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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

日本と中国での共同作業により80台のネットワークで積算業務の効率化実現

株式会社 茜積算

建築積算システムFKS・見積書作成システム KYOEI COMPASS

会社概要 株式会社 茜積算
所在地:東京都練馬区
資本金:4,500万円
従業員数:60名
主な事業内容:建築工事の数量積算、工事費積算、工事内訳書作成およびコストコンサルタント業務

alt 2008年に創業30周年を迎えた(株)茜建築コンサルタントが、社会の変化や顧客のニーズに合わせたコストコンサルティングを行うことを目的とし、建築積算部門の分社化によって誕生したのが(株)茜積算である。全国の総合建設会社、建築設計事務所からの積算業務を請負い、日々積算、見積業務に携わっている積算部の松井部長に話を伺った。

左から 藤田 倫彰氏 (積算部) 松井 寿一氏 (積算部 部長) 大久保 昌人氏 (積算部 主任)

積算事務所のパイオニアとして

alt 弊社は、旧(株)茜建築コンサルタント時代より、国土交通省・地方公共団体をはじめ大手ゼネコン、建築設計事務所等々幅広く建築積算業務のお仕事をさせていただいてきました。積算業界の先駆者として多くの経験と知識、豊富なデータを元に多くの技術者が、日々研磨を重ね技術力のアップに努め、建築概算ソフトの自社開発も行ってきました。


精度の高い積算と積算時間の短縮を目的としてソフトを導入

 積算システムの導入検討にあたり重視したことは、ソフトの使い勝手はもちろんですが、それ以上に「より高い精度を追求して第三者に説明してもわかりやすい帳票が出力できて、入力時間の少ないシステム」という積算業務の原点に返った考えがありました。その課題をクリアするシステムを探して、各社の資料請求、デモ見学を繰り返し行い、理想のシステムに巡り会えたのが「建築積算システムFKS」、「見積書作成システムKYOEI COMPASS」(協栄産業)でした。


日々高まる顧客の期待に応えられる汎用性のあるシステム

 弊社は日本だけでなく中国・上海のグループ会社でも積算士を育成し、ネットワークを組んで国内50人、中国30人の計80人の体制で大型物件や取引先からの急な依頼にもスピーディーに対応できる環境を整えております。積算業務に関しては個々の特性を生かしながらプロジェクトチームを組み、一つの物件を複数人で分業作業を行い、駆体であれば、リスト作成や伏図拾い、仕上であれば内部、外部、建具や専用部、共用部、外構といった分担を行い、最終的なまとめまでを流れ作業で行っています。積算業務を行う場所も社内とは限らず、時には現場作業所へ出向、常駐して施工中の物件を積算することもあります。そういったときにもFKSはネットワーク型とスタンドアロン型で併用して使用できるため、社内では支店間でのネットワーク運用、現場作業所ではデータをスタンドアロンでの運用と用途に応じて使い分けができるので助かっています。もちろんデータは後でドッキングしてデータベースに登録することで一括管理ができるようになっています。
 取り扱う積算物件も官庁、民間の住宅、事務所、倉庫、店舗、工場、学校、病院など、幅広く請負っており、集計方法や材料名称もお客様によってさまざまです。今までは用途・顧客毎の整理が非常に煩雑で手間がかかっていたのですが、FKSを導入してからは建物用途や顧客別の仕上リストを複数マスター登録して管理できるので作業の効率化を図ることができました。


充実したサポート体制と定期的なバージョンアップ

 FKSを導入してから十数年が経ちますが、その間に一度も他社のシステムに切り替えをしなかった最大の理由はなんといっても、サポート体制がしっかりしており、いつでも安心してシステムを利用できることと、ユーザーの声を大事にしたバージョンアップ内容が挙げられます。
 積算業務に精通したサポート専任の担当者が丁寧かつ迅速に、初歩的な操作方法からマニュアルには載っていない応用テクニックを教えてくれたりと、頼りになるサポート体制が充実しています。どんなソフトでも数年経てば、法改正や最新の工法、新しいOSに対応できなくなったりと問題が生じてきます。FKS、COMPASSはシステムが陳腐化することなく定期的なバージョンアップがされており、今後もさらなる機能追加に期待しています。


導入システムの特徴

「RC数量積算システム FKS/RC」

 CADエンジンを搭載した伏図入力は複雑な建物にも柔軟に対応でき、新入社員でも簡単に入力が可能です。配置と同時に芯ズレやレベル変更も行えるので、拾い時間が大幅に短縮できます。伏図以外にも部位ごとの個別拾い画面も用意されているので、伏図が苦手な人や部分的な積算にも対応できます。チェック機能も充実しており、伏図や軸組図での視覚的チェックはもちろん、多くの集計表や比較表、さらには明快な計算根拠書が出力されるので、安心して利用しています。

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伏図入力(FKS/RC)                      根切図(FKS/RC)

「仕上数量積算システム FKS/FN」

 手拾い感覚で自由に計算式を入力する方法と形状パターンによる自動演算機能が併用されているため、汎用性があり新築物件の積算はもちろんリニューアルや解体工事まであらゆる積算に使用できます。最近はCADやPDFでの図面提供も増えているため、データをパソコン上の画面に表示させてマウスでポイントするだけで長さや面積が自動計測できるオプション機能も使用し、手拾いでは計算が面倒な外構工事や詳細図面の無い概算での数量算出にも活躍しています。
 一番威力を発揮するのが集計表の直接編集機能で、拾い根拠まで自動で修正してくれる優れた機能です。部位別集計では直接仕上名称や数量を変更でき、科目別集計では材料名称の変更や並び替えなどが行え、見積データのまとめ作業が短時間で行うことができます。また設計変更前・後の変動した数量差分も自動で表示してくれるため、設計変更やVE提案など、変更内容資料の作成時間短縮にも大きく役立っています。

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デジタイジング入力(FKS/FN-CL)    仕上拾い(FKS/FN)      部位別集計編集(FKS/FN)

「見積書作成システム KYOEI COMPASS」

 社内用や提出用などの数量、金額の管理は明細行ごとに3つ用意されているため、掛け率設定によるシミュレーション機能を利用することで予算をにらんだ比較分析まで行うことができます。見積書の集計パターンはFKS側で条件設定しておくだけで提出先のニーズに合わせて工種別、タイプ別、部分別などさまざまな集計パターンの見積書を作成することができます。単価マスターからの自動設定や他物件データから同一明細を検索して単価を自動セットする機能により、値入作業も効率良く作業が行えます。他にもExcelデータの入出力や(社)建築業協会指定のBCSフォーマット対応や(財)建築コスト管理システム研究所の営繕積算システムRIBCとの連動など便利な機能が満載です。

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明細(KYOEI COMPASS)




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