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成功事例集

建設ソフトやハードウェアなどのITツールを導入して成功した事例を紹介します。

BIMを基軸とした 設計プロセスで 世界の住宅設計に挑む

株式会社 日建ハウジングシステム

建築企画BIM「TP-PLANNER」

株式会社 日建ハウジングシステム

左から
D3 デザイン室 佐藤  悠 氏
        中村 直人 氏
       小田原 仙 氏

 
所在地:東京都文京区(本社)
設立:1970年7月
資本金:2,000万円
従業員数:115名(2017年1月1日現在)
https://www.nikken-hs.co.jp/ja
 
 
 
都市型集合住宅の企画・設計・監理を手がけ、約10万戸を超える集合住宅を設計監理。2011年からは「海外設計部」を立ち上げ、日建設計グループの一員としてグローバルな対応を開始。2D図面から脱却し BIMを中心とした設計プロセスに移行を進めている。それらの実践における活用法と企画設計時のTP-PLANNER連動による BIM活用法を lid 研究所 D? デザイン室佐藤悠、中村直人、小田原仙3氏に解説していただく。
 
 

ハイエンドレジデンス

 
株式会社日建ハウジングシステムは、1970年に日本最大の建築設計事務所である日建設計より分社・独立。東京都文京区に本社を置き集合住宅の計画・設計・監理・建築コンサルタント業務などを行う建築設計事務所。
 
1970年に集合住宅施設専門の設計事務所として設立。低層、中層だけでなく超高層まで幅広く集合住宅の設計を行っている。
 
ハイエンドレジデンスの設計では、日建設計のグループ会社として、六本木ヒルズレジデンスをはじめ東京ミッドタウン、パークコート千代田富士見ザタワーなど著名なハイエンドレジデンスの設計を手掛けてきた。
 

東京ミッドタウン(港区赤坂)

 
国内プロジェクトは数多く、受賞作品も多い。「大倉山ハイム 3号棟〜 8号棟住宅」が第25回BELCA賞ロングライフ部門で受賞。「横濱紅葉坂レジデンス」は、2012年神奈川県第56回神奈川建築コンクール住宅部門優秀賞を受賞。グッドデザイン賞も年ごとに受賞が続き近年の例では2015年「パークホームズ駒沢ザレジデンス」2016年「桜上水ガーデンズ」などが挙げられ、作品は主要都市中心に全国に及ぶ。
 
日本での実績を生かし、中国・台湾・インドネシア・ベトナム・インド・アラブ首長国連邦・サウジアラビア・ロシア等、さまざまな国でも住宅の設計を行っている。サウジアラビア、ジェッダに立つ地上55階・250mのHospitality Towerは日建設計との協働による。
 

Hospitality Tower

 

lid 研究所

 
日建ハウジングシステムでは、これらの「集合住宅の設計業務」をベースとして、
新カテゴリー・企画提案プロジェクト推進を担い、新たな世界へチャレンジし続けることを目的とする『lid 研究所(lifeinnovative designlaboratory)』を2016年に発足した。
 
lid 研究所は3つのデザイン室で構成されている。
 
I3 デザイン室 (Innovative Imagination Incubator)
従来の集合住宅の設計監理業務にとどまらない新規ビジネスの創出と、「住空間のデザイン」という切り口で、さまざまな用途や複合建築の企画・設計に加え、「ヒト」と「コト」をつなぐ多種多様なイベントの企画運営等にも取り組む。
 
L3 デザイン室(Life Living Laboratory) 
ランドスケープ・インテリアのみならず、さらにテーマを拡大しケアハウス等医療関連やシニア住宅、近未来の住宅研究など、「新たな住まい方の提案」を研究・立案する戦略的チーム。
 
D3 デザイン室(Digital Design Division) 
BIM推進に加え、2D図面から脱却した新たなビジュアライゼーションを主体とした設計手法による、新たなビジネスモデルの実践チーム。
 
建築パース(モデリング、アニメーション、シミュレーション)の他、ゲームエンジンを利用したリアルタイムシミュレーションやBIMとの連携に取り組んでいる。
 
Lumion Competition Japan 2017 では、応募の4作品が受賞するなどD3デザイン室がハイエンドレジデンス設計ビジュアライゼーションに大きく貢献する。
 

上段:コンペ設計業務で作成した外観内観パース 下段:2017Lumion コンペ受賞作品

 
日建ハウジングシステムにおけるBIM連動の手法と企画BIM「TP-PLANNER」の利用事例を紹介していただだく。
 
 

TP-PLANNER 利用の経緯

 
TP-PLANNERの利用を開始したのが2003年8月。その年から施行された天空率を利用することが第一の目的。
 
当時すでに2次元CADの利用から3D利用に移行が始まった頃で、形態制限ソフトは他社製との併用利用だった。
 
一方日建ハウジングシステムが設計する事案は、大規模で、敷地内外の傾斜、異なる用途地域、複数道路など困難な法解釈を要することが多い。それらの事案に対応可能な TP-PLANNERそしてサポートセンターの利用を続けるうちにTP-PLANNERが主流となっていった。
 
導入翌年の2004年から新人研修カリキュラムにもTP-PLANNER利用の形態制限の対応が組み入れられ15年目となった。開発元であるコミュニケーションシステムとは事案を通じた意見交換を続けている。
 
 

BIMデータからTP-PLANNERデータへの取り込み法

 
BIMデータから形態制限をチェックする「建物」データ連動は必須となる。
 
詳細に作成されたBIMデータからTP-PLANNER屋根伏「建物」データに変換する方法を解説したい。
 
TP-PLANNERでは、BIMで作成された3Dデータを屋根伏データとして連動取り込みするために以下の機能を有する。 
 
1. 投影面積が指定値以下である面を処理対象外とする。
2. 立体演算により全体を1つの立体にまとめる。
3. 処理過程の状況をファイルに書き出す。
4. 平面へ投影した面の頂点・稜線が指定距離内にある時はこれを1点にまとめる。
5. 処理中の各実数演算時に出る誤差を指定数値内で対処する。
 
これらの内容を実践で確認したい。
Revitで作成された詳細なBIM データ、このデータは建具、躯体および室内データが書き込まれ膨大なデータ量となる。
 

 
 
このデータをTP-PLANNER で読み込み「建物」化すると屋根伏状のソリッドデータとなる。
 

 
 
そのため、BIM データから日影計算、天空率計算解析などタイムリーで高速処理を実現する。
 

受影面が異なる日影計算

 
 

屈曲傾斜3方向道路天空率計算

 
 

汎用3DCADデータで形態制限をチェックする方法

 
D3デザイン室では、Revit、ARCHICAD等いわゆる BIM ソフトに加えて3DモデラーSketchUp、Rhinoceros 等を CG,アニメーション作成するツールとして利用している。
 
 
それらの3DデータをTP-PLANNERに読み込み日照シミュレーション、天空率計算などを行うことも可能だ。
 

 
 
SketchUpで作成された超高層レジデンス群による日照シミュレーションでは時間ごとの日影図シミュレーションあるいは、時刻日影の重なりを表現しヒートマップを作成することが可能。
 
 

 
 

 
 



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