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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

eYACHOで変わる建設現場 −現場主導で業務に溶け込むeYACHO−

三井住友建設株式会社

デジタル野帳「eYACHO for Business」

三井住友建設株式会社

 
 
所在地:東京都中央区
設立:1941年
資本金:120億300万円
従業員数:2,733名(2019年3月末現在)
事業内容:
【建設事業】土木・建築・プレストレストコンクリート工事の設計・施工およびこれらに関する事業
【開発事業】不動産の売買、賃貸および管理に関する事業
https://www.smcon.co.jp

 
三井住友建設株式会社では、ICT活用による生産性向上・業務改善推進施策の一環として、建設部門において全店建築作業所の建築技術者および本・支店支援部署にiPadを導入した。標準アプリとして採用した「eYACHO for Business(以下eYACHO)」の業務への積極的な導入を進めている。eYACHO導入による現場の変化とその効果について、建築本部 ICT・BIM推進室 深谷学氏、東京建築支店建築第一部 金田卓也氏に話を伺った。
 
 

eYACHOを建築部門全店に導入

建築部門のICT活用を推進する深谷氏は、部門全店へ約1000台のiPadを導入するに当たっての標準アプリ選定の経緯を「同業他社での利用実績・ベンダーによるデモなどを経てeYACHOを導入した。手書きで直感的に操作ができること、同業他社の大手ゼネコンがアプリ開発に関わっていることから、施工管理業務に適応する可能性が高いと評価した」と振り返る。「全員がeYACHOを業務に利用できる環境にあり、これまで50以上の現場でeYACHOを使用している」(深谷氏)
 

建築本部 ICT・BIM推進室 深谷 学 氏



 

eYACHOで変わる現場

eYACHO導入前後の現場の変化・効果について、現場の金田氏は、作業の効率化とそれによる時短を挙げる。
 
例えば導入以前の朝礼では、A1×2枚の黒板を使用していた。前日分を消す、書き直す、図面を貼り換えるなどの段取りのために担当者は早朝出てくる必要があった。eYACHO導入後はiPad上に用意した基本のベースに各自が記入し情報を共有できるようになった。


シェアされたベースに各自がiPadで一斉に書き込める


朝礼ではモニターを使って表示するようになった。200人を超えるような作業員がいる現場でも、画面を拡大したりレーザーポインターで指し示しながら説明できるため、連絡事項を確実に周知することができるようになった。(金田氏)

 
注目させたい部分をピンチアウトして拡大    大規模な現場でも確実に情報が伝達できる

業務の流れにも変化が出た。eYACHO上で一週間分作成しておき、先を見据えた作業打合せが可能になった。一週間先の内容を前週に共有でき、その上での打合せが可能になったため、現場での「そんな話は聞いてない」といった混乱が減った。
 
一週間分の内容をまとめて印刷して職長に配布することもでき、コミュニケーションがスムースになった。また作業に関連して搬入車両、ガードマン、業者の出入りや、クレーンやエレベーターの使用時間なども同時にまとめることができ、大変便利になった。(金田氏)


東京建築支店 建築第一部 金田 卓也 氏


日々の業務として、工種ごとに報告用の写真をまとめる作業がある。以前はパソコンでExcelを使ってまとめていたため時間がかかり残業になりがちだった。eYACHOでは写真台紙のテンプレートを作っておけばクリックしてフォルダから選択したり、その場で撮影することもできるため現場で完結する。非常に効率が上がった。(金田氏)


チェックシートもeYACHOに取り込んだ


作業所のチェックシートも、以前は印刷物にレ点を入れていたが、今ではeYACHOに取り込み、iPad上でチェックできるようになった。(金田氏)
 
フォームの取り込みをして現場で使ってもらうと「チェック時には完了(レ)関係なし(/)同じ(←)をリストから選べるようにしたい」というリクエストが返ってきた。「現場から出てきたニーズを受け、フィードバックする、現場と推進部門でキャッチボールをして学んでいった」(深谷氏)
 
数値化したものはないが、感覚的にはeYACHOを使うことで1日の中で1時間くらいの短縮につながるのではないかと感じている。まだアナログな現場もあるが、全現場で導入が進めばいいと思う。(金田氏)


テンプレートを作っておけば作業がその場で完結する



 

自由に使えるのがeYACHOの魅力

eYACHOの一斉導入に当たり、部門全体にどのように教育・周知したのだろうか。
 
推進部門で導入時にマニュアル的なものを用意したわけでもなく、ここはeYACHOを必ず使うといったルールを作ったわけでもない。「図面データの取り組み・シェア・写真の取り込み・ペンでの手書き、といった基本的な操作を説明しただけで、あとは現場の業務に当てはめて自由に使ってもらうことにした。実際に現場で動いている若い世代が自由に使えるのがeYACHOの魅力だと感じている」「実際、自分の現場に合うところを見つけ出し、自分たちにやりやすいようにいい形で業務に溶け込ませていってくれた。現場で積み上げていってくれた事例がどんどん広がっている状況。きちんと決まったものを用意し、一気に浸透を図るやり方もあるだろうが、実際の現場には、過去の経験では分からない今現在の現場に合った使い方があるだろうと考えた」(深谷氏)


 

現場に負けないスピードで運用を支援

深谷氏は今後の方向性として3つの方向性を挙げる。 
 
1点目は、eYACHO自体の豊富な機能をさらに使いこなすこと。「現状としては、eYACHOの基本的な機能を活用して業務の中で使っている状態。アプリ自体がどんどんスケールアップしているeYACHOをもっと使いまわしたい。そのためには、実際に現場で使った実感から情報を得て展開していきたい」
 
2点目はまだ導入していない現場の掘り起こし。「eYACHOを使ったメンバーが、次の現場で中心となりeYACHOを広げている。われわれの部門がガチガチに決めてしまうのではなく、若い人たちがどう道具として使うかというところを、積極的に使ってくれる人から情報を得て、eYACHOの水平展開を推し進めたい」同時に「いつ・どの現場で・誰が操作したかというエビデンス(証跡)が確実に記録され、後から確認できることでさらに利用シーンが増えるのではないか」
 
そして3点目は環境の整備。「eYACHO導入済みの現場の中には、こちらが驚くようなスピードで業務に溶け込んでいる現場もある。運用を支援する部署としては、できるだけ早く社内啓蒙・教育方法・資料の整備などに、現場のスピードに負けないように取り組みたい」
 
深谷氏は「現場業務を離れて長く、経験が少ない私には、今の業務スタイルが分からないところもある」「eYACHOは自由に使えるところが魅力。今のスタイルに合わせて自由に使うことで生まれるプラスアルファの使い方に期待しているところはある」と語る。金田氏をはじめ若い世代が現場で業務に浸透させているeYACHOを「将来的には、基本機能だけではなく当社独自の使い方も模索して行きたい」と意気込む。


 
 


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