図2 FA21 Link によりアセンブリ化した3Dモデルを生成
概 要
「すけるTON for Revit 」はBIM連携の促進と効率化を目的とするソフトウエアである。
「すけるTON for Revit 」のパッケージ構成は、Autodesk Revitのアドインソフトウエアと、単独で動作するソフトウエア「すけるTON for Revit 」本体の2つのアプリケーションから構成されている。
「すけるTON for Revit」のメイン機能である詳細部材自動生成は、「Revit」に配置されている主部材(柱・梁・ブレース)ファミリを読み込み、仕口、継手、ガセットプレート、ボルトなどの詳細部材を一括で自動生成する。このとき同時に小梁、間柱の端部調整(継手クリアランス)も自動で行う。
この詳細部材自動生成は、BIMの重要な要素であるデータの一元化に関しても、解決策となっている。カルテックが開発したソフトウエアには、鉄骨ファブリケータ向けの製品である鉄骨専用CADシステム「FAB21」と、ゼネコン・積算事務所向けの鉄骨専用 精積算/BIMシステム「すけるTON」があり、いずれも多くの現場で実績を上げている。「すけるTON for Revit」で詳細部材自動生成を行うと、「FAB21」や「すけるTON」と完全に互換性を持つデータが作成される。これは、積算部門や鉄骨ファブリケータへデータでの受け渡しが可能になることを意味する。これにより鉄骨ファブリケータでもそのまま一般図や単品図の出力が可能となる。
「すけるTON for Revit」の連携をサポートするソフトウエアとして「FAB21 Link」があり、これはAUTODESK APP STOREにて無償公開されている。「FAB21 Link」は、「FAB21」や「すけるTON」の入力データをRevitにデータ連携することができる。生成したモデルは製品組立単位でアセンブリ化され、製品名、節/階、総重量等をパラメータに保持している。(RevitにはDirectShapeで連携)
「すけるTONforRevit」は、BIM連携の実運用にて実績を重ねており、要望の多かったハイブリッド構法についても2020年に対応済みである。
現場からのフィードバックに応える中で、データ連携において欠かせないチェック機能の強化もその一つ。
連携エラー・ワーニングを3Dモデル上で視覚化することで、チェックから修正までの操作が容易になった。
今後も連携精度の向上と効率化に向けて、進化を続けていく(図-4、5)。
レンタル月額 12,000円
株式会社カルテック
Tel.06-6222-3200
http://caltec.co.jp/
動作環境
OS Windows10/8.1/8/7