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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

デジタルツインで現場の「今」がわかる!3Dデータの新たな利用

秋田振興建設株式会社

KENTEM-CONNECT

久米 氏 藤田 氏

秋田振興建設株式会社
所在地:秋田県大仙市
設立:1953年10月
資本金:2,000万円
事業内容:土工、建築、舗装、水道施設、
鋼構造物、造園
 
 

技術部長    工事主任       
久米 氏     藤田 氏       

 

2021年8月に建設システムがリリースした「KENTEM-CONNECT」は、ブラウザで動作する3Dデータ閲覧・共有の新たなプラットフォームだ。
「KENTEM-CONNECT」は、「SiTECH3D」で作成した3Dデータをクラウドで共有し、「遠隔臨場SiteLive」「快測ナビAdv」と連携することで、PC上の3Dデータ(サイバー空間)と建設現場(フィジカル空間)をリアルタイムにつなぎ、デジタルツインを実現する。
この新たなプラットフォームをいち早く導入し、効果を現場で体感している秋田振興建設株式会社に、現場での取り組み状況を伺った。

 
 

導入のきっかけは、遠隔臨場での課題の解決

 
「KENTEM-CONNECT」は、画期的でした。
遠隔臨場での課題が、見事に解決できましたから。
もともと、令和2年度に施工した現場で、初めて「遠隔臨場SiteLive」を導入し、活用した経緯がありました。
初めは新たな取り組みで不安もありましたが、遠隔臨場を臨場確認に代えて利用したところ、発注者が非常に喜んでくれました。
特にこの地区は、土地柄、冬季は降雪のため立会の日程調整に苦慮していたので。
 
しかし、「遠隔臨場SiteLive」を利用すれば、現地に出向かなくても確認・立会が実施できますから、地域性においても非常に効果があると実感しました。
実際に、大雪で交通規制に見舞われ、監督職員が現場に来られなくなる事態が発生しましたが、急きょ、自宅からインター
ネット接続してもらい、立会を遠隔臨場に切り替えることで、予定どおり監督職員による検査を受けることができました。
インターネット環境があれば、いつでも、どこでも、現場確認が可能となりますから、確認・立会にとどまらず、現場状況を見ながらの三者会議などでの使用についても有効なのではないでしょうか。
 
実は、遠隔臨場の試行時には、ヘルメットにウェアラブルカメラを装着し、撮影する方法でしたが、ヘルメット装着のウェアラブルカメラでは、スケールを
接写することが困難で、スケールの目盛りをうまく撮影できないことが問題でした。
また、撮影の際、映像が固まることも多く、他にもっと良いシステムはないか探していたところ、建設システムが遠隔臨場に特化したシステムをリリースすると聞き、導入する運びとなりました。
「遠隔臨場SiteLive」は、スマホ撮影を採用しているため、スケールの接写も問題ありませんでしたし、国土交通省の「建設現場の遠隔臨場に関する試行要領(案)」に準拠しているため、安心して利用ができましたね。
また、映像が途中で固まることもなく、スムーズに遠隔臨場を実施できました。
(工事主任 藤田氏)

「遠隔臨場 SiteLive」による撮影の様子
「遠隔臨場 SiteLive」による撮影の様子
配筋出来形の遠隔臨場の様子
配筋出来形の遠隔臨場の様子



 

遠隔臨場でもリアルタイムに計測値確認

 
ただ、遠隔臨場の課題として残っていたのが、測量機での計測値の確認です。
日差しがある日中は、測量機や測量端末の画面が日光で反射してしまい、映像確認が困難でした。
また、計測場所についても、図面を用いて説明する必要があり、意思疎通を図るには不向きな点もありました。
しかし、これらの課題は、システム自体の問題ではないため、半ば諦めていたところ、「KENTEM-CONNECT」がリリースされることを伺い、建設システムの営業から仕様の説明を受け、これなら課題解決になると即決しました。
 
「KENTEM-CONNECT」の一番の利点は、「遠隔臨場SiteLive」や「快測ナビAdv」と連携し、現場の「今」が分かることです。
計測値はもちろんのこと、パソコン上に表示される3Dデータには、測量端末の位置もリアルタイムに表示されます。
これなら、わざわざ測量機や測量端末の画面を撮影する必要がなく、離れた場所から計測状況を把握できますから、急に現場確認が必要になっても臨機応変に対応ができ、働き方が大きく変わると確信しました。
 
また、「KENTEM-CONNECT」は、クラウドで3Dデータの共有ができるので、発注者が知りたい設計と実測の差がどこでも確認できます。
ここで重要なのは、発注者は3Dデータそのものを確認したいわけではなく、施工状況が設計とどの程度違いがあるのか、またはないのかを確認したいということです。
「KENTEM-CONNECT」なら、3Dデータを納品データとしてだけでなく、施工時の発注者確認として利用でき、リアルタイムにどこにいても設計差が確認できます。
これなら、ICT対象工事に関わらず、どんな工事にも利用できると思います。
(工事主任 藤田氏)

「快測ナビ Adv」との連携
「快測ナビ Adv」との連携
「KENTEM-CONNECT」を使用した遠隔臨場で3Dデータも共有
「KENTEM-CONNECT」を使用した
遠隔臨場で3Dデータも共有
「KENTEM-CONNECT」とアプリケーションとの連携イメージ
「KENTEM-CONNECT」と
アプリケーションとの連携イメージ



 

「SiTECH 3D」で作る3Dデータの新たな価値

 
現在施工中の現場は、昨年度の続きとなる工事ですが、出張所まで30分、管轄事務所までは1時間かかる位置にあります。
そのため、遠隔臨場による高い効果が見込めるので、昨年度の現場では、「遠隔臨場SiteLive」を利用し、月に最低4回、平均すると月に5.5回遠隔臨場を実施しました。
本年度の現場では、「KENTEM-CONNECT」が加わったことで、より幅広いシーンでの情報共有に利用できるようになったので、ますます遠隔臨場の機会が増えると思います。
 
そこで重要となるのが3Dデータの作成です。弊社では、ICT対象工事受注をきっかけに、3Dデータ作成を内製化しました。
今では、社内で5、6名の社員が3Dデータの作成に携わっています。
弊社が導入している「SiTECH 3D」は、多機能にも関わらず、分かりやすいコマンドで、メーカーからの勉強会などの必要なく、自然に利用者が増えていきました。
社員間で機能を教え合うことで、ノウハウが自然と身に付いたようです。
「SiTECH 3D」で作成した3Dデータは、今まで「快測ナビAdv」による、位置出しや丁張設置などで利用することが主な目的でしたが、「KENTEM-CONNECT」を導入したことで、3Dデータを発注者とのコミュニケーションツールとして利用することができ、3Dデータの新たな価値が生まれたと感じています。
(技術部長 久米氏)

 
 


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