PRODUCTS

製品情報

I・O_Yusayusa

入出力機能付き 『YUSAYUSA(I・O_Yusayusa)』は、『YUSAYUSA-2 SIMMDL-2 理論と使用法(改訂版 Version2.1)1)』 で説明されているプログラムに入出力機能を付加したもので、メインソースは吉田望氏、東畑郁生氏の開発したオリジナルと同じものです。 したがって、このプログラムは開発者に作成の許諾を受けて公開に至っています。

参考までに、オリジナルYUSAYUSAの公開先、吉田望博士のURLを追記しておきます。

https://www.kiso.co.jp/yoshida/

機能概要

(1) 入力および結果

このプログラムは、既にFreewareとして公開されているYUSAYUSAを「対話形式で入力したい」 「より早く結果を見たい」という要望に応え、より使いやすくするために作成したものです。

YUSAYUSAの基本機能は、既に公開されている使用法(マニュアル Version 2.1)に詳しく説明されており、このプログラムもYUSAYUSAの機能と何ら変わるところはありません。入力定数は解析技術者が自ら選択して判断してください。

(2) 設定

① 補助計算(オプション)

本プログラムでは、対話形式の入出力機能や結果の図化機能を強化し、N値から入力定数を選択できるような補助機能を追加しました。

地盤の液状化を予測するにあたり、液状化抵抗応力比やせん断抵抗角などを室内土質試験結果から求めていない場合でも、N値や粒度試験結果から概略的FL値を簡易予測することができ、このような簡易判定(例えば、道路橋2)建築基礎3))のレベルまでは概ね計算されているケースも多いことから、N値を用いた入力補助機能を付加するに至りました。

しかし、N値から算定された定数を特に推奨するわけではありません。あくまでも解析上、液状化試験結果を用いる場合のデータ補足、あるいはN値・粒度を用いた簡易計算という形で使用されることを想定してのオプション機能です。

  • 基準ひずみ(γ0.5)を入力すると、既に求められたGoより双曲線モデルに基づいたτf(最大せん断応力)が計算できます。

  • 「道路橋」を選択した場合、N値・粒度の結果より道路橋示方書のR20相当の液状化抵抗応力比が計算できます。この際、R5は豊浦砂の実験結果による文献4)から推定した結果です。砂=0のFlagを入力すると計算できます。

  • 「建築版」を選択した場合、「建築基礎構造設計指針(2019)」に基づいて計算されたR15の計算結果と参考文献6)を参照したR20、R5を計算できます。砂=0のFlagを入力すると計算できます。

  • N値から経験式を用いて(例えば、大崎の式)、せん断抵抗角が求められます。τfからも計算できます。

② SIMMDL-2によるBp,Buのシミュレーション(オプション)

YUSAYUSAの入力定数は、原則としてPS検層で求めたVsや、室内液状化試験結果から得られた液状化抵抗応力比、せん断抵抗角を採用するように設定されています。

簡易判定法におけるN値・粒度試験結果から算出される液状化抵抗応力比は、設計者のため安全側の配慮がなされて基準が作成されているので、ここでその基準と並列レベルでの評価を保証するものではないことをご了承ください。なお、本来の液状化試験結果等から採用する定数の設定も可能です。

  • 水圧の上がりやすさをコントロールする定数Bp,Buは、フリーウェアYUSAYUSAのマニュアルで示されている内部摩擦角毎のBp,Bu,R5,R20の関係図から求められます。

  • Bp,Buのパラメータが、所定のR5,R20の値を満足するかどうかをチェックするシミュレーション機能(SIMMDL-2)で、図によって確認が可能です。

  • Bp,Bu,κ,変相角,内部摩擦角,有効上載圧などを用いて、各層で液状化応力比のシミュレーション計算を行い、チェックされたBp,Buが地盤定数に反映されます。

  • 「最適解シミュレーション」機能により、Bp,Buの取り得る範囲およびステップ値を設定して、Bp,Bu値を変数にし、「SIMMDL-2」を計算しR5,R20の誤差を求め、最も誤差の小さいBp,Bu値を求めます。もし,このボタンで満足できない場合,近い数値を入力して再計算してください。

(3) 計算

液状化の有効応力解析プログラムは、非線形地震応答解析の一種で、時刻歴上で積分を行う必要があるため、土の骨格曲線を設定します。オリジナルのYUSAYUSAと同様、「双曲線モデル」と「R-Oモデル」の双方を使用できます。ただし、液状化する場合の地盤変位の評価に関しては、「双曲線モデル」が安全側です。「R-Oモデル」による対応も可能ですが、液状化の有効応力解析はあまりお薦めしません。もちろん、全応力解析の場合、双方のモデルが対応可能です。付加機能の内容は以下の通りですが、全て手入力が可能です。

自動計算

  • Vsを入力することで、Go(小ひずみ時のせん断弾性係数)が自動計算できます。

  • 深度または層厚、単位体積重量、地下水位の位置を入力することで、有効上載圧(σv')、平均有効主応力(σm')、体積圧縮係数(mv)が自動計算できます。

  • 変相角はせん断抵抗角から自動計算できます。

【参考文献】

1)

吉田望・東畑郁生:YUSAYUSA-2 SIMMDL-2理論と使用法 (改訂版Version2.10):平成17年7月

2)

(社)日本道路協会:道路橋示方書・同解説Ⅴ 耐震設計編:2002.3

3)

(社)日本建築学会:建築基礎構造設計指針:2019.11

4)

村松正重・龍岡文夫・佐々木勉・関真一: 振動三軸および動的ねじり単純せん断による密な砂の液状化特性: 第16回土質工学会研究発表会講演集:pp.601-604:1981.1

5)

吉田望:地盤の地震応答解析,鹿島出版会,2010

6)

若松加寿江,吉田望,三上武子:地質年代・堆積環境を考慮した土の繰返し変形特性の支配要因の検討,地盤工学ジャーナル,Vol. 5,No. 3,pp. 463-478, 2010

(4) 操作画面

  • 計算条件入力画面

    計算条件入力画面
  • 地盤定数の設定画面

    地盤定数の設定画面
    Op1) 補助計算
    (建築版)
    Op1) 補助計算(建築版)
    (道路橋)
    Op1) 補助計算(道路橋)
    Op2) Bp,Buシミュレーション
    Op2) Bp,Buシミュレーション
  • 入力波指定画面

    入力波指定画面
  • 出力波系データ選択画面

    出力波系データ選択画面
  • 計算結果画面

    (深度分布図)
    計算結果画面(深度分布図)
    (応力-ひずみ図)
    計算結果画面(応力-ひずみ図)
    (加速度波形図)
    計算結果画面(加速度波形図)

製品

I・O_Yusayusa Ver.3.0

¥500,000 (税込 ¥550,000)

オプション

Bp・Buシミュレーション

¥100,000 (税込 ¥110,000)

補助計算

¥100,000 (税込 ¥110,000)

認証方式

ネットワーク認証版

¥0

ハードプロテクト版

¥25,000 (税込 ¥27,500)

2023年6月 現在

  • 価格は予告なしに変更する場合があります。購入時にご確認をお願いします。

  • 本体購入時に、ご希望の認証方式をお知らせください。価格は本体に認証方式を加えた金額になります。

  • 本製品はネットワーク認証ですが、ネットワークに接続出来ない場合のために、ハードプロテクト版をご用意しております。ハードプロテクト版を選択した場合は、スタンドアローンでのみの使用となり、ハードプロテクト(USBプロテクト)を差し込んだPCでのみ起動可能です。

  • 同一のPCに弊社のUSBプロテクトを複数差し込んでの使用はできません。

  • USBプロテクトが破損した場合は、交換費用として同額の費用が発生します。また、紛失した場合は、本体も再購入となりますので、ご了承ください。

  • ネットワーク認証の場合は、日本国内で弊社のホームページを閲覧できる環境が必要です。

OS:Windows 10 (32ビット/64ビット), Windows 11

Windows Updateによる最新の更新プログラム適用済で使用可能です。

管理者権限で使用可能です。

上記OS以外、異なるOS上で動作する仮想OSでのご利用はサポート対象外です。

資料

製品概要(PDF)

最新プログラム

最新版:I・O_Yusayusa Ver4.0 Revision 3

22.1MB:2023/07/26

I・O_Yusayusa Ver4.0 改変履歴

ツール / アプリケーション

ユーザーライセンス管理ツール

旧プログラム

最終版:I・O_Yusayusa Ver3.0 Revision 2

2.89MB:2018/08/22

I・O_Yusayusa Ver3.0 改変履歴

最終版:I・O_Yusayusa Ver2.0 Revision 5

20.2MB:2011/04/15

I・O_Yusayusa Ver2.0 改変履歴

最終版:I・O_Yusayusa Ver1.0 Revision 1

20.5MB:2008/08/20

I・O_Yusayusa Ver1.0 改変履歴

  • プログラムの保守範囲について

    解析内容に関しての技術的なサポートは行っておりません。ご了解の上でご使用ください。

    プログラムの保守は、購入後1年間とし、保守内容は以下の項目とします。

    • プログラムのインストール時の問題に関する問い合わせ

    • 解析内容以外の問題に関する問い合わせ

    • 上記内容に関する、プログラムのバグ修正

  • 『I・O_Yusayusa(Ver.4) 』に組み込まれているROモデル,双曲線モデルの骨格曲線について,その設定方法が分かるように,数式の組み込まれたグラフ付きのEXCELを添付します。

    サンプルデータのSample-Full-ROmodel.IOYを読み込み,koku-random.accの波形を用いて計算した結果の2つの層を例にその詳細を説明します。

    その際,hmaxを用いるRO定数の設定がどのような意図を持って解析に反映されるのか,各解析技術者が判断できるように説明を加えました。

    試験結果と比較的相性の良いH-Dモデル(γ0.5,hmaxが必要)に比べ,ROモデルは骨格曲線があまり良く合いません。そのような特性のあるROモデルの使い勝手が分かるようH-Dモデルも用いて説明していますので,参考までにご使用ください。

製品に関するお問い合わせは、下記フォームにご記入の上、送信ボタンを押してください。

※ ご注文/お見積のお申込みの場合はご利用頂くオプション・認証方式をご記入ください。