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注目ソフトPickUp

CIMやBIMをはじめCADや土木、建築、積算、電子納品などの各分野における注目ソフトウェア、ITツールを紹介しています。

3次元空間設計・解析システム LandForms

株式会社アイ・エス・ピー

シリーズマルチな3次元活用に柔軟対応するオールラウンダーソフトウエア

LandForms(ランドフォームス)シリーズは、点群データを活用した土木および測量向けの3次元空間設計・解析支援システム。
点群のノイズ処理からモデリング・解析・ 3D設計、シミュレーションや出来形管理(i-Construction)までの処理が一つのパッケージで完結できるソフトウエアである。
商品構成は3タイプで、さらに必要な機能をオプションで追加でき、使用用途に応じてカスタマイズ可能な点が大きな特長。
1億点程度のデータでも高速インポートが可能であり、汎用PCでも十分なパフォーマンスを発揮する。
 

商品構成イメージ GeoFormにフィルタリング追加などのカスタマイズも可能

商品構成イメージ GeoFormにフィルタリング追加などのカスタマイズも可能


 

機能紹介

■各種フィルタリングと高速計算で地形モデル作成

各種測量機やセンサーで計測した座標(X、Y、Z)から3D地形モデルが作成できる。
フィルタリング機能も充実しており、樹木や建物部分のデータを除去し地表面を瞬時に抽出する機能をはじめ、逆円錐式、円フィルタ式など独自に考案したさまざまな方式でも点群処理が行える。
 
フィルタリング後は、高速で三角網(TIN)が生成でき、作業時間も大きく短縮できる。
航空写真や国土地理院の公開画像データを組み合わせれば、より詳細な地形形状も再現可能。
 
また等高線図から3D地形モデルを作成する機能も充実しており、紙図面や2次元のCADデータがあれば現況の3次元化を諦める必要はない。
 

■スタンダードからニッチまで各種解析機能が充実

LandFormsシリーズがマルチな3次元ソフトウエアと言われている理由の一つが多彩な解析機能にある。
スタンダードな解析方法から他のソフトウエアでは見かけない珍しい機能まで多数あるが、その一部を紹介する。
 
・差分解析
過去と現在のデータの差分解析は業務の分野を問わず重宝する機能。
例を挙げれば、ダムや調整池などの流入した堆積土砂の堆積傾向やエリアの把握、堆積土量や貯水量の容積計算も可能である。
また、インフラ構造物の維持管理分野でも浮きや剥落の変状比較が容易に行えるので、補修面積や充填量の事前把握にも役立つ。
 
・傾斜段彩表示機能
地形モデル上の各地点がどの程度傾斜しているかを色分け表示。
急傾斜地の把握はもちろん、MMSデータを活用してアスファ
ルト舗装部の轍や道路勾配の表示、また応用的なケースとしては災害時のモノレール設営ルート検討にも活用されている。
 
・簡易弛度曲線
指定した2点間と三角網の交点計算を行い、断面形状と弛度曲線を表示する機能。
ニッチな機能ではあるが、電力系鉄塔の位置決めなどに用いられる。
 
・水位シミュレーション
水位を指定・変化させ、浸水範囲のシミュレーションを行う機能。
危険箇所を解析し、その範囲をDXFで出力するといった使い方も可能である。
 
このほかにも、流水経路解析、可視領域範囲解析、断面解析、2点間距離計算、表面積計算、十字横断解析、等高線解析、スライス数量計算、盛土や切土の土量計算など、地形を隅々まで解析できる機能が豊富である。
 

地形モデルに国土地理院データを貼り付け(地滑りエリア確認)

地形モデルに国土地理院データを貼り付け
(地滑りエリア確認)


道路の轍と流水経路表示(MMSデータの活用)

道路の轍と流水経路表示
(MMSデータの活用)


過去と現在のデータの差分比較(ダム湖底流入土砂の堆積傾向)

過去と現在のデータの差分比較
(ダム湖底流入土砂の堆積傾向)


浸水予想エリアの水位シミュレーション(右上:DXF出力)

浸水予想エリアの水位シミュレーション
(右上:DXF出力)


 

■3D設計モデルは2つのアプローチで作成可能

・線形からの縦横断法
道路線形では縦横断法で横断形状の拡幅や片勾配を自動計算することができ、横断図がない断面についても現況との擦り付け位置が明確な設計ができるほか、標準断面図・法形状を指定して連続した横断形状を自動作成することも可能。
道路はもちろん堤防やトンネルの設計にも対応している。
 
・CADデータからの作成
DXFやSXFの計画平面図や縦横断図を基に座標(X,Y,Z)を計算し、3D設計モデルを作成する方法。
構造物系の平面図から 3Dモデルを作成することもできる。
 

■リアルなシミュレーション動画を簡単編集

ビュワー機能も充実している。
地形にテクスチャや写真を貼り付ける、重機などのオブジェクトモデルを配置するといった機能を使用すれば、実際の風景と遜色ないリアルな現場再現が可能。
建設車両や飛行機などの移動シミュレーションは、視点や撮影ルートを自由に設定した動画が簡単に出力できるので、誰が見ても分かりやすいプレゼンテーション資料が作成できる。
 
また構造物の配置計画を検討する際には、ビュワー上でモデルを容易に移動させることができるので、複数案の検討も手間がかからない。
配置場所が決まれば、その場所の座標を取得し構造物モデルに付加することも可能である。
 

ビュワーで地形モデルに設計モデルを配置(砂防ダム竣工イメージ)

ビュワーで地形モデルに設計モデルを配置(砂防ダム竣工イメージ)


 

■既設構造物も点群データから3Dモデル化

これまで点群データから既設構造物のモデリングは難しいと考えられていたが、 LandFormsの機能を組み合わせれば、これも実現可能となった。
計測した点群データから自動三角網計算を行う方法や、点群データを直接プロットして面を作成する方法など、対象に合わせて複数の方法が選択可能。
現在の状況を計測した点群を利用するため、橋梁などの複雑な形状であっても数ミリ単位の精度で3Dモデルによる再現ができる。
 
モデルの各面には写真の貼り付けやひび割れ線の書き込み、各年度の情報も追加可能。
モデル化すれば元の点群データよりデータ容量が減らせるので、データ活用や受け渡しがスムーズになるという利点もあり、今後構造物の維持管理分野での活用が期待できる機能である。
 

既設構造物のモデルを地形データへ統合

既設構造物のモデルを地形データへ統合


 

標準価格(税別)

 
要問合せ
 
株式会社アイ・エス・ピー
Tel.03-5817-8956(東京事務所)
https://www.ispland.co.jp/
 
 


最終更新日:2023-03-16




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