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注目ソフトPickUp

CIMやBIMをはじめCADや土木、建築、積算、電子納品などの各分野における注目ソフトウェア、ITツールを紹介しています。

Fujitsu 建築設備CAD CADEWA Smart V5.0

株式会社富士通四国インフォテック

BIMワークフローの対応と自動化機能による作業時間短縮を支援

CADEWA Smart画面イメージ
CADEWA Smart画面イメージ

 

概要

 
CADEWAシリーズは、1987年に国内で提供を開始した設備CADである。
 
2019年11月に、Fujitsu建築設備CAD CADEWAの新シリーズとして「Fujitsu建築設備CAD CADEWA Smart」(以下、 CADEWA Smart)を販売開始。
年1回のペースでバージョンアップを行い、2024年1月に最新版「CADEWA Smart V5.0」の提供を開始した。
 
 

製品コンセプト

 
建設業界では課題解決・業務改善としてDXが推進されており、その一環としてBIM活用が注目されている。
BIMによる業務効率化は、BIMデータをさまざまな方法で活用することが必要となる。
BIMデータのモデル形状と情報を正しく互換し、BIMデータの情報活用や他ソフトと連携を行うことにより、業務改善へつなげることができる。
最新のCADEWA Smart V5.0では、「BIMワークフローへの対応」と「自動化」「外部連携」を中心に機能拡充を行った。
 
CADEWA SmartによりBIMデータを最大限活用することでDX推進を強力にサポートし、生産性の向上へ貢献する。
 
 

BIMワークフローへの対応

 
ゼネコンや設計事務所、サブコン含め、業界のBIMプラットフォームの中心としてAutodesk Revit(以下、Revit)が採用される傾向が強まっている。
CADEWA Smartの開発においても、Revitとの親和性向上を最重要課題として注力してきた。
 
これまでのCADEWA Smartでは、Revitネーティブファイル(.rvt)の直接データ互換と部材の3D形状を保持したまま設備部材として連携する機能、部材の要素IDの維持、互換時の抜け漏れチェックツールなどを搭載した。
だが、CADEWA Smartの高度な支援機能との連携は限定的である課題を残していた。

  • Revitとの互換連携強化
    CADEWA Smart V5.0ではRevit2023形式の直接データ互換に対応した。
    また、 Revitデータの意匠・構造・設備部材との相互連携をさらに強化した。
    建築データはCADEWA Smartの建築部材として取り込み可能となり、設備データは変換精度を向上したことで、ダクト・配管継手などをCADEWA Smartの部材として変換できるようになった。
    これにより、電気部材の自動プロット機能や施工検討図の自動作成、材料集計、配管プレカット、ダクト製作など高度な支援機能を活用することが可能となった。
    Revitデータに対して、CADEWA Smartの高度な支援機能を活用することでBIMワークフローのスピードアップによる生産
    性向上へ寄与する(図-1)。

    図-1 RevitとCADEWA Smart V5.0の互換強化による高度機能の利活用
    図-1 RevitとCADEWA Smart V5.0の互換強化による高度機能の利活用
  • IFC
    設備IFCデータ利用標準に対応。
    フレキ、さや管、可とう管、冷媒管の曲がり半径が正確に表現でき、用途の受け渡しも可能となった。
    IFCデータの機器をCADEWA Smartに部材登録しながら読み込みすることもできるため、部材数量の拾い出しが可能となった。

 
 

自動化機能

 

  • 建築の3D部材化
    CADEWA Smartの部材変換により、DXFやJWWの2次元建築図を一括で3次元建築図へ変換できる(図-2)。
    後述の施工検討図の自動作成や施行チェックの際に壁や梁などの建築部材を活用できる。

    図-2 建築の3D部材化
    図-2 建築の3D部材化
  • 電気部材の自動プロット
    CADEWA Smart・IFC・Revitの部屋情報を基に、機器・器具の必要個数を自動計算し、部屋の形や天井高を考慮して自動配置する。
    施工方法を考慮した自動配線や寸法も同時に作画ができる(図-3)。
    照明器具は照度計算により必要個数を算出し自動配置、壁付コンセントは壁に沿って必要個数を自動配置する。
    機器・器具の配置数変更やそれに伴う配置の自動調整、器具間距離指定などのレイアウト変更も簡単に図面へ反映できる。
    これにより、設計作業の効率化が図れる。

    図-3 電気部材の自動プロットイメージ
    図-3 電気部材の自動プロットイメージ
  • 施工検討図の自動作成 【特許出願中】
    CADEWA Smartで作画したサイズ・レベル未検討の単線設計図を基に、施工検討図を作成できる(図-4)。
    CADEWA Smartが下記項目を自動で実施する。
     
    ・機器の風量や流量からダクト・配管サイズを計算し複線化
    ・部屋情報を基に適切なレベルへ補正
    ・建築躯体とルートの干渉回避
    ・FD、短管、制気口ボックス、スリーブなどの必要部材を自動発生
    施工検討図の自動作成により施工図作成業務の効率化を支援する。

    図-4 施工検討図の自動作成
    図-4 施工検討図の自動作成
  • 施工チェック 【特許登録済み】
    図面から現場で不良を起こす不整合箇所や間違った施工箇所(べからず工事)をチェックすることができる。
    鳥居配管や梁スリーブ貫通箇所、感知器と制気口の距離などの全62項目に対応可能である。
    これにより、手戻り工事を抑制することはもちろん、質の高い図面作成が容易となる(図-5)。

    図-5 施工チェックイメージ
    図-5 施工チェックイメージ
  • 自動化機能による時間短縮効果
    前段のCADEWA Smart自動化機能を活用することで、建築トレースや機器プロット、ルートトレース、干渉回避や図面チェックなど施工検討図作成時の各工程に要する時間を大幅に短縮し、生産性向上に貢献する(図-6)。

    図-6 施工検討図作成工程の時間短縮イメージ
    図-6 施工検討図作成工程の時間短縮イメージ

 
 

外部連携

 

  • 照度設計アプリ連携
    Luminous Planner
    Lightning Flowパナソニック株式会社

    Luminous Plannerとの連携を強化した。
    パナソニック照明器具データを簡単にシンボル登録可能で、登録したシンボルは、照度計算や機器写真、姿図の配置に活用できる。
    また、LP連携照度計算では、壁の遮光や3D配置角度を考慮した一般照明の照度分布図や非常灯の単体照度分布図を作画できる。
    CADEWA Smartから出力したIFCファイルやRevitファイルから、Lightning Flowに連携することで3Dの光イメージを作成できる。
  • 施工管理アプリ連携
    SPIDERPLUSスパイダープラス株式会社
    CheX株式会社YSLソリューション

    CADEWA Smartで配置したスリーブや防火区画貫通処理材、空調機、非常照明器具、コンセント(※)の位置が連携アプリで開いた図面上にアイコン表示される。
    当該のアイコンをタップすると、写真撮影(電子黒板付)や測定機器結果とリンクし、検査結果の手入力が不要となり、検査結果の書類作成において効率化が可能となる。
    (※)連携できる部材は各ソフトにより異なる。

 
 
 

標準価格(税別)

 
要問い合わせ

株式会社富士通四国インフォテック
デジタルソリューション 統括部CADソリューション部
Tel.050-3616-8533(東京事業所)
Tel.089-945-6228(松山事業所)
CADEWA製品サイト
http://www.fujitsu.com/jp/fsit/cadewa/

動作環境
OS Windows 11(64ビット版)(ARM版未対応) Windows 10(64ビット版)(ARM版未対応)
CPU インテルCore i7, Core i9シリーズ(CPUコア数4コア以上)
メモリ 16GB以上
HDD空容量 10GB以上(システムドライブにM.2 SSD(NV Me接続)を推奨)


最終更新日:2024-06-06




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