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現場効率化&若手のモチベーションも向上
成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

福井コンピュータ製品を連携し3Dモデルを活用
現場効率化&若手のモチベーションも向上

株式会社羽田組

TREND-POINT、TREND-CORE、TREND-FIELD、FIELD-TERRACE、TerraceAR

小山 雄輝 氏佐藤 雅史 氏

所在地:長野県小県郡長和町
資本金:2,000万円
従業員数:21名
https://www.hata-gumi.com/
 
 


取締役専務 佐藤 雅史 氏   工事課工事長 小山 雄輝 氏 


 
長野県小県郡に本社を置く羽田組は、創立90年余の歴史と実績を持つ地元密着型の工事会社である。
道路やトンネル、橋梁、河川整備などの多様な土木工事に管路施設の管更生工事まで、幅広い公共工事を行っている。
そんな同社では近年、福井コンピュータ製品を幅広く導入しスマートフォン、タブレットPCなどを活用して現場I T化を積極的に推進している。
同社専務取締役の佐野雅史氏と工事長の小山雄輝氏に伺った。
 
 

3Dモデルを多様に活用し3次元施工へ

「ご覧の通りここは河川工事の現場で、豪雨災害の復旧工事を行っています」そう語るのは、羽田組の専務取締役として同社の現場IT化戦略を率いる佐藤雅史氏である。
この現場が始まる前、佐藤氏は発注者と協議し3次元施工の導入を提案した。
そして、了承されるとただちに福井コンピュータ製品を現場に投入。
3次元施工に着手したのである。
まず起工測量で点群を採ってTREND-POINTで加工。
この設計データを元にTREND-COREで3Dモデルを作成した。
そして、この3Dモデルをさまざまに活用していったのだ。

「最新の活用例としては、例えば3DモデルとTerraceARによるAR活用の取り組みがあります。通常現場の工事では施工前に測量して仮設などを行っておく必要がありますが、私たちはARでその手間を省こうと考えました」現場入場前に作業員たちとともに「これから一緒に作るもの」を、ARで現場に重ね合わせながら見せていくことで、作業員たちに施工内容をリアルにイメージさせたのである。

「今回は仮設や構造物はもちろん、川の左右両岸の仮締切位置などまでARを見せられたので、みんな事前にしっかりイメージを固められたと思います。さらにその3Dモデルを重機のシステムにも入れておくことで、丁張も何も掛けずに全て重機で済ませられました」おかげで仮設の間、一切現場に行かずに済んだ、と佐藤氏は笑う。
作業員も2名で足りてしまったので、他の作業員たちに土のう作りを先に進めさせるなど、全体に余裕を持って施工できたと言う。
だが、3次元施工がもたらしたメリットは無論それだけではない。

TREND-POINTとTREND-COREで3Dモデルを作成
TREND-POINTとTREND-COREで3Dモデルを作成

「すごいですね!」発注者の驚きの声

作業前にTerraceARでイメージを掴む
作業前にTerraceARでイメージを掴む

「早い段階から発注者に工事内容を正確に理解していただき、全体に非常にスムーズに進められたのが大きかったですね」そう語る佐藤氏によれば、協議書提出時に会議の場にPCを持ち込んで、左右両岸の工事を「第一段階は左岸から始め、次はここ」とTREND-COREで順に工事の流れをビジュアルに提案していったのだと言う。
結果、発注者はすぐ工事内容を理解し、了承したのはもちろん、「すごいですね!」とTREND-COREによる提案自体に強い驚きを示したのである。

「ビジュアルな解説や提案が効果的なのは現場の作業員に対しても同様です。特にTerraceARによるARの導入で、その効果は大きく向上しました」と佐藤氏は言う。
以前はTREND-FIELD端末に3Dモデルを入れ、現場で点群と合成したものを見せて説明していたが、端末画面の小ささや点群への作業員の理解不足もあって「正直、効果はいま一つ」だった。
そこで何か良い方法はないかと探し回った佐藤氏が、SNSを通じて見つけたのがTerraceARだったのだ。
「前述の通り、ARで仕上がりを見せて作業員がちゃんとイメージできたら、あとは重機のシステムが示す通りやってもらうだけ。イチから丁張を立て“この位置にこの高さで”なんてこまごました説明は、もう要らないのです」
このようにして、現場における羽田組の3Dデータ活用は、確実なメリットを生み出しながらそのフィールドを急速に拡大している。
そして、この展開を他の福井コンピュータ製品とともに、力強く支援しているのがFIELD-TERRACEである。

TerraceARで見る作業イメージ
TerraceARで見る作業イメージ

幅広い3D活用が現場を変える

「実は現場ではTREND-FIELDを中心に使っていたので、FIELD-TERRACEの良さを知らなくて……。ところが他のスタッフは、みんないつの間にかFIELD-TERRACEを使うようになっていたんです」と佐藤氏は苦笑いする。
そこで佐藤氏がこれを試すと、速さと使いやすい画面構成にたちまちほれ込んだ。
今では片手で持てるサイズのタブレットにFIELD-TERRACEを入れ、現場へ入るのが基本スタイルとなっている。
「指定のスマホ以外に入れると動作保証外になりますが、私にはスマホの画面は小さすぎるのでこうして使ってます。
大丈夫、元気に動いていますよ」苦笑いする佐藤氏の言葉を受け、同社工事長の小山雄輝氏はFIELD-TERRACEの導入効果についてこう語る。

「以前は掘削や床掘、構造物など、丁張を掛けたポイントの高さしか分かりませんでしたが、FIELD-TERRACEを使うと、その中間の細かいポイントまで丁張を掛けるなど細かい作業可能です。また、これで掘削の高さを管理すれば、余計に掘ってしまう無駄もない。現場管理に非常に役立ちます」そんな小山氏の言葉に佐藤氏もうなずき、こんなエピソードを語ってくれた。
ある時「分からない箇所がある」と現場からLINE電話がかかってきた。
そこで「3Dにしてみろ」と言うと、FIELD-TERRACEで3Dモデルをぐるぐる回し問題解決し、電話口で「この3D、めちゃくちゃ分かりやすい!」と叫んだのである。

若手社員も自ら進んで仕事に取り組む
若手社員も自ら進んで仕事に取り組む

「最近は若い子も3Dによる作業が“面白い”と言ってくれます」と佐藤氏は言う。
「面白いから言われなくても自ら進んでやるんです。だからやる気も出るし、仕事も速く進む。会社の利益にもつながる訳で……これが一番の導入効果ですね!」

TREND-COREで作った3Dモデルに沿って重機で作業
TREND-COREで作った
3Dモデルに沿って重機で作業
FIELD-TERRACEで掘削面を確認
FIELD-TERRACEで掘削面を確認


最終更新日:2024-05-14




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