです。
 金額調整機能などは、今までの苦労が嘘のようで、まるで私のためのオーダーソフトのようでした。


便利な機能

 最近、私が建築みつも郎でハマっているのが、積算補助の機能です。
「マイホームデザイナー」で作った図面から、部材の項目や数値を見積へ持ってくることができます。確かに少し補正が必要なのですが、大体の部屋割りができてから、拾い出しの項目が出てくるだけでも、ミスによる落ちがなくなりました。大きなシステムならできるものもあるのでしょうが、この価格帯でパースからの連動となると初めてではないでしょうか。
 また、下地の工法による見積項目の違いも仕分けできるので、とてもありがたいです。

建築みつも郎   建築みつも郎     見積帳票_表書                       3Dマイホームデザイナーからの取り込み
     見積帳票_内訳
     見積帳票_明細


過去データを有効活用

 最近は見積書を真剣に見る施主様も多く、余裕の数値などはとても心証が悪いものです。正確に積算すると、価格というよりも信頼が増します。少し手数はかかってもきれいな自信のある見積書を渡すと、ほとんど成約できます。
 また、建築みつも郎でいろいろなデータがたまってくると、次の見積がとても楽になりました。ALC構造の見積なら、過去のデータを探してくると、項目がほとんどそのまま使えます。もともと自分が苦心した書き方ですから、とても役に立ちます。
 過去の単価は、変更に注意しないといけませんが、工法や仮設材の使い方など自社のノウハウも見積書の中にはめ込まれているので、次の見積がとても楽になります。増改築なども、複数の過去データから必要なところを抜粋して作成します。これがとても便利で、いつも感心する機能としては「成約マーク」があります。
 過去データといっても何回か変更していくので、ほぼ同名のファイルがあっても、「成約」時のファイルがすぐに探せます。なんでもなさそうな機能ですが、私には感動ものでした。

 最近オフィシャルのガイドブックを手に入れて、自分の知らない機能を発見しました。まだまだ奥は深そうなので、マニュアルも読まないといけないなぁと思っています。

建築みつも郎     建築みつも郎
 金額調整                   ガイドブック




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