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注目ソフトPickUp

CIMやBIMをはじめCADや土木、建築、積算、電子納品などの各分野における注目ソフトウェア、ITツールを紹介しています。

Fujitsu 建築設備CAD CADEWA Smart V4.0

株式会社富士通四国インフォテック

BIM対応強化と自動化で建設DXを支援

 
建築設備CAD CADEWA Smart
 

概要

 
CADEWAシリーズは、1987年に国内で提供を開始し35年の歴史を持つ設備CADである。
大手専門工事業者から全国の地域工事業者まで、幅広いユーザーに使用されている。
 
Fujitsu 建築設備CAD CADEWAの新シリーズとして「Fujitsu 建築設備CAD CADEWA Smart」(以下、CADEWA Smart)を2019年11月に販売開始。
年1回のペースでバージョンアップを行い、2022年10月に最新版「V4.0」の提供を開始した。
 
 

業界課題と製品コンセプト

 
現在、建設業界では、「慢性的な人手不足」「若手社員への技術継承」「働き方改革関連法による時間外労働の上限規制(2024年 4月施行)」など、さまざまな課題を抱えている。
それらの課題を解決すべく「わかりやすさ」「はやさ」「かしこさ」「BIM」をコンセプトに開発を進めてきた。
 
最新のCADEWA Smart V4.0では、建設DX実現のために重要なファクターである BIMと、時短に直結する自動化機能を中心に強化した。
 
 

BIM対応強化

 
・Revitとの互換連携強化
ゼネコンや設計事務所、サブコン含め、業界のBIM プラットフォームの中心はAutodesk Revit(以下、Revit)の傾向が強まる中、CADEWA Smartの開発においても、中間ファイルを介さないRevitネイティブファイル(.rvt)の入出力や、互換時の抜け漏れチェックツールなど、前バージョンからRevitとの親和性を向上してきた。
しかし、Revitとの属性互換やRevitを中心としたワークシェアリングへの対応など課題を残していた。
CADEWA Smart V4.0では下記2点のRevit対応強化により、より高いレベルでのRevitとのBIM運用が可能となる。

 
1)複数回のデータ往来の実現
CADEWA SmartとRevit間での複数回のデータ互換において、属性情報や要素同士の紐付け情報が維持できず、相互で利用可能な状態にならないといった課題を抱えていた。
CADEWA Smart V4.0では、Revitとのデータ互換時に問題であった要素IDを変化させず維持することで、CADEWA Smartで加工したデータを再度Revitに戻した際、要素同士の紐付けが欠損しないため、複数回のデータ往来が可能となった。
 

2)BIM Collaborate Proのワークシェアリング対応
Autodesk社のクラウド製品を活用したワークシェアリング(共同作業)時に利用さ
れるワークセット(編集権限)や複数のモデルデータをリンク付けするRevitリンクの構造をCADEWA Smartで認識。
Revitのワークシェアリングの一部にCADEWA Smartを組み込んだ運用が可能となる(図-1)。
 

Revit連携イメージ

図-1 Revit連携イメージ


 
・オブジェクト属性のCSV入出力
選択したオブジェクトの一覧を、属性値と一緒にCSV形式で出力可能。
必要な情報を各種帳票作成に利用したり、他社ソフト連携をしたりするなどの利活用ができる。
また、編集したCSVをCADEWA Smartに取り込み、情報をオブジェクトの属性値に反映可能。

 
・IFC
設備IFCデータ利用標準に対応。
フレキ、さや管、可とう管、冷媒管の曲がり半径が正確に表現でき、用途の受け渡しも可能。
また、機器を部材登録しながら読み込みすることもでき、IFCデータの機器を集計できる。
 
 

DX支援

 
・施工図自動作成(特許出願中)
CADEWA Smartで作画した単線設計図を基に一括で施工検討図を作成できる。
CADEWA Smartにて、機器とルートを部屋情報などの設定に従ってレベル調整し、設計図には表現されていないフレキやキャンバス、スリーブなどの必要部材を自動発生、干渉する部材は自動回避する(図-2)。
施工検討図の自動作成により施工図作成業務の効率化を支援する。
 

施工図自動作成イメージ

図-2 施工図自動作成イメージ


 
・施工チェック(特許出願中)
図面から不整合箇所や間違った施工方法(べからず工事)など、全62項目のチェックができる。
これにより、手戻り工事を抑制することはもちろん、質の高い図面作成が容易となる(図-3)。
 
図-3 施工チェック

図-3 施工チェック


 
・必要部材の自動発生
ポンプにつながる配管ルートの作画と同時に、バルブや防振継手が自動発生(図-4)、塩ビ管にネジ込みバルブを配置する際には同時にバルブソケットが自動で発生する。
 
図-4 必要部材の自動発生イメージ

図-4 必要部材の自動発生イメージ


 
また、ダクトや配管ルート・ケーブルラックなどに対し、インサートや耐震基準に沿った吊り金物を一括で作画可能(図-5)。
早い図面作成と忘れがちな部材の抜け漏れを防止する。
 
図-5 吊り材自動作画イメージ

図-5 吊り材自動作画イメージ


 

外部連携

 
・見積CRAFT連携(株式会社四電工)
CADEWA Smartの材料集計結果を見積CRAFT DXのネイティブデータで出力し、積算連携することができる(図-6)。
ネイティブデータで連携するため、物件情報を開くだけで見積書を作成可能。
 

図-6 見積CRAFT連携イメージ

図-6 見積CRAFT連携イメージ


 
・Qrespo連携(河村電器産業株式会社)
河村電器産業株式会社の電気設計支援サービス「Qrespo」と連携。
物件情報やトランス容量などの入力データをQrespoに入力するとキュービクル図面(外形図、単線結線図、基礎図)をQrespoが自動で作成。
CADEWA Smartで読み込み可能なデータを出力し、重量を加味したキュービクルCADEWA部材として登録できる。
3D部材の扉の開閉もでき、取り合いの確認が可能(図-7)。
 
図-7 Qrespo連携イメージ

図-7 Qrespo連携イメージ


 
 

今後の展望

 
CADEWA Smartは建設DXにおいて重要なファクターである「BIM」を使って、他社ソフトと連携した属性の利活用や、誰が作業しても同様な結果になる業務の自動化をさらにブラッシュアップし、建設業のユーザーが抱える課題解決に寄与できるよう製品強化を進めている。
 

CADEWA Smart 画面構成イメージ

CADEWA Smart 画面構成イメージ


 

標準価格(税別)

 
要問い合わせ
 
株式会社富士通四国インフォテック
デジタルソリューション 統括部 CADソリューション部 Tel.089-945-6228(松山事業所)
CADEWA製品サイト http://www.fujitsu.com/jp/fsit/cadewa/
CADEWA情報サイト(デモ動画、操作動画) http://f-cadewa.com/
 
動作環境
OS: Windows 11(64ビット版)(ARM版 未対応) Windows 10(64ビット版)(ARM版 未対応) Windows 8.1(64ビット版)
CPU : インテル Core i7、Core i9シリーズ(CPUコア数4コア以上)
メモリ :16GB以上
HDD空容量: 10GB以上(システムドライブにM.2 SSD(NVMe接続)を推奨)
 


最終更新日:2023-06-21




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